近づかない方が良い金融商品4

◎今日のテーマ:近づかない方が良い金融商品4

昨日に引き続き、金融商品全体図のうち、左から2番目の生命保険のうち、赤色の医療保険を説明をします。

金融商品全体図

■ 緑:個人投資家にとって優良な金融商品

 黄:個人投資家にとって安心できない金融資産であり、注意深く動向を見て、できれば緑色の商品に変換した方が良い金融商品

 赤:元々購入すべきでなかったか、時代の変化についていけないで、コストが多大な商品

医療保険

結論から言いますと、医療保険に入る必要はないと思います。医療保険は入院したり手術をしたときに給付金が出る保険です。

高額療養費制度で十分

日本では、健康保険が充実しています。医療費の70%は、健康保険、国民健康保険でカバーされています。そして残りの30%についても、高額療養費制度でほとんどカバーされていますので、多くの人の場合一か月10万円を超えて負担することはありません。

健康保険への高い保険料

制度が充実している理由は、健康保険に加入している人が、既に高額の保険料を支払っているからです。年間、数十万円から100万円以上の保険料です。給与明細や、源泉徴収票で確認してください。これ以上民間の生命保険会社に支払って、保険会社の社員の給料を増やす必要はありません。しかも、最近は、入院期間が短くなっていますから、保険自体の必要性も希薄になっています。

生命保険会社の利用価値が縮小

私は20歳代半ばから、30年間、富国生命に医療保険の高い保険料を支払ってきました。数百万円支払いました。しかし私の場合、その保険会社の財形貯蓄や一時払い養老保険を利用できたので、数百万円の保険料を取り戻すことができたのではないかと思っています。富国生命の財形貯蓄の利回りは5%を超えることもありましたし、一時払い養老保険はそれ以上の利回りでした。もし、銀行の財形貯蓄であったら、このようなメリットがなかったと思います。しかし、現在の財形貯蓄は、インフレ分をカバーできない可能性があり、また、新規申し込みを受け付けていない会社もあります。従って、民間の医療保険に入るメリットが、私には見当たりません。

生命保険会社の営業は100人採用すると100人辞める

このように、民間の生命保険に入るメリットはありませんから、生命保険に入って、新規個人顧客を獲得しなければならない営業部門は、100人採用しても100人全員が間もなく辞めるそうです。(日本生命の、ある法人担当部長さんの話です。)それほど魅力のない商品ですから、医療保険については、検討する余地があるとは思えません。時間の無駄ですから、その時間を自分に合ったETFやインデックスファンドの選択に振り向けた方が賢明だと思います。

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