◎今日のテーマ:インデックスファンドの検討2
TOPIXと日経平均
国内の代表的指数は東証株価指数(TOPIX)、日経平均です。TOPIXは東証1部に上場する全銘柄の「時価総額(株価✖発行済み株式数)の変化を指数化したもであるのに対し、日経平均株価は東証1部を代表する225銘柄の「株価の単純平均」です。TOPIXは現在、2,141社ありますから日経平均の10倍あります。また、単純平均よりは加重平均の方がマーケットの状況をよく反映して言えるといえます。しかし、225銘柄あれば資産の分散化はかなり行われているといえますので、TOPIXの方が明らかに良いとまでは言えないと思います。
NT倍率
日経平均株価をTOPIXで割った値を「NT倍率」と呼んでいて、2000年以降のNT倍率は、概ね 9.5 – 12.5前後で推移していたのですが、現在は13.7を超えていますので、10.5だった10年前に日経平均を買った場合にはTOPIXを買った場合より3割得をしている計算になります。しかし、現在はNT倍率が高すぎるような気がするので、日経平均が良いかどうかは分かりません。
eMAXIS Slim TOPIXは純資産総額が少ない
eMAXIS Slimシリーズは、TOPIXだけでなく日経平均でも信託報酬が最低になっています。しかし純資産総額は16億円しかありませんから、不安を拭い去れません。信託報酬が0.17%以下なら、かなり低いと考えられるので、その中で純資産総額が最も大きいのは同率4位の「たわらノーロード 日経225」に目が行きます。
窓口のある証券、銀行は信託報酬が高い
9位の日経225、10位の野村(Funds-i)は、信託報酬がかなり高いのですが、純資産総額は大きいといえますが、これは窓口での販売力がものを言った結果でしょう。9位の「SMT 日経225」は、SMBC日興証券株式会社が取り扱っていますが、4位の「i-SMT 日経225」は、ネット証券だけでSMBC日興証券株式会社が取り扱っていません。
日本株式(日経平均型)インデックスファンド信託報酬ランキング
順位 | ファンド名 (略称) | 信託報酬 (税抜) | 純資産総額 (億円) |
1 | eMAXIS Slim 国内株式(日経平均) | 0.155% | 16 |
2 | iFree 日経225 | 0.159% | 40 |
2 | ニッセイ 日経平均 | 0.159% | 53 |
4 | i-SMT 日経225 | 0.170% | 1 |
4 | たわらノーロード 日経225 | 0.170% | 118 |
4 | Smart-I 日経225 | 0.170% | 11 |
7 | 日経225 Smart-i | 0.190% | 13 |
8 | iシェアーズ 国内株式 | 0.325% | 36 |
9 | SMT 日経225 | 0.370% | 291 |
10 | 野村(Funds-i) 日経225 | 0.400% | 411 |
11 | eMAXIS 日経225 | 0.400% | 336 |