バブル、サブプライムローン、リーマンショック
連れ合いは2007年に投資を始めました。2008年に保有していたのは、1306(TOPIX連動型上場投資信託のETF)を約1千万円、SPY(アメリカSPDRのS&P500のETF)を50万円、欧州投資銀行債を50万円でした。緑の線の運用益を見ると、2008年9月リーマンショックで、50%以下になりました。
マイナス運用は7年間
2010年から2012年まで運用益はマイナス40%前後でした。2012年暮れにアベノミクス、2013年4月に黒田日銀総裁の誕生によって国内株価が上がりました。それ以前に、リーマンショックから立ち直ってアメリカの株価は上昇していたのですが、連れ合いの保有していたSPYは50万円だけですので、ほとんど効果がありませんでした。
ETFの買いっ放し
2015年以降の運用益は10%台でしたが、今月20%を超えました。この間、連れ合いは、ETFを買うだけで一度も売っていません。Buy and Holdが功を奏したと言えるでしょう。しかし、これも中間評価ですから、来年、5年後、10年後にどうなっているかは分かりません。
今回は、連れ合いの保有している1306、SPYを勉強します。
1306
野村アセットマネジメント株式会社が設定・運用するTOPIX連動型上場投資信託で、TOPIX(対象指数)に連動する投資成果を目指します。
TOPIXのスタートは昭和44年
TOPIXは、東証市場第一部に上場しているすべての日本企業(内国普通株式全銘柄)を対象とした、時価総額加重型の株価指数です。TOPIX は、1968年1月4日を基準日とし、基準日の時価総額を100ポイントとした場合、現在の時価総額がどの程度かを表します(算出開始日:1969年7月1日)。
20年間の長期では上昇基調?
運用実績の推移は次のグラフの通りです。凸凹しているので、アメリカの株式相場のような上昇しているのかどうかは分かりません。ただし2007年のバブル時期を取り除けば、上昇しているようにも見えます。また、2008年はリーマンショック、2011年は東日本大震災があって株式相場が低迷していたともいえるでしょう。
分配金が増加傾向
上のグラフは東京証券取引所の株価ですが、分配金を含めるとどうなるのでしょうか。下のグラフで、赤い線が対象指数(TOPIX)、紺色の線が基準価額、水色の線が分配金を再投資した基準価額です。2010年代に入って、分配金が増えていることが分かります。
分配金の推移
最近の分配金の推移は次の通りです。最近は大体株価の2%弱ですが、毎年株価が上昇するので、それに合わせるようにして分配金も上昇しています。私の場合は、税引き前100万円で、所得税等を徴収されたあと80万円になります。そのお金で毎年海外旅行に行っています。
各年7月 | 分配金(100口当たり、課税前) |
2019 | 3,330 |
2018 | 3,050 |
2017 | 2,600 |
2016 | 2,730 |
2015 | 2,300 |
最近のトータルリターンは以下の通りです。2019年の1年間が高かったことが分かります。
トータルリターン | |
1年 | 17.62% |
3年 | 6.52% |
5年 | 6.21% |
経費率等は以下の通りです。
資産総額 ( 12/30/2019) 11兆円
設定日 2001年7月13日
直近配当利回り(税込) 1.87%
経費率 0.11%
組入上位銘柄は以下の通りです。
名称 | ファンドの割合(%) |
トヨタ自動車 |
3.47 |
ソニー |
1.88 |
三菱UFJフィナンシャル・グループ |
1.62 |
ソフトバンクグループ |
1.49 |
日本電信電話 |
1.46 |
武田薬品工業 |
1.45 |
キーエンス |
1.4 |
リクルートホールディングス |
1.13 |
三井住友フィナンシャルグループ |
1.11 |
次にSPY(アメリカSPDRのS&P500のETF)の現状を確認します。
運用方針
S&P 500 指数の価格と利回りに、経費控除前で連動する投資成果を上げることを目標とします。
総経費率 0.0945%
当初設定日 1993年01月22日
SPYは設定日が1993年ですから約27年間が経過しました。その間株価が7倍になりました。そしてその間、株価に対して2%近い分配金も払い続けているのです。
運用実績は次の表の通りです。過去1年間は約16%でしたが、大統領選前年の過去平均が16%なので、まったく同水準です。また、日本の1306の17%とも同レベルです。
運用実績 | |
1年間 | 15.91% |
3年間 | 14.71% |
5年間 | 10.84% |
10年間 | 13.28% |
設定来 | 9.65% |
SPDR社の出している資料によるとファンド特性は以下の通りです。この中で、予想3-5年一株当たり利益だけは当てになりませんが、他の項目は実績です。
ファンド特性 | 2019年12月30日現在 |
予想3-5年一株当たり利益 | 10.76% |
株価収益率 (PER) | 19.9倍 |
組入銘柄数 | 505銘柄 |
株価純資産倍率 (PBR) | 3.4倍 |
時価総額加重平均(百万) | $290,479.94(米) 約32兆円 |
投資信託組入れ上位銘柄は以下の通りです。
名称 | ファンドの割合(%) |
アップル |
4.55 |
マイクロソフト |
4.49 |
アマゾン・ドット・コム |
2.87 |
フェイスブック |
1.84 |
バークシャー・ハサウェイ |
1.65 |
JPモルガン・チェース・アンド・カンパニー |
1.62 |
アルファベット |
1.5 |
アルファベット |
1.49 |
ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J) |
1.43 |
ビザ |
1.2 |