落ちてくるナイフはつかむな

VOOを買うチャンス

連れ合いは、数年前からS&P500の価格が下がったらVOO(アメリカのS&P500ETF)を買おうとしていました。今回のコロナショックは、そのための絶好のタイミングでした。株価は2月中旬に310ドルまで上昇した後急落しました。

野村證券の外貨ETFインターネット購入

数回に分けて買おうと思って、最初に13%下がった270ドルで一度買いました。野村證券では2月下旬から外貨ETFを電話ではなく、インターネットで購入できるようになったので、その練習も兼ねていました。しかし、その後どんどん下がって3月23日には204ドルまで下落しました。

一度売って、もっと安くなったら買い直したい

そのころ連れ合いはリーマンショックの時と同じセリフを言うようになりました。それは「これからもどんどん下がるから、今売って、もっと安くなったら買い直す。」ということです。連れ合いは、100ドル台まで落ちると思っていました。私は、リーマンショックの時と同様に「そんなことがうまくいったら、株をやる人はみんな金持ちになる。何もしないで持ち続けるのが一番だ。」と言いました。連れ合いは、しぶしぶ、売らずに持ち続けることにしました。そして200ドルを切ったら、買い増すことにしました。

反転上昇後、買うチャンスが来ない

その後VOOの株価は反転上昇しました。一株230ドルまで戻ったところで、やむを得ず220ドルの指値を入れました。変動しやすいので、再び220ドル以下になるかもしれないと思ったのです。しかし、ここでも220ドルまでは戻りませんでした。仕方がないので、今度は、240ドルで指値を入れました。一週間たっても買うことはできず、現在は250ドル前後で推移しています。

今のところの総括は次の通りです。

  • 落ちてくるナイフはつかむな
  • 200ドルを割ると思っていた、割らずに反転上昇した
  • 安く買うことは難しい
  • 修行が足りない

落ちてくるナイフはつかむな

落ちてくるナイフはつかむなとは、急落時の投資は落ちてくるナイフをつかむようなもので、どんなに魅力的な銘柄でもナイフが床に落ちてから、つまり底を打ったのを確認してから投資すべきという相場格言です。

上げ百日、下げ三日

今回のコロナショックでは、3~4回に分けてVOOを買おうと考えていました。そして底値は5月頃来るのではないかとの予想を立てました。そこで、1回目の購入を13%下落の水準で実行したのですが、その後の急落にびっくりして、「底を打つのを待つ」ようにしたのです。別の相場格言に「上げ百日、下げ三日」というのがありますが、下落相場は速いのです。このため、ナイフが床に突き刺さるのを待っていたのですが、その床が「木」ではなく「鉄」でできていたので、突き刺さらずに跳ね返ってしまいました。しかも今回はナイフでなく、スーパーボールのように弾力性がありました。2008年秋のリーマンショックは半年後に底値を付けたので、あまり慌てずに、チャンスを待つしかありません。

バイ・アンド・ホールド

一方で、良かったこともあります。一度もあわてて売ることがなかったことです。もし「今のうちに売って、もっと安くなったら買う」ことを実行に移していたら、前半の「今のうちに売って」は実現して、「もっと安くなったら買う」を実現できなかったでしょう。すると、1千万円の損失だけが確定してしまうのです。さらに、これだけの損を被ると、もう投資をしなくなるというのが投資嫌いになるパターンです。

「金の保有割合を30%に引き上げ提案」

そうこうしているうちに、目にしたのが、昨日投稿した豊島逸夫氏の「金の保有割合を30%に引き上げ提案」です。

日本政府による2度のハイパーインフレ

私は今まで、日本円に比べてアメリカドルは安定していると思ってきました。明治時代の初めは、円の為替を設定するときに日本政府は1ドル=1円としたのです。しかし、その後に円がハイパーインフレになり、価値が半分に下落しました。第2次世界大戦直後には200分の一になりましたから、戦時中に発行した国債や、円の紙幣はタダ同然になってしましました。一方アメリカドルは、1929年の大恐慌、1980年代のインフレも何とか凌いできて、200年以上にわたって、信頼できる通貨でした。しかし、これからも必ず大丈夫かどうかについて、確実性が揺らいできたかもしれません。

200年間低迷していた金だが・・・

アメリカの株式、国債、金、預金のグラフを見ると株式は百万倍に増加してきました。1929年の大恐慌のときも、バブルとその崩壊は、グラフでも明らかですが、10年ほどで回復しました。1970年代に「株式は死んだ」と言われるほど落ち込みましたが、その後復活して現在まで順調に成長してきました。それに比べて、米国債は長期・短期とも株式に大きく水を空けられています。金はどうかと言えば、この200年間地べたをはいつくばっているようで、とても魅力的な投資先とは思えません。ところが、2000年以降をよく見るとかなり上昇しているようです。

1971年以降の金価格推移を見てみましょう。

300ドル ⇒ 1700ドル

緑色が国際金価格です。2000年代に入って、リーマンショック、ギリシャ財政不安、米国債格下げによって、1トロイオンス当たり300ドル台だったものが1200ドル台まで上がり、2020年のコロナショックで1700ドル台まで上昇しました。2000年代に入ってからの20年間では5倍以上に値上がりしています。よく見ると金は魅力的な商品なので、5年、10年という長い時間をかけて少しずつ蓄えた方が良いかも知れません。それでも、焦らずにしばらく勉強します。