12%下落
ピークだった昨年12月に比べると12%下落しています。その原因は当初、FOMCの金融緩和策縮小でしたが、3月に入ってからは主にロシアのウクライナ侵攻によるものとなりました。
その映像は、朝から晩までテレビなどで流れていますが、このように世界中の人が同時に見る映像は、11年前の東日本大地震以外にも、人類史上何回かありました。
◎1963年11月23日早朝、世界の放送史上画期的な実験、太平洋を越えたテレビの宇宙中継が行われました。午前5時28分、モニターテレビに史上初めて太平洋を越えてきた映像が鮮やかに映し出されました。ところが、この歴史的な電波に乗って送られてきたのは、ケネディ大統領暗殺の悲報。中継のアナウンス「この電波でこのような悲しいニュースをお送りしなければならないのは誠に残念」と伝えました。
◎1986年1月28日、アメリカ合衆国のスペースシャトルチャレンジャー号が打ち上げから73秒後に分解し、7名の乗組員が全員死亡しました。世界中の人達が、爆発の瞬間に、その様子を同時に目撃したのでした。
◎1989年の東欧革命。ソビエト連邦(ソ連)の衛星国であった東ヨーロッパ(特にワルシャワ条約機構)諸国で共産主義体制が連続的に倒された革命です。
◎2001年9月11日(火)のアメリカ同時多発テロ事件。イスラーム過激派テロ組織アルカイダによって行われた、アメリカ合衆国に対する4つの協調的なテロ攻撃です。
株式市場はパニックになっていない
今後のウクライナ情勢の行方は予断を許しませんが、12%の急落は比較的落ち着いた反応と言えるかもしれません。つい、2年前の新型コロナウイルス・ショックでは、1か月で30%以上下落しましたが、それは、前回のスペイン風邪の蔓延がちょうど100年前であり、人類がウイルスのパンデミックに慣れていなかったからかもしれません。今回のウクライナ侵攻と同様のことは、第2次世界大戦において世界各地で引き起こされたことであり、日本国内においても、広島・長崎の原爆だけでなく、3月10日の東京大空襲では2時間で10万人が亡くなっています。日本人全体としては、戦後、復興し発展をとげましたが、個人の視点から見ると、まるで人生が変わってしまった人もたくさんいました。
団塊の世代以下の人達は生まれてこなかった
若い男の人達は200万人が戦地で亡くなり、平和の時代に巡り合えたであろう相手と結婚した人は少なかっただろうと思います。団塊の世代以下の人達は、両親が戦争の影響を多少なりとも受けて結婚相手と結ばれています。つまり、戦争が無ければ、両親は他の人と結婚し、他の子供が生まれていたことになります。また、戦地で亡くなった200万人は、平和に暮らしていれば、多くが結婚したでしょうから、その逆に、200万人の女性が結婚できなかったことになります。
ウクライナ侵攻、3月10日の東京大空襲、東日本大地震。いろいろと考えることが多い時期です。
戦争があっても、地震があっても、人生は続いて行きます。
さて、本題に戻ります。
私の確定拠出年金は企業型で、退職後は自分で運用を続けています。100%外国株式インデックスファンドで運用し、リーマンショック、チャイナショック、新型コロナウイルス・ショックを乗り越えて、現在元金の5倍にまで増えました。現状を確認します。
野村DC外国株式インデックスファンド・MSCI-KOKUSAI
◆ファンドの概要
- 純資産総額:1,364億円
- 信託設定日: 2007年9月27日
- 決算日: 3月31日
- 受託銀行: 野村信託銀行
- 買付時手数料: なし
- 解約時手数料:なし
- 信託報酬: 純資産総額に対して年0.154%(税抜0.14%)
- 信託財産留保額: -
◆ファンドの特色
- 主な投資対象 ・・・・・・・・・ 「外国株式MSCI-KOKUSAIマザーファンド」受益証券を主要投資対象とします
- ベンチマーク ・・・・・・・・・ MSCI-KOKUSAI指数(円ベース・為替ヘッジなし)
- 目標とする運用成果 ・・・・ MSCI-KOKUSAI指数(円ベース・為替ヘッジなし)の中長期的な動きを概ね捉える投資成果を目指します
(注)「MSCIコクサイ・インデックス」は、日本を除く先進国の株価動向を示す代表的なインデックスです。日本を除く先進国22ヵ国に上場する大・中型株を構成銘柄の対象としており、時価総額でみて市場の約85%をカバーしています。
◆資産構成
- 株式: 国内株式 0.00% 海外株式98.84%
- 株式先物: 1.09%
- 株式実質: 99.93%
- 現金等: 1.16%
◆ファンド収益率(分配金再投資)
- 3ヶ月間 6ヶ月間 1年間 3年間 5年間 10年間
- -3.61% 3.50% 26.03% 19.26% 13.81% 16.50%
◆株式の国別配分上位5か国
- 国 ファンドのウェイト
- アメリカ 70.78%
- イギリス 4.53%
- カナダ 3.69%
- スイス 3.39%
- フランス 3.34%
◆株式業種配分上位5業種
- 業種 ファンドのウェイト
- ソフトウェア 7.51%
- 銀行 6.35%
- コンピュータ・周辺機器 5.39%
- 医薬品 4.82%
- 半導体・半導体製造装置 4.70%
◆株式組み入れ上位10銘柄
⇒ すべてアメリカです。
- 銘柄名 ファンドのウェイト
- APPLE INC 5.12%
- MICROSOFT CORP 4.00%
- AMAZON.COM INC 2.39%
- ALPHABET INC-CL A 1.46%
- ALPHABET INC-CL C 1.40%
- META PLATFORMS INC 1.31%
- TESLA INC 1.3%
- NVIDIA CORP 1.04%
- JOHNSON & JOHNSON 0.82%
- UNITEDHEALTH GROUP INC 0.80%