前置きが長い
昨日は、楽天証券のホームページの「初めての方へ」を確認しましたが、結論を言うと、あまりに前置きが長くて、自分が今何をしているのかが分からなくなってしまうような感じでした。小学校、中学校の勉強に例えると、参考書と問題集を用意した後、参考書を読み進めているうちに、飽きてきたり、眠くなってしまって、結局、簡単な問題も解けなくなってしまうような作りになってしまっている、という印象でした。
10年で2倍にするのは簡単
しかし、投資で最高の成績を収めるには、難しいことを理解したり、考える必要はなく、
- 代表的な外国株式ETF
- 低コストインデックスファンド
を買って、10年間持ち続ければ2倍になることを期待できるのですから、理屈をこねまわす必要はありません。
個別株式は趣味の世界
個別株式に没頭することは、趣味としては面白いと感じる人もいるのですが、成績はETFやインデックスファンドと変わりがありません。
95点、100点を取るのは簡単
つまり、学校の勉強は、基礎的な問題が解けるようになれば80点を取れるようになり、95点、100点を取るためにはさらに難しい問題を解く必要がありますが、投資の世界では、95点、100点を取るためには、ETFやインデックスファンドを買うだけで良いのです。そしてETF、インデックスファンドを買って70点、80点になることはありません。きっと95点、100点になります。
直接、正解を見に行く
そこで、今日は、楽天証券のホームページの前置きの説明を読まずに、直接、問題を解けるようにします。
ホームページの「初めての方へ」の横に「商品」がありますので、そこから入ります。なお、以下の文章の中で、「 」と ⇒ を使っていますが、その意味は以下の通りです。
- 「 」:楽天証券のホームページから引用
- ⇒ :私のコメント
「商品」の中の「投資信託」をクリックします。
「資産形成について学ぶ
自分に合った資産形成を知る
」
⇒ 残念ながら、再び、参考書の説明が始まりました。もう少し先まで読み進めましょう。
「ライフプランにあった資産作りの方法」をクリックします。
「
資産づくりには「全員にとっての正解」はなく、ご自身のライフプランに合わせて行うことが大切です。
STEP1で将来必要になる費用を確認し、STEP2~4で現状の資産を把握し、さらにあなたに合った資産づくりの方法を確認してみましょう。
STEP1 主なライフイベントと必要な費用
人生にはさまざまなライフイベントがあります。主なライフイベントと必要な費用を確認してみましょう。
- ※1 1年間の留学にかかる学費・居住費・生活費・渡航費
- ※2 幼稚園から高校まで公立、大学のみ私立の場合
STEP2 お金の色分けと目的別おすすめの資産形成の方法
次に、目的に合わせてお金を「色分け」し、さらに目的別の資産形成の方法を確認しましょう。
お金の色分け例
30代共働き夫婦の場合
20代独身男性の場合
1日常生活で使うお金
日常の生活費など、必要な時にすぐ使えるように準備しておくお金です。
家賃や食費、光熱費等の月々の生活費を把握し、その上で、約3カ月~6カ月分の生活費を手元にいつでも引き出せるよう、預金で確保しておくことをおすすめします。
2目的が決まっているお金
留学、起業、結婚、出産、住宅購入やお子さんの教育資金といった、将来使う目的やタイミングが決まっているお金です。リスクを抑え、コツコツと準備していく資産形成の方法がおすすめです。毎月決まった金額をコツコツとためていく「積立型預金」や、毎月決まった額の保険料を払うことで、子どもの成長に合わせた進学準備金や満期学資金を受け取ることができる「学資保険」などがあります。また投資信託であれば、安定運用でリスクは抑えつつ、着実に増やしていくタイプのバランスファンドでの運用がおすすめです。
おすすめの資産形成の方法
- 積立型預金
- 学資保険
- あまり値下がりの心配をしなくていい、リスクを抑えた投資信託
3目的が決まっていないお金
目的が決まっておらず、当面使う予定のないお金です。実際に使うまでに時間の余裕があるため、多少リスクをとって、じっくりと資産を育てていくことができます。少額から始める場合は、毎月一定額を積立投資していくという方法がおすすめです。
また、すでにまとまった資金のある方は、楽ラップや投資信託の一括購入、株式投資といった方法があります。
おすすめの資産形成方法
- 投信積立
- 楽ラップ
- 投資信託(一括購入)
- ファンドアナリスト厳選ファンドはこちら
- 株式投資
」
⇒ ラップは不要
参考書的説明が延々と続き、いやになってしまいます。しかし、それ以上に問題なのは、しれっとして最後の方に「楽ラップ」という商品を忍び込ませていることです。「楽ラップ」をクリックすると、「楽ラップなら、年率1%未満※の低コストでおまかせ資産運用ができます。」とあります。まともな銘柄を選べば、ラップなど使う必要はなく、年率1%ものコストを払う必要は全くないのです。ここまで読み進めてくると、楽天証券への期待感が急速にしぼんできました。
⇒ アクティブファンドと少し割高な低コストインデックスファンド
あまり、長々と読んでもいられませんので、気になる具体的商品を見るために「投資信託(一括購入)」の「ファンドアナリスト厳選ファンドはこちら」>「ファンドセレクション」>「先進国株式」をクリックしましょう。それぞれの銘柄に信託報酬をつけました。
- 楽天・全世界株式インデックス・ファンド 0.212%
- 大和住銀DC海外株式アクティブファンド 1.782%
- モルガン・スタンレー グローバル・プレミアム株式オープン(為替ヘッジなし) 1.98%
- アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Bコース(為替ヘッジなし) 1.727%
- 農林中金<パートナーズ>長期厳選投資 おおぶね 0.99%
- 楽天・全米株式インデックス・ファンド 0.162%
一番上の楽天・全世界株式インデックス・ファンドと、一番下の楽天・全米株式インデックス・ファンドは低コストですが、SBI証券のランキング上位銘柄に比べると割高です。また、他の銘柄はアクティブファンドで高コストです。
楽天証券のホームページは期待外れ
結論として、残念ながら、楽天証券は私が利用したいという証券会社ではなさそうです。私のスマホは楽天モバイルで、1ギガ未満しか使わないため、使用料ゼロ円ですが、楽天社長が楽天モバイルについて行っていた言葉を思い出します。「楽天モバイル自体は赤字だが、他の商品を利用してもらうことによって、全体としては利益が出る」という趣旨の発言でした。楽天証券の商品を利用して容易かどうかは慎重に見極める必要がありそうです。