影響を受けにくい高配当株
最近のように、FOMCの金融緩和策の縮小開始やウクライナ問題がニュースを賑わせると、新興国、中小企業、ハイテク株の株式が大きく値を下げる一方で、比較的影響を受けにくいのは高配当株かも知れません。高配当株は相場が安定しているときはトータルリターンが低いものの、現在のようにボラティリティーが高い時には有利であるかも確認したいと思います。
日本の高配当は海運銘柄
日本の高配当銘柄上位50を見てみましょう。商船三井、日本郵船、NSユナイテッド海運、乾汽船という海運業が上位を占めているのが目につきます。現在は海運業が好景気で利益が出ていることが要因のようですが、海運市況は変動が大きいので、この状態がいつまでも続くとは期待できないと思います。
順位 | 銘柄 | 配当利回り(予想) |
1位 | 商船三井(東1・9104) | 11.31% |
2位 | 明和産業(東1・8103) | 10.47% |
3位 | 日本郵船(東1・9101) | 8.65% |
4位 | NSユナイテッド海運(東1・9110) | 8.63% |
5位 | ベリテ(東2・9904) | 8.51% |
6位 | 淺沼組(東1・1852) | 6.75% |
7位 | 乾汽船(東1・9308) | 6.62% |
8位 | ディア・ライフ(東1・3245) | 6.52% |
9位 | ミズホメディー(東2・4595) | 6.41% |
10位 | ハウスフリーダム(福・8996) | 6.36% |
11位 | カノークス(名2・8076) | 6.35% |
12位 | コニカミノルタ(東1・4902) | 6.30% |
13位 | ユニデンホールディングス(東1・6815) | 6.24% |
14位 | 小野建(東1/福・7414) | 6.21% |
15位 | LAホールディングス(JQ・2986) | 6.19% |
16位 | 神鋼商事(東1・8075) | 6.16% |
17位 | JT(東1・2914) | 6.08% |
18位 | スクロール(東1・8005) | 6.07% |
19位 | ソフトバンク(東1・9434) | 5.95% |
20位 | スズデン(東1・7480) | 5.95% |
21位 | 西松建設(東1・1820) | 5.93% |
22位 | オプティマスグループ(東2・9268) | 5.92% |
23位 | 日鉄物産(東1・9810) | 5.87% |
24位 | コナカ(東1・7494) | 5.83% |
25位 | アーバネットコーポレーション(JQ・3242) | 5.82% |
26位 | 藤商事(JQ・6257) | 5.80% |
27位 | NEW ART HOLDINGS(JQ・7638) | 5.80% |
28位 | 東急建設(東1・1720) | 5.73% |
29位 | フォーラムエンジニアリング(東1・7088) | 5.69% |
30位 | 菱洋エレクトロ(東1・8068) | 5.61% |
31位 | 極東貿易(東1・8093) | 5.60% |
32位 | ジャノメ(東1・6445) | 5.54% |
33位 | 日本プラスト(東1・7291) | 5.52% |
34位 | スカラ(東1・4845) | 5.48% |
35位 | あおぞら銀行(東1・8304) | 5.45% |
36位 | 武田薬品工業(東1/名1/福/札・4502) | 5.44% |
37位 | 有沢製作所(東1・5208) | 5.43% |
38位 | 富士興産(東1・5009) | 5.42% |
39位 | 日本空調サービス(東1/名1・4658) | 5.41% |
40位 | 愛知銀行(東1/名1・8527) | 5.41% |
41位 | 伯東(東1・7433) | 5.40% |
42位 | 三信電気(東1・8150) | 5.39% |
43位 | タチエス(東1・7239) | 5.38% |
44位 | あかつき本社(東2・8737) | 5.38% |
45位 | エフティグループ(JQ・2763) | 5.38% |
46位 | KHC(東2・1451) | 5.37% |
47位 | 新光商事(東1・8141) | 5.37% |
48位 | リョーサン(東1・8140) | 5.37% |
49位 | アルヒ(東1・7198) | 5.35% |
