連れ合いのポートフォリオ2021年5月

今月もつみたてNISAの野村つみたて外国株投信の33,000円を自動買付した以外は、売買はありません。

買うきっかけをつかめない余裕資金

円グラフの上の方にUSMMF2%、MRF4%、USドル預り金1%があって、合計が7%に増えていますので、そろそろVOOの追加購入をしたいのですが、VOOの株価が380ドル台で、過去最高価格に張り付いたままなので、なかなか買うチャンスがありません。1割くらい値下がりしたら買いたいと思っています。

内外の株式ETFが中心

連れ合いは、国内の株式ETF(1306(TOPIX連動型上場投資信託(ETF))とアメリカの株式ETF(SPY(アメリカSPDRのS&P500のETF)、VOO(バンガードのS&P500のETF))が中心で、インデックスファンドは野村つみたて外国株投信の2%だけです。

国内39%、海外55%

国内株式のETFは特定口座37%、一般NISA口座2%で合計39%です。海外株式は、ETFが38%と14%、つみたてNISA3%で合計55%です。

普通の日本人の見方

このポートフォリオを見て、普通の日本人はどう思うのでしょうか。「普通の」というのは定義が難しいのですが、「多くの」と言った場合には、例えば企業型確定拠出年金の運用商品で、9割の日本人が元本確保型の銀行預金・保険を選ぶわけですから、「マイナスを出さない」、「リスクを冒さない」というのが近いイメージかもしれません。そのような「普通」の日本人から見ると、このポートフォリオは、狂気の沙汰のように見えるかもしれません。

普通預金派から株式ETF派への転換

現に、連れ合いは十数年前まで、以前勤めていた会社の持株会株式と銀行預金しか持っていませんでした。しかもその持株会株式は、会社倒産によって紙切れになってしまったのです。つまり銀行預金中心派だった人が株式ETF派に変わって、満足しているのです。

納得するためには10年、20年かかる

この変貌は、理屈ではわからないもので、十数年をかけて投資を実際に経験することによって、はじめて納得できるものでしょう。そういう意味では、できるだけ早く、できれば20代、30代から積立投資を始めることが大事だと思います。10年、20年と、コツコツ積み立ててみると、投資の重要さを実感できます。

若い人は「長期・分散・積立・低コスト」

キーワードは、若い人の場合「長期・分散・積立・低コスト」です、金融機関の広告では「長期・分散・積立」で終わっている場合が多いのですが、もう一つ大事なことは「低コスト」です。低コストであれば運用商品はインデックスファンドになりますが、低コストでないとアクティブファンドになってしまい、リターンのかなりの部分を金融機関に持っていかれてしまいます。

中高年は「長期・分散・低コスト」

一方、中高年の場合にはある程度貯蓄もできていますから、必ずしも積み立てにせず、一括、あるいは数回に分散して投資することができます。その場合のキーワードは「長期・分散・低コスト」になります。

外国株式のETFか低コストインデックスファンド

具体的商品としては、若い人、中高年のどちらも、外国株式のETFか低コストインデックスファンドが有望です。そして、日本に住む日本人としては多少国内株式のETFも持っていたいところです。

無料のロボアドバイザーで確認

さて、このポートフォリオは、特別変わったものであるかを確認してみましょう。無料のロボアドバイザーにデータを入力しました。

年齢 60代
職業 会社員
年収 300万円
現在の金融資産 7,000万円
月々の支出 10万円
計画を立てているライフイベント 介護、相続への備え、海外旅行
資産運用の目的 将来に備える資産作り
投資方針 リスクは高くてもある程度のリターンを目指したい
10年後の好ましい運用パターン 100万円⇒48-206万円
運用パターン 平均リターン7%
1年前に100万円で投資を開始。当初は順調でしたが3か月前から市場環境が悪化し、投資額に対して30%程度の損失が出て、70万円に目減りしてしまったとします。どうしますか? 特に何もせずしばらく様子を見る
何歳までの運用期間を検討するか? 90歳

更に、投資についての質問があります。

当面の生活費として確保しておくお金 60万円
余裕資金 6,940万円
将来に備える資産額を設定する 2,000万円

リスクタイプは成長重視型で、リスクタイプは最も高い、と判定されました。

その結果のポートフォリオが下のグラフと表です。

投資割合
国内株式 31%
海外株式 33%
新興国株式 17%
国内債券 2%
海外債券 4%
新興国債券 5%
国内リート 4%
海外リート 4%

現在のポートフォリオにそっくり

国内株式が31%、海外、新興国株式の合計が50%ですから、連れ合いのポートフォリオにかなり似ています。さらに、リートを株式に加えると、ほとんど同じと言ってもよいくらいです。つまり、長期で成長を重視した投資を行う場合、連れ合いのポートフォリオは、オーソドックスなものなのかもしれません。

90歳時点の予測

その結果、90歳時点の資産は、市場の状況によって、良いから悪いまで5種類の結果が表示されました。投資金額6,940万円が、90歳時点では、良い場合には8億8316万円、平均で2億3059万円になります。悪い場合でも6,020万円ですから、1000万円の損で済みます。

投資金額 6,940万円
良い 88,316
やや良い 39,993

平均的

23,059

やや悪い 13,295
悪い 6,020

生活費は私と連れ合いの厚生年金を合計すると、ある程度にはなりますが、足りない分は、ETFの分配金やETFを売却して補填することになるでしょう。