新年に当たって行うお金の計画 2

<昨日の続き>

新年を迎えると、新年の決意を立てる人が多いと思いますが、それはアメリカ人も同じようです。インベスターズ・ビジネス・デイリーの2021年12月31日の記事をもとに考えてみましょう。以下は拙訳で、決意③からです。

ファイナンシャル・プランニング2022:目録を作成する

決意③:個人金融資産の目録を作成する。アセット・ミックスをリバランスする必要があるかどうかを見るために、ポートフォリオをチェックする場合に、そうすることは意味があります。2022年に大きな額の支出をする予定がありますか?予算管理がうまく行かなくなるようなことがありますか?2022年の支出と収入という簡明な予算を作るのです。

決意④は財産計画です。金融口座と保険をチェックします。指定した受取人は、まだあなたが望んでいる人かどうかを確認します。受取人の優先順位は、離婚、再婚、子供の出産、孫の出産で変えましたか?

保険の話になりますが、保険の補償範囲はアップ・デートしていますか?決意⑤は、重要な保険の質問に答えて、自分と愛する人が保証範囲に入っているかを確認することです。

もしあなたが死んだとき、「あなたの収入の何パーセントで、あなたの家族の必要額の穴埋めをできますか?」とキャノンは聞きます。「後に残された愛する人たちに大きな負債はありますか?子供の教育など、資金を投入する必要のある、近づきつつあるゴールが家族にはありますか?」

生命保険の死亡保険金は十分に大きいですか?もしそうでなければ、必要額の保険を購入するのにいくらかかりますか?あなた本人の長期医療についてはどうですか?

決意⑥は、別途可能性のある家族扶養です。手助けしたい愛する人のための大学費用のために、掛け金をかけるか、あるいは予算を立てる。

新年の決意:借金を支払う

決意⑦:借金を支払う。借金は自由を奪う首の周りの輪縄です。フィデリティが行ったアンケートで、アメリカ人の2022年のお金のゴールを覚えていますか?「借金の支払がトップ・スリーのゴールの一つです」とストッダードは言います。

他のトップ・スリーのゴール――そして決意⑧ーーは、緊急時の資金を作ることです。ミネアポリス連邦準備銀行によると、ショッキングなことに、50%のアメリカの成人が400ドルの緊急支出に問題を抱えているのです。しかし、もし毎週わずか8ドルを貯蓄すれば1年未満に400ドルになります。毎週10ドル貯蓄すれば2年未満で1000ドルの貯蓄残高になります。

フィデリティのアンケートの2022年のお金に関する決意のトップは何か?もっと貯蓄すること。それが決意⑨です。リタイヤの貯蓄が優先事項です。

その余裕がない、というのですか?わずかな金額でも貯蓄してみなさい。「そうすれば積み重なっていきます」とストッダードは言います。「もし毎月50ドル貯蓄すれば、例えゼロ金利であったも、年末には600ドルになります。10年経てば、6,000ドルになります。」

その貯蓄に多少のリターンが付くのは、ほぼ確実です。例えば、モーニングスター・ダイレクト(注1)によれば、2021年11月30までの20年以上にわたって、活況を呈したS&P500は年平均9.33%上昇しました。「もし自分のお金を投資するのであれば、72の法則(注2)によって、7%の年金利で10年後に倍になる」とストッダードは言います。

(注1)米国モーニングスター・インクが2001年から金融機関や機関投資家向けに提供しているウェブ上のデータベースです。世界中のファンド、株式、ETFヘッジファンドなど有価証券のデータ33万本超を収録しております。データの比較、分析機能も充実しています。

(注2)72の法則

金融商品に投資する際に、金利の複利効果により元本を2倍にする場合の投資期間(または金利)を概算で求めるための法則のこと。

  • お金を2倍にするのに必要な年数=72÷金利
  • お金を2倍にするのに必要な金利=72÷年数

◆ [ 72の法則 ]は、アインシュタインによって発見されたという説がありますが、15世紀のイタリアでは既に知られていたそうです。

問: 10年でお金を2倍にするのに必要な金利は…

答: 72÷10=7.2%

ファイナンシャル・プランニング2022:インフレへの備え

最終段階は?インフレーションにはどう対応するか?ファイナンシャル・インフレーション2022の決意⑩は、もしインフレが実際に始まったら、どうするかを少なくとも決めておくことです。

2021年11月30日時点で、政府によるとインフレは6.8%というものすごい高さになっています。これは39年ぶりの高さです。「インフレがこのペースを維持するかどうかは分かりません」と、米国ノースカロライナ州シャーロットのキャノン・アドバイザーズのCEO兼首席ポートフォリオ・ストラテジストのブライアン・キャノンは言います。「もっと高くなることもあり得ます。砂の中に頭を入れて、それが起きていないようなふりをすることだけは意味がありません。何らかの防衛手段を取らざるを得ません。」

インフレ対応投資

その対策の一つはインフレに追いつくか、さらには上回る投資を選ぶことです。「インフレに勝ることのできる成長ペースが必要です」と、Tローウィ・プライスの公認ファイナンシャル・プランナーで、上級リタイヤメント分析マネージャーのロジャー・ヤングは言います。「一般的には、個別株式と株式ファンドを意味します。」

金利が上がっている間、低金利に縛り付けられないように、TIPS(財務省インフレ連動債)に短期債権を付けることを他のIBDレポートは説明しています。

またこのレポートは、どの商品ファンドを考えるべきかを詳しく説明しています。エネルギーや金などの商品は、インフレが上昇するにつれ上昇する傾向があります。

そして忘れてはいけないのが不動産ファンドと循環株(注3)です。インフレ率上昇とともに価格が上昇しやすい金融、素材、一般消費財などの金利敏感株が注目です。

(注3)循環株

循環買いの対象の株(出遅れ循環株)。株価が相場動向より遅れて変動する株。循環買いは、利食いした資金で他の出遅れ循環株を買い、さらにそれを利食いすることを繰り返す(循環)。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です