50位 | フィデアホールディングス(東1・8713) | 5.34% |
VYMの翻訳
世界最大級の資産運用会社であるバンガード社の日本法人(バンガード・インベストメンツ・ジャパン株式会社)が2021年2月28日をもって廃業しました。その結果、日本語版のETFの商品説明をやめてしまったので、英語版を日本語に翻訳してその内容を確認します。
製品概要
- 高い配当利回りを特徴とする企業の普通株の投資収益率を測定するFTSE®高配当利回り指数のパフォーマンスを追跡しようとします。
- 平均以上の配当利回りが予測される株式のパフォーマンスを追跡するための便利な方法を提供します。
- パッシブに管理された完全レプリケーションアプローチに従います。
ETFのデータ
- 資産クラス:国内在庫-一般
- カテゴリー:大きな価値
- IOVティッカーシンボル:VYM.IV
- 経費率:2021年2月26日現在 0.06%
- CUSIP:921946406
- ETFアドバイザー:バンガードエクイティインデックスグループ
価格と利回り
- 市場価格:2022年2月23日現在 $ 107.97
- NAV:2022年2月23日現在 $ 107.93
- 30日間のSEC利回り:2022年1月31日現在 2.68%B
- プレミアム/ディスカウント:$ 0.01
リスクの可能性
リスクレベル4
中程度から積極的なファンド
中程度から積極的と分類されるバンガード ファンドは、幅広く分散されていますが、実質的にすべての資産を普通株で保有しているため、株価の大きな変動の影響を受けます。 これらのファンドは、長期的な投資期間 (10 年以上) を持つ投資家に適している可能性があります。
パフォーマンス 平均年間収益 2022年1月31日現在
⇒S&P500のETFであるVOOの1年間利回りは23.24%ですからVYMの方が堅調です。ハイテク株等、景気敏感株が少ないからでしょう。ただし、VOOの10年間利回りは15.39ですから、長期運用ではVOOの方が勝っています。
1年間 | 3年間 | 5年間 | 10年間 | 2006年11月10日設定以来 | |
バンガード 米国高配当株式ETF | 26.31% | 14.11% | 11.54% | 12.73% | 8.72% |
FTSE High Dividend Yield Index (ベンチマーク) | 26.37% | 14.14% | 11.58% | 12.79% | 8.80% |
10,000ドルの仮想成長 2022年1月31日現在
⇒10年前に1万ドル投資したら、3万3千ドルに増えていたということになります。
ポートフォリオ構成 株式セクターの分散
セクター | 高配当 ETF 2022年1月31日現在 | FTSE 高配当インデックス2022年1月31日現在 (ベンチマーク) |
素材 | 4.20% | 4.20% |
一般消費財・サービス | 8.10% | 8.10% |
生活必需品 | 13.40% | 13.40% |
エネルギー | 8.10% | 8.20% |
金融 | 21.70% | 21.70% |
ヘルスケア | 12.80% | 12.80% |
資本財・サービス | 9.60% | 9.50% |
不動産 | 7.70% | 7.70% |
情報技術 | 6.40% | 6.40% |
公益事業 | 8.00% | 8.00% |
特徴:2022年1月31日現在
- 株式数:410
- 純資産合計:551億ドル
- 上位10銘柄の純資産割合:23.8%
- 外国の持ち株:0.0%
月末の持ち株 2022年1月31日現在
⇒生活用品、金融、医薬関係が上位を占めています。いわゆるディフェンシブ株です。ディフェンシブ銘柄 とは、景気動向に業績が左右されにくい銘柄のことで、生活必需品である食品や医薬品、社会インフラである電力・ガス、鉄道、通信などの企業が代表的です。
1.ジョンソン・エンド・ジョンソン 3.20%
2.JPMorgan Chase&Co。 3.10%
3.Home Depot Inc. 2.80%
4.Procter&Gamble Co. 2.70%
5.Bank of America Corp. 2.40%
6.Exxon Mobil Corp. 2.30%
7.ファイザー株式会社 2.10%
8.Chevron Corp. 1.80%
9.AbbVie Inc. 1.70%
10.PepsiCo Inc. 1.70%