VWO:バンガード・エマージング・マーケットETF 2021年6月

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江戸庄蔵さん(投信ブロガー)のシニア運用、ETFで資産2億円超に倍増

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江戸庄蔵さんのシニア運用(PDF版)

<以下は通常のブログです>

世界最大級の資産運用会社であるバンガード社の日本法人(バンガード・インベストメンツ・ジャパン株式会社)が2021年2月28日をもって廃業しました。その結果、日本語版のETFの商品説明をやめてしまったので、英語版を日本語に翻訳してその内容を確認します。

VWO:バンガード・エマージング・マーケットETF

Vanguard FTSE Emerging Markets ETF

製品概要

  • 中国、ブラジル、台湾、南アフリカなど、世界中の新興市場にある企業の株式に投資します。
  • 目標は、FTSE新興市場オールキャップチャイナAインクルージョンインデックスのリターンを綿密に追跡することです。
  • 成長の可能性は高いですが、リスクも高いです。 株価は、米国を含む先進国に投資する株式ファンドよりも上下に変動する可能性があります。
  • 長期的な目標にのみ適しています。

ETFのデータ

  • 資産クラス 国際/グローバルストック
  • カテゴリー 多様化した新興市場
  • IOVティッカーシンボル
  • VWO.IV 経費率
  • 2021年2月26日現在 0.10% ⇒ 世界の新興国に分散させて0.1%ですから十分に低コストと言えます。
  • CUSIP 922042858
  • ETFアドバイザー バンガードエクイティインデックスグループ

株価チャート

⇒リーマンショック以降10年間伸び悩んでいましたが、最近1年間は好調で56ドル台になり、リーマンショック前の水準に戻りました。気がかりは、アメリカのテーパリングと対中国政策の行方です。アメリカがやがてインフレ懸念を背景としてテーパリングを始めれば、資金の余剰感がなくなり、新興国への投資が減少していくことになるでしょう。それ以上に新興国経済が強ければ、株価も上昇基調になるでしょうが、どうなるでしょうか。やがては新興国の経済成長が進むと考えても、最近10年間は株価が動かなかったわけですから、これから10年間も同様になるかもしれません。一方、G7では、アメリカがリーダーシップを発揮して、中国包囲網を築こうとしましたが、ドイツ、イタリアは、単純に与しているわけではありません。やはり自国の経済を優先して考えています。日本はアメリカにべったりくっついていますが、今後の台湾問題も含めて激震が走るかもしれません

リスクの可能性

アグレッシブに分類されたバンガードファンドは、株価が非常に大きく変動する可能性があります。 これらのファンドは、長期的な投資期間(10年以上)を持つ投資家に適している可能性があります。 これらのファンドに関連する異常に高いボラティリティは、いくつかの戦略に起因する可能性があります。

パフォーマンス 年率平均リターン  2021年5月31日現在

⇒過去1年間は47%でしたが、1年前は新型コロナショックで株価が低迷していたので参考になりません。10年では3.65%、設定来では7.38%ですから5~6%というのが妥当な見方かもしれません。アメリカのS&P500は10%ですから、それに比べるとかなり見劣りします。新興国は経済成長に期待を持てると考えがちですが、少なくとも過去10年、15年はアメリカの方が好成績を残しました。しかし、それがいつまでも続くとは限らないと考えるのが、普通の発想ですから、アメリカだけでなく、ヨーロッパ、新興国、日本にもぶんさんしたほうがよいとおもうのですが、伝説の投資家のウォーレン・バフェットは全世界の株式に分散投資するのではなく、S&P500に集中投資することを推奨しています。もしかすると、その方が良いのかもしれません。

1年 3年 5年 10年 設定(2005年3月4日)来
VWO 47.00% 9.53% 12.81% 3.65% 7.38%
Spliced 新興国市場インデックス (ベンチマーク) 49.57% 9.89% 13.04% 3.84% 7.57%

10,000ドルの仮想成長 2021年5月31日現在

⇒10年前に10,000ドルを投資したすると14,309.97ドル、つまり10年で1.4倍になったはずだということです。S&P500なら約4倍になっていましたから、それに比べるとかなり低い水準です。これからは、新興国の中でも、中国、インド、東南アジアに注目していきたいと思います。

特徴 2021年4月30日現在

純資産合計: 1,120億ドル
株式数: 5,222
10の最大の保有の純資産: 24.7%

バンガードFTSE新興市場ETF(VWO) 月末の保有 2021年4月30日現在

ランク   銘柄   率
1 台湾セミコンダクターマニュファクチャリング株式会社 6.40%
2  Tencent Holdings Ltd.  5.80%
3 アリババグループホールディング株式会社 5.00%
4 美団 1.80%
5  Naspers Ltd.  1.20%
6 リライアンスインダストリーズリミテッド 1.10%
7 中国建設銀行 .90%
8 中国平安保険グループ株式会社 0.90%
9  JD.com Inc.  0.80%
10  Vale SA  0.80%