各国公的年金のポートフォリオ:不動産についての話題

◎今日のグラフ:各国公的年金のポートフォリオ

債券 株式 その他 資産規模(兆円;平成29年3月末)
CalPERS カリフォルニア州職員退職年金基金 20% 54% 26% 35
CPPIB カナダ年金基金投資委員会 22% 78% 26
GPF-G 政府の原油収入を原資としたノルウェー政府の国富年金ファンド 37.50% 62.50% 7% 102
GPIF 年金積立金管理運用独立行政法人 50% 50% 145

投資のプロは、どのような資産にどれほどの割合で投資しているのでしょうか。左からカリフォルニア、カナダ、ノルウェー、日本の年金の投資を帯グラフにしました。GPIFは、2014年10月に国債を減らして国内、海外の株式を増やしました。それでも他の国の年金に比べると、まだ債券が多く、株式が少ない状況です。ちなみに私は、8割強を株式のETFで運用していますから、カナダに近い運用割合です。ただし、私の厚生年金を20年間、総額5000万円受け取ると考えると、この金額はほぼ確定額ですから、国債の性質に近いので、一番右のGPIFに近いかも知れません。

◎今日のテーマ:不動産についての話題

最近、テレビとラジオで不動産の話題が取り上げられたので、それを紹介します。

NHKのテレビに、「ドキュメント72時間」という番組があります。4月に放映された「街角の法律相談所」で、アパートの話題が二つ取り上げられました。

トラブル続きのアパート・オーナー

一つ目は、60歳代の女性アパート・オーナーの話です。ご主人に先立たれて、アパート経営を始めたものの、トラブルが続いているそうです。その解決にお金が必要なため、「アパートなんてやるもんじゃないわ、全然儲からない。」と話していました。

借金を抱えた80過ぎのアパートの住人

もう一人は、80過ぎの店子の男性です。最近、アパート賃貸の継続契約に際して、大家から火災保険の加入を迫られました。この方は銀行に200万円の借金があるため、火災保険の保険料を払う余裕がないとのことです。役所の紹介で、この法律相談所に来ました。この男性は、サラリーマン時代、大手の自動車販売会社に勤めていましたが、遊興費が嵩んで借金を増やしていったそうです。「自業自得だ」と言ってました。

別荘のマンションの引き取り代は100万円

TBSラジオの「久米宏 ラジオなんですけど」都いう番組でのリスナーの話です。群馬県の温泉地にマンションが持っていますが、自分たち以外には誰も来ないそうです。最近、軽井沢の別荘を扱う不動産業者から、「100万円で売らないか。」という電話が2回あったそうです。この100万円は不動産屋が払う代金ではなく、不動産屋に払うお金です。マンションを保有し続ければ、管理費、修繕積立金、固定資産税が必要になります。それらの将来コストを考えれば、今100万円を払った方が安いのかも知れません。新潟のスキー場のマンションのか買うが10万円でズラーと並んでいる雑誌を見たことがあります。同じ状況なのでしょう。

素人は不動産よりETF、インデックスファンド

不動産に比べれば、ETFやインデックスファンドは、リスクはあるものの、期待リターンが5%、8%あって、売却も容易です。

 

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