おススメの株式ETF、インデックスファンド

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江戸庄蔵さん(投信ブロガー)のシニア運用、ETFで資産2億円超に倍増

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江戸庄蔵さんのシニア運用(PDF版)

<以下は通常のブログです>

日経電子版 投信コラム

このブログを紹介してくれた日経電子版投信コラムの記事の中で、投資初心者にお勧めの商品は、「米国株や日本株ETFの中でも純資産残高が大きいETFです。ETF以外なら『投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2020』で上位入賞した全世界株や海外先進国株型のインデックスファンドを選ぶのがいい」とあります。

私からは具体的な商品名を挙げたのですが、新聞という性格上、抽象的表現になっています。そこで、ここに具体的商品名を挙げて、説明します。

米国株の中でも純資産残高が大きいETF

次の表は株式ETFの全米上位5銘柄です。SPY、IVV、VOOはS&P 500に連動しているETF、VTIは中小小型株も含めた全米の株式に連動しています。

シンボル 銘柄 運用資産(1000ドル) 1日平均取引株式数
SPY SPDR S&P 500 ETF Trust 363,270,000 75,161,203
IVV iShares Core S&P 500 ETF 279,065,000   4,428,049
VTI Vanguard Total Stock Market ETF 246,439,000   3,892,515
VOO Vanguard S&P 500 ETF 227,735,000   4,024,860
QQQ Invesco QQQ Trust 161,644,000 45,128,445

ポートフォリオの4割はSPY

この中で、SPYは運用資産が大きく歴史も古いので安心です。私もポートフォリオでも40%を占めています。

これから買う人はVOOがおすすめ

ただし、運用管理費用(信託報酬)が0.1%と少し高めなので、これから買う人の場合には、信託報酬の安い(0.03%)IVVやVOOがおすすめです。私の連れ合いも最近はSPYでなくVOOを購入しています。特にVOOは、伝説的投資家のウォーレン・バフェットが、自分の死後、相続財産を運用する銘柄として推奨しています。

SPY、VTI、VOO、IVVの競争

SPYは1993年の発売当初、あまり評判が良くなかったようで、販売に苦労したそうですが、インデックス連動型で、S&P500の成績が良かった結果、低コストの利点が認められ、徐々に普及しました。バンガード社はVTIを先行させていたので、VOOは出遅れましたが、バンガード社得意の低コストを武器に売り上げを拡大しました。IVVは、コスト面でVOOに負けないように、引き下げを行っています。ネット証券は、どの会社もこの3銘柄を品揃えしているようですが、対面証券会社はすべてを品揃えしていないかもしれませんので、確認が必要です。

QQQとS&P500の比較

QQQは、ナスダック指数に連動したETFなのでかなり偏った動きを示します。最近数年間は、FAGAMTの上昇が激しかったので、良い成績を収めましたが、今後はどうなるか分かりません。私はバフェットの推奨するS&P 500連動ETFを保有しています。

まとまったお金があれば外国株式ETF、そうでなければネット証券で低コストインデックスファンド

私も連れ合いも、最初から数千万円の投資資金があったので、外国株式ETFを購入しましたが、数万円、数十万円から投資を始める場合には、ネット証券で低コストインデックスファンド(信託報酬が0.1%程度)を購入した方が良いと思います。例えば対面証券もインデックスファンドを商品として保有していますが、低コストではなく信託報酬が0.5%以上ですので、インデックスファンドを購入する場合には対面証券ではなく、ネット証券で購入するのが良いと思います。

日本株ETFの中でも純資産残高が大きいETF

1位、2位とも野村證券の銘柄で、TOPIX型と日経平均型です。

コード ファンド名 会社名 純資産額(百万円)
1306 (NEXT FUNDS)TOPIX連動型上場投信 野村 16,188,646
1321 (NEXT FUNDS)日経225連動型上場投信 野村   8,295,920
1308 上場インデックスファンドTOPIX 『愛称:上場TOPIX』 日興   7,563,594
1305 ダイワ 上場投信-トピックス 大和   7,432,750
1320 ダイワ 上場投信-日経225 大和   3,961,866

TOPIX(トピックス)

TOPIX(東証株価指数)とは、東証一部に上場している約2,000社の株式で構成される指数です。東京証券取引所が算出・発表していて、時価総額の規模によって構成比率が決まるのが特徴です。

日経平均

日経平均株価は通称「日経225」とも呼ばれTOPIXと並ぶ日本を代表する指数です。東証一部に上場している225銘柄で構成され、算出は日本経済新聞社によって行われています。組入れ銘柄は、規模や流動性、セクターのバランスを配慮して選定されます。

私と連れ合いは1306

市場の実態を良く表しているのはTOPIX型ですので、私と連れ合いは1306(TOPIX連動型上場投資信託(ETF))を保有しています。信託報酬率(年率・税込)は0.0968%以内となっていますが、現在の信託報酬は、税込0.0671%(税抜0.0610%)です。

インデックスファンド

「ETF以外なら『投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2020』で上位入賞した全世界株や海外先進国株型のインデックスファンドを選ぶのがいいと思います」が、具体的には以下の上位5銘柄のうち、第1位と、第2位の銘柄で、どちらも信託報酬は0.1%程度です。

第1位:eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー 三菱UFJ国際投信
第2位: <購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド
第3位:バンガード・ トータル・ワールド・ストックETF(VT)
第4位:セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド
第5位: ひふみ投信

VT

第3位のVTは、上位5銘柄の中で唯一のETFですが、全世界に投資しているので有望です。

第4位、5位はコストが高い

第4位銘柄の信託報酬は年0.57%±0.02%程度(税込)、第5位銘柄の信託報酬は年1.078%(税込)ですから、第1位、第2位銘柄に比べて著しく高くなっていいます。このような高コストの銘柄が上位に入っていることは不思議ですが、最近数年間の信託引き下げ競争は極めて激しく、それ以前に設定された銘柄がいまだに残っているのではないかと思います。今から選択するのであれば、低コストの第1位銘柄と第2位銘柄の中から選ぶのが合理的だと思います。私も自分の子供に、低コストの第1位銘柄と第2位銘柄を勧めました。