20年で3.14倍
2002年に、適年(適格退職年金制度)から移換を始めた、企業型確定拠出年金は、現在、元本600万円が1880万円に増え、指数としては314にまで増えました。私は全額を2002年当初から外国株式インデックスファンドで運用しています。
グラフの指数は以下の通りです。
- 100:2002年の元金
- 67:2009年リーマンショック後の最安値
- 174:2020年新型コロンショック
- 314:2021年8月
企業型確定拠出年金
イデコ、日本版401などという言葉が、時々聞かれますが、企業型確定拠出年金の場合、多くの人は銀行預金で運用しているために、運用益は出ていません。私の指数が314なのに対して、そのような人たちの指数は100のままです。
確定拠出年金は外国株式インデックス(パッシブ)ファンド
私のこども達には、確定拠出年金は必ず全額を外国株式インデックス(パッシブ)ファンドで運用するように言っています。
時間の分散投資
外国株式インデックスファンドは、外国と株式という二つの大きなリスクを持っていますが、20年、30年にわたって時間の面で分散投資をすることができますから、リスクは小さくなります。しかも外国株式の期待リターンは7%ですから、10年で2倍、20年で4倍になり、元本割れの恐れがほとんどなくなると同時に、かなり大きな金額に増やすことを期待できるのです。私の場合、移換の期間が少しかかったことと、運営管理機関であるみずほ銀行が外国株式インデックスファンド銘柄を繰り上げ償還してしまったために、一時期国内株式で運用せざるを得なくなってしまい、20年で3倍という結果になりました。今は、外国株式インデックスファンドが大人気の時代ですから、繰り上げ償還の心配はなく安心して長期運用ができます。
何歳まで外国株式インデックスファンドで運用したらよいのでしょうか?
私の答えは、できるだけ遅くまで、ということです。現在、確定拠出年金の受け取り開始時期は60歳以上、最高75歳となっています。もし、厚生年金や確定給付年金などで生活費が賄えるのであれば、確定拠出年金の受給開始時期をできるだけ遅くして、受給開始までの間、外国株式インデックスファンドで運用することによって資産を増やすことができます。60歳を過ぎたから、あるいは高年齢になったからという理由で、国内債券や銀行預金の割合を増やすポートフォリオにする必要はないと思います。1年、2年という短期間では外国株式インデックスファンドの変動は大きいのですが、受け取る期間が10年、20年という長期なら、期待リターンが7%あるので、そのような変動リスクを考える必要はなく、若いころと同じポートフォリオで資産を増やせばよいのです。
受給開始後のポートフォリオも外国株式インデックスファンド
次に、受給開始後のポートフォリオをどうすればよいかということですが、もし、10年、20年という長期で受給するなら、やはり、外国株式インデックスファンドで運用することが最も有利だと思います。積み立てるときにリスクを減らす方法として、ドルコスト平均法という手法がありますが、同じように受給の時も時間を分散することによってリスクを減らすことができます。その時間を利用している間に、外国株式インデックスファンドで資産を増やすことが良いのです。
現在運用している銘柄の状況を確認します。
野村DC外国株式インデックスファンド・MSCI-KOKUSAI
ファンドの特色
- 主な投資対象:「外国株式MSCI-KOKUSAIマザーファンド」受益証券を主要投資対象とします
- ベンチマーク: MSCI-KOKUSAI指数(円ベース・為替ヘッジなし)
- 目標とする運用成果: MSCI-KOKUSAI指数(円ベース・為替ヘッジなし)の中長期的な動きを概ね捉える投資成果を目指します
- 基準価額: 25,060円
- 純資産総額: 1,203.3億円
資産構成
- 海外株式: 98.56%
- 株式先物: 1.37%
- 株式実質: 99.93%
- 現金等 : 1.44%
基準価額の推移グラフ
⇒ 赤い線の設定来基準価額(分配金再投資)は、青い線のベンチマークより大きく下がっています。このまま、この銘柄で運用してよいのか、あるいは、もっと低コストの銘柄に切り替えるべきなのかを考えなくてはいけないかもしれません。もし他の銘柄に切り替えるとすれば、SBI証券など、低コスト銘柄を持っている証券会社への移換を考える必要があるかも知れません。
◆ファンド(分配金再投資)とベンチマークの収益率とリスク(標準偏差)
1年間 | 3年間 | 5年間 | 10年間 | 設定月末来 | |
ファンド収益率(分配金再投資) | 43.57% | 15.34% | 16.44% | 15.64% | 7.49% |
ベンチマーク収益率 | 44.15% | 15.63% | 16.79% | 15.99% | 7.94% |
差異 | -0.58% | -0.29% | -0.35% | -0.35% | -0.45% |
ファンドリスク(分配金再投資) | 14.69% | 19.44% | 16.34% | 17.83% | 19.01% |
ベンチマークリスク | 14.74% | 19.42% | 16.31% | 17.81% | 19.02% |
国 ファンドのウェイト
- アメリカ 70.04% ⇒ アメリカが7割
- イギリス 4.39%
- カナダ 3.56%
- スイス 3.43%
- フランス 3.40%