VYM:バンガード 米国高配当株式ETF 2022 年2月

影響を受けにくい高配当株

最近のように、FOMCの金融緩和策の縮小開始やウクライナ問題がニュースを賑わせると、新興国、中小企業、ハイテク株の株式が大きく値を下げる一方で、比較的影響を受けにくいのは高配当株かも知れません。高配当株は相場が安定しているときはトータルリターンが低いものの、現在のようにボラティリティーが高い時には有利であるかも確認したいと思います。

日本の高配当は海運銘柄

日本の高配当銘柄上位50を見てみましょう。商船三井、日本郵船、NSユナイテッド海運、乾汽船という海運業が上位を占めているのが目につきます。現在は海運業が好景気で利益が出ていることが要因のようですが、海運市況は変動が大きいので、この状態がいつまでも続くとは期待できないと思います。

順位 銘柄 配当利回り(予想)
1位  商船三井(東1・9104) 11.31%
2位  明和産業(東1・8103) 10.47%
3位  日本郵船(東1・9101) 8.65%
4位  NSユナイテッド海運(東1・9110) 8.63%
5位  ベリテ(東2・9904) 8.51%
6位  淺沼組(東1・1852) 6.75%
7位  乾汽船(東1・9308) 6.62%
8位  ディア・ライフ(東1・3245) 6.52%
9位  ミズホメディー(東2・4595) 6.41%
10位  ハウスフリーダム(福・8996) 6.36%
11位  カノークス(名2・8076) 6.35%
12位  コニカミノルタ(東1・4902) 6.30%
13位  ユニデンホールディングス(東1・6815) 6.24%
14位  小野建(東1/福・7414) 6.21%
15位  LAホールディングス(JQ・2986) 6.19%
16位  神鋼商事(東1・8075) 6.16%
17位  JT(東1・2914) 6.08%
18位  スクロール(東1・8005) 6.07%
19位  ソフトバンク(東1・9434) 5.95%
20位  スズデン(東1・7480) 5.95%
21位  西松建設(東1・1820) 5.93%
22位  オプティマスグループ(東2・9268) 5.92%
23位  日鉄物産(東1・9810) 5.87%
24位  コナカ(東1・7494) 5.83%
25位  アーバネットコーポレーション(JQ・3242) 5.82%
26位  藤商事(JQ・6257) 5.80%
27位  NEW ART HOLDINGS(JQ・7638) 5.80%
28位  東急建設(東1・1720) 5.73%
29位  フォーラムエンジニアリング(東1・7088) 5.69%
30位  菱洋エレクトロ(東1・8068) 5.61%
31位  極東貿易(東1・8093) 5.60%
32位  ジャノメ(東1・6445) 5.54%
33位  日本プラスト(東1・7291) 5.52%
34位  スカラ(東1・4845) 5.48%
35位  あおぞら銀行(東1・8304) 5.45%
36位  武田薬品工業(東1/名1/福/札・4502) 5.44%
37位  有沢製作所(東1・5208) 5.43%
38位  富士興産(東1・5009) 5.42%
39位  日本空調サービス(東1/名1・4658) 5.41%
40位  愛知銀行(東1/名1・8527) 5.41%
41位  伯東(東1・7433) 5.40%
42位  三信電気(東1・8150) 5.39%
43位  タチエス(東1・7239) 5.38%
44位  あかつき本社(東2・8737) 5.38%
45位  エフティグループ(JQ・2763) 5.38%
46位  KHC(東2・1451) 5.37%
47位  新光商事(東1・8141) 5.37%
48位  リョーサン(東1・8140) 5.37%
49位  アルヒ(東1・7198) 5.35%
50位  フィデアホールディングス(東1・8713) 5.34%

VYMの翻訳

世界最大級の資産運用会社であるバンガード社の日本法人(バンガード・インベストメンツ・ジャパン株式会社)が2021年2月28日をもって廃業しました。その結果、日本語版のETFの商品説明をやめてしまったので、英語版を日本語に翻訳してその内容を確認します。

製品概要

  • 高い配当利回りを特徴とする企業の普通株の投資収益率を測定するFTSE®高配当利回り指数のパフォーマンスを追跡しようとします。
  • 平均以上の配当利回りが予測される株式のパフォーマンスを追跡するための便利な方法を提供します。
  • パッシブに管理された完全レプリケーションアプローチに従います。

ETFのデータ

  • 資産クラス:国内在庫-一般
  • カテゴリー:大きな価値
  • IOVティッカーシンボル:VYM.IV
  • 経費率:2021年2月26日現在  0.06%
  • CUSIP:921946406
  • ETFアドバイザー:バンガードエクイティインデックスグループ

価格と利回り

  • 市場価格:2022年2月23日現在  $ 107.97
  • NAV:2022年2月23日現在  $ 107.93
  • 30日間のSEC利回り:2022年1月31日現在 2.68%B
  • プレミアム/ディスカウント:$ 0.01

リスクの可能性

リスクレベル4

中程度から積極的なファンド

中程度から積極的と分類されるバンガード ファンドは、幅広く分散されていますが、実質的にすべての資産を普通株で保有しているため、株価の大きな変動の影響を受けます。 これらのファンドは、長期的な投資期間 (10 年以上) を持つ投資家に適している可能性があります。

パフォーマンス 平均年間収益 2022年1月31日現在

⇒S&P500のETFであるVOOの1年間利回りは23.24%ですからVYMの方が堅調です。ハイテク株等、景気敏感株が少ないからでしょう。ただし、VOOの10年間利回りは15.39ですから、長期運用ではVOOの方が勝っています。

1年間 3年間 5年間 10年間 2006年11月10日設定以来
バンガード 米国高配当株式ETF 26.31% 14.11% 11.54% 12.73% 8.72%
FTSE High Dividend Yield Index (ベンチマーク) 26.37% 14.14% 11.58% 12.79% 8.80%

10,000ドルの仮想成長 2022年1月31日現在

⇒10年前に1万ドル投資したら、3万3千ドルに増えていたということになります。

ポートフォリオ構成 株式セクターの分散

セクター 高配当 ETF 2022年1月31日現在 FTSE 高配当インデックス2022年1月31日現在 (ベンチマーク)
素材 4.20% 4.20%
一般消費財・サービス 8.10% 8.10%
生活必需品 13.40% 13.40%
エネルギー 8.10% 8.20%
金融 21.70% 21.70%
ヘルスケア 12.80% 12.80%
資本財・サービス 9.60% 9.50%
不動産 7.70% 7.70%
情報技術 6.40% 6.40%
公益事業 8.00% 8.00%

特徴:2022年1月31日現在

  • 株式数:410
  • 純資産合計:551億ドル
  • 上位10銘柄の純資産割合:23.8%
  • 外国の持ち株:0.0%

月末の持ち株 2022年1月31日現在

⇒生活用品、金融、医薬関係が上位を占めています。いわゆるディフェンシブ株です。ディフェンシブ銘柄 とは、景気動向に業績が左右されにくい銘柄のことで、生活必需品である食品や医薬品、社会インフラである電力・ガス、鉄道、通信などの企業が代表的です。

1.ジョンソン・エンド・ジョンソン 3.20%
2.JPMorgan Chase&Co。     3.10%
3.Home Depot Inc.          2.80%
4.Procter&Gamble Co.        2.70%
5.Bank of America Corp.         2.40%
6.Exxon Mobil Corp.          2.30%
7.ファイザー株式会社       2.10%
8.Chevron Corp.           1.80%
9.AbbVie Inc.             1.70%
10.PepsiCo Inc.          1.70%

カテゴリーETF

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