VT:バンガード・トータル・ワールド・ストックETF:2021年9月

世界最大級の資産運用会社であるバンガード社の日本法人(バンガード・インベストメンツ・ジャパン株式会社)が2021年2月28日をもって廃業しました。その結果、日本語版のETFの商品説明をやめてしまったので、英語版を日本語に翻訳してその内容を確認します。

投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Yearの最高位ETF

第1位:eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー 三菱UFJ国際投信
第2位: <購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド
第3位:バンガード・ トータル・ワールド・ストックETF(VT)

投信ブロガーが最上位に位置付けるETFは、実際にSBI証券でどれほど人気なのでしょうか?

米国ETF株式総合ランキング

  • 1位 SPDRポートフォリオS&P 500高配当株式ETF(SPYD)
  • 2位 バンガード S&P 500 ETF(VOO)
  • 3位 バンガード 米国高配当株式ETF(VYM)
  • 4位 バンガード トータルストックマーケットETF(VTI)
  • 5位 インベスコ QQQ トラスト シリーズ1 ET(QQQ)

配当が多くてもトータルリターンが少ない銘柄

上位5銘柄には入っていません。それにしても日本人は高配当が好きで1位と3位に入っています。しかし、いくら配当が多くても実際のトータルリターンが低ければ、損な銘柄になってしまいます。例えば、配当が少ないか、あるいは、ゼロであっても株価がどんどん上昇すればトータルリターンは高くなります。目先の小銭より、5年後、10年後の資産の方が大事というわけです。

本題に戻って、今日のテーマであるVTは、ベスト5には入っていません。米国ETFを始めて買う米国ETFデビューのランキングを見てみましょう。

米国ETFデビューランキング

  • 1位 SPDRポートフォリオS&P 500高配当株式ETF(SPYD)
  • 2位 バンガード S&P 500 ETF(VOO)
  • 3位 バンガード 米国高配当株式ETF(VYM)
  • 4位 バンガード トータルストックマーケットETF(VTI)
  • 5位 バンガード トータル ワールド ストックETF(VT)

このランキングでは第5位にVTが入っています。

また、VTが1位なのは、男女とも未成年です。比較的初心者向きと受け止められているのかもしれません。

未成年・男性

  • 1位 バンガード トータル ワールド ストックETF(VT)
  • 2位 バンガード S&P 500 ETF(VOO)
  • 3位 バンガード トータルストックマーケットETF(VTI)
  • 4位 SPDRポートフォリオS&P 500高配当株式ETF(SPYD)
  • 5位 バンガード 米国高配当株式ETF(VYM)

未成年・女性

  • 1位 バンガード トータル ワールド ストックETF(VT)
  • 2位 バンガード トータルストックマーケットETF(VTI)
  • 3位 バンガード S&P 500 ETF(VOO)
  • 4位 SPDRポートフォリオS&P 500高配当株式ETF(SPYD)
  • 5位 バンガード 米国高配当株式ETF(VYM)

VTはファイナンシャルアドバイザーを失業に追い込む

VTは、純資産総額があまり大きくないのですが、その理由は、アメリカのファイナンシャルアドバイザーが、推奨しないからだそうです。なぜ推奨しないかというと、この銘柄は全世界に分散投資する理想的な商品なので、これを買ってしまうと、ファイナンシャルアドバイザーの仕事がなくなってしまうからだそうです。

VOOとVTはそれぞれ頂点の一つ

VOOはウォーレン・バフェットが推奨している銘柄ですが、VOOとVTは投資における頂点なのかもしれません。VOOは分散とパフォーマンスをバランスよく追及し、ややパフォーマンスに重点を置いていて、VTはやや分散投資に重点を置いています。

バンガードトータルワールドストックETF(VT) 翻訳

製品概要

  • 外国株と米国株の両方に投資します。
  • FTSEグローバルオールキャップインデックスのパフォーマンスに連動することを目指します。この銘柄は、先進国市場と新興国市場の両方をカバーしています。
  • 成長の可能性は高いですが、リスクも高いです。 株価は、米国や国際的な株式ファンドよりも大きく変動する可能性があります。
  • 長期的な目標にのみ適しています。

価格と利回り

  • 市場価格:2021年9月13日現在 $ 106.38 ↑$ 0.42  ↑0.40%
  • NAV:  2021年9月13日現在 $ 106.24 ↑$ 0.37  ↑0.35%
  • プレミアム/ディスカウント 0.09ドル

平均年間収益 2021年8月31日現在

1年間 3年間 5年間 10年間 2008年6月24日設定以来
トータルワールドストックETF 29.96% 14.34% 14.42% 11.54% 8.23%
Spliced Total World Stock Index(ベンチマーク) 30.08% 14.37% 14.50% 11.61% 8.27%

10,000ドルの仮想成長 2021年8月31日現在

⇒10,000ドルが10年で29,804ドルに成長しています。VOOであれば45,269ドルに成長していたので、この10年間はVOOに軍配が上がります。

リスクの可能性

リスクレベル4

中程度から積極的なファンド

中程度から積極的と分類されるバンガード ファンドは、幅広く分散されていますが、実質的にすべての資産を普通株で保有しているため、株価の大きな変動の影響を受けます。 これらのファンドは、長期的な投資期間 (10 年以上) を持つ投資家に適している可能性があります。

エリア配分 2021年7月31日

特徴 2021年7月31日現在

  • 純資産総額: 325億ドル
  • 株式数: 9105
  • 上位10社の純資産割合:14.2%

月末の上位10社  2021年7月31日現在

1 Apple Inc.
2 Microsoft Corp.
3 Alphabet Inc.
4 Amazon.com Inc.
5 Facebook Inc.
6テスラ株式会社
7台湾セミコンダクターマニュファクチャリング株式会社
8 Berkshire Hathaway Inc.
9NVIDIACorp.
10 JPMorgan Chase&Co.

カテゴリーETF

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です