半世紀前は世界第二位の経済大国だった日本
1968年、日本の GNP が当時の西ドイツを抜いて世界第2位になりました。日本の GNP は、1966 年にフランス、1967 年にイギリスを抜き、1968 年についにアメリカに次ぐ規模に達しました。当時の日本の人口は西ドイツの約 2 倍であったので、一人当たりの GNP は西ドイツの半分でした。GNP では追い抜いても、社会資本や生活水準に差があったということでしょう。その後の経済グローバル化の進展もあり、経済指標として GNP ではなくて、GDP が使用されるようになりました。
2075年にはナイジェリア、パキスタンにも抜かれ、12位
現在、GDPは中国に抜かれて第3位ですが、長期の傾向を見ると2050年にはインドネシアに抜かれ、先進国であるドイツにも抜かれます。インドネシアに抜かれるのは、現在の人口が日本の2倍で、今後も増え続けるからです。ドイツに抜かれる理由は、アフリカなどからの難民受け入れに寛容な政策をとっているからでしょう。GDPに大きく寄与するのが人口です。
順位2022年 2050年 2075年
1 米国 中国 中国
2 中国 米国 インド
3 日本 インド 米国
4 ドイツ インドネシア インドネシア
5 インド ドイツ ナイジェリア
6 英国 日本 パキスタン
7 フランス 英国 エジプト
8 カナダ ブラジル ブラジル
9 ロシア フランス ドイツ
10 イタリア ロシア 英国
11 ブラジル メキシコ メキシコ
12 韓国 エジプト 日本
13 オーストラリア サウジアラビア ロシア
14 メキシコ カナダ フィリピン
15 スペイン ナイジェリア フランス
新興国の割合をいつ増やすか
2000年代は新興国の株価が堅調で、2010年代はアメリカの一人勝ちでした。しかし、メタ(フェースブック)、テスラの株価はピーク時の3割台に下落しました。アメリカ一人勝ちの様相は、GAFAMの株価急落によって変わるかもしれません。今、新興国株は高値ではありませんが、10年後、20年後を考えると、成長する可能性は高いでしょう。アメリカ一国に投資するVOOよりも、全世界に投資するVTの方が安全かもしれません。
VTの翻訳
世界最大級の資産運用会社であるバンガード社の日本法人(バンガード・インベストメンツ・ジャパン株式会社)が2021年2月28日をもって廃業しました。その結果、日本語版のETFの商品説明をやめてしまったので、英語版を日本語に翻訳してその内容を確認します。
マネジメントスタイル:インデックス
アセットクラス:国際/グローバル株式
カテゴリー:世界の株式
リスクとリターンの尺度:4低い高い
- 経費率:0.07% 2022年02月25日現在
- SEC利回り:―
- 市場価格(MP): $85.85 2022年12月20日現在
- NAV価格: $85.78 2022年12月20日現在
概要
主要データ
- IOVティッカーシンボル:VT.IV
- CUSIP:922042742
- 経営スタイル:インデックス
- アセットクラス:国際/グローバル株式
- カテゴリー:世界株式
- 開始日:06/24/2008
- ファンド番号:3141
レーティング:リスクとリターンの尺度
少ない —————–4—–高い
ファンドへの投資は、短期間あるいは長期間に渡って損失が生じる可能性があります。ファンドの株価やトータルリターンは、株式市場全体の変動と同様に、広い範囲で変動するものとお考えください。
パフォーマンスと手数料
トータルリターン
1年間 | 3年間 | 5年間 | 10年間 | 2008年6月24日設定以来 | |
VT(市場価格) | -10.94% | 6.96% | 6.58% | 8.97% | 6.49% |
VT(基準価格) | -10.77% | 7.01% | 6.60% | 8.98% | 6.50% |
Spliced Total World Stock Index(ベンチマーク) | -11.30% | 6.81% | 6.51% | 8.99% | 6.49% |
経費率
- VT: 0.07%
- 類似ファンドの平均経費率: ―
ポートフォリオ構成
特徴 2022年11月30日現在
ファンダメンタル VT ベンチマーク
銘柄数 9534 9512
時価総額の中央値 $64.1 B $64.4 B
収益成長率 15.6% 15.6
短期積立金 ― ―
PER 15.3x 15.3x
PBR 2.4x 2.4x
離職率(2022年10月期) 6.3 ―
自己資本利益率 15.2% 15.2%
海外保有比率 39.7 ―
ファンド純資産総額 $34.6 B ―
シェアクラス純資産総額 $249 B ―
中程度~積極的なファンドに関連するリスク
中程度~積極型に分類されるバンガードのファンドは、株価が大きく変動する可能性があります。これは、実質的にすべての資産を普通株式で保有しているために起こるものです。
一般的に、このようなファンドは、以下のような投資家に適しています。
- 長期投資(10年以上)の視野を持っている。
- 第一の目標として、資本の成長を求めている。
- 株式市場で起こりうる株価の下落に耐える覚悟がある。
- 株価の変動は、普通株式が提供し得る潜在的な高リターンと引き換えのものです。このカテゴリのファンドが生み出す経常利益の水準は、中程度から非常に低いものまであります。
加重平均エクスポージャ 2022年11月30日現在
地域 | 割合 |
新興市場 | 10.10% ⇒ 増加 |
ヨーロッパ | 15.80% |
パシフィック | 10.80% |
中東 | 0.20% |
北アメリカ | 63.10% ⇒ 縮小 |
その他 | 0.00% |
保有内容 2022年11月30日現在
銘柄 | 割合 |
Apple Inc. | 3.35% ⇒ 縮小 |
Microsoft Corp. | 2.82% |
Amazon.com Inc. | 1.27% |
Alphabet Inc. Class A | 0.92% |
Alphabet Inc. Class C | 0.79% |
UnitedHealth Group Inc. | 0.76% |
Tesla Inc. ⇒ 下落 | 0.73% |
Berkshire Hathaway Inc. Class B | 0.70% |
Johnson & Johnson | 0.69% |
Exxon Mobil Corp. | 0.69% |