資産運用益は、アメリカの株価下落を受けて、9月は8月より少し減りました。
2週間で1000万円減少
株価下落の原因は、米政府のデフォルトリスクの問題と、中国恒大集団の過剰債務問題のようです。おそらく大きな問題にはならないでしょうが、とりあえず利益確定したい投資家もいるのでしょう。私の資産総額も9月初旬に最高額を記録し、その2週間後には1000万円減少しましたが、何の心配もしていません。
プロはクビの危機
昨年の3月に新型コロナウイルスの影響で株価が急落した時には、さすがにハラハラしたものですが、過ぎ去ってしまうと、たいしたことは無かったという思いです。プロの投資家は、こういう時にどんな思いでいるのでしょうか。私のような個人投資家は、時間を味方につけて長期投資できますが、アメリカなどのプロの場合はすぐにクビになるようですから、気が気ではないでしょう。しかし、日本の企業の場合は外資系でなければクビになることはなさそうです。
白金台の77㎡新築マンション相当額
運用益は港区白金台の77㎡新築マンション相当額です。私はマンション派ではありませんが、運用益の金額を表すのに便利だから使っています。新型コロナが流行して、テレワークが推奨されてきましたが、10月から緊急事態宣言が解除されて、今後テレワークはどうなっていくのでしょうか。企業によっては、さっそく9月の原則在宅勤務から10月の原則出社に代わったところもあるようです。
テレワークと住宅価格
テレワーク推進の結果、東京の中古住宅の価格が高騰しましたが、テレワークが終了すると、東京の中古住宅や土地の価格はどうなっていくのでしょうか。
東京都の中古一戸建ての状況を確認してみましょう。
高止まり
東日本不動産流通機構が発表した2021年8月の東京都の中古一戸建の成約価格は、前年同月比で0.3%下落、成約件数は2.4%の下落となりました。前年同月比が少し下落していますが、最近までの1年間で急上昇し、今は高どまっているという状況です。
地域別詳細(いずれも前年同月比)
※千代田区、中央区、港区の地域別データは無し
城東地区(台東区、江東区、江戸川区、墨田区、葛飾区、足立区、荒川区)
成約価格 ↑9.6% 成約件数 ↑28.3%
城南地区(品川区、大田区、目黒区、世田谷区)
成約価格 ↑3.5% 成約件数 ↓13.9%
城西地区(新宿区、渋谷区、杉並区、中野区)
成約価格 ↑2.3% 成約件数 0.0%
城北地区(文京区、豊島区、北区、板橋区、練馬区)
成約価格 ↑3.4% 成約件数 ↓3.0%
一戸建て価格について他の情報を確認しましょう。
2021年8月 首都圏の新築一戸建て平均価格は前月比-0.2%の3,849万円 首都圏は反転下落
●首都圏
8月の首都圏新築一戸建て住宅の平均価格は前月比-0.2%の3,849万円と3ヵ月ぶりに反転下落した。都県別に見ると、東京都は-2.8%の4,581万円と3ヵ月ぶりに反転下落。神奈川県は-0.6%の4,097万円と3ヵ月ぶりに反転下落。千葉県は-1.8%の3,342万円と4ヵ月ぶりに反転下落した。埼玉県は+3.3%の3,484万円と反転上昇した。首都圏では新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が継続する状況であるが、価格は僅かな下落に留まった。新規分譲戸数も前月より減少したが、例年8月の減少と大差はなく、コロナ禍の影響は小さい。
8月の新型コロナ感染者数は激増しましたが、9月に急落し、落ち着いてきたようです。11月、12月には第6波が来るかもしれないと言われていますが、不動産価格は、それほど上昇しないかもしれません。じっくりと待っていれば、さらに落ち着きを取り戻すような気もします。
資産増加の理由
ところで、私の運用実績のグラフは、2016年以降の最近5年間、上昇していますが、私はデイトレーダのように頻繁に売り買いすることはありませんし、ポートフォリオもあまり変更がありません。それでは、なぜ、運用実績が上昇しているのでしょうか。その理由は、
- 1306(TOPIX連動型上場投資信託(ETF))
- SPY(アメリカSPDRのS&P500のETF)
の株価が上昇したからです。1306もSPYも最近の投信ブロガーの間では、あまり話題に上らないかもしれませんが、一言で言うと、「日米の最大の株式ETF」です。
株式ETFの純資産価額はインデックスファンドの100倍
1306の純資産総額は16兆円、SPYの純資産総額は42兆円です。最近は<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドや三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の低コストインデックスファンドが脚光を浴びていますが、純資産総額は両方とも3,000億円程度ですから100倍ぐらいの規模です。非常に安心感があります。上記の低コストインデックスファンドも数年後には1兆円の大台に乗ることが期待できるでしょうが、SPYなどはさらに大型化しているでしょう。
ETFを2倍に増加させるにはバイ・アンド・ホールド
私は1306を2016年に2500万円で購入し、その後生活費重点のために1000万円以上売却しましたが、現在の評価額は5800万円です。一方SPYは2015年頃に購入して現在は2倍になりました。投資にとって一番大事なのは、いつ買うかではなく、買うことでしょう。そしてそれを持ち続けることです。つまり、バイ・アンド・ホールドBuy and Holdです。