楽天証券つみたてNISAの銘柄確認 2020年5月

楽天証券新規口座開設、過去最高

楽天証券の3月の新規口座の開設が増えているようです。3月は過去最高の16万口座で、業界内で最も多いようです。3月下旬は、日米で最安値を付けた時期なので、投資を始めるのに最適と考えたのでしょうか。

3月に楽天証券に口座開設を行った人の属性

30歳代が最多

口座開設者を年代別にみると30歳代が31.6%で最も多くなっています。次いで、20代、40代、50代、60代と続きます。

30代になると初心者が投資開始

初心者の比率が72%と高くなっています。2016年と比較すると初心者の割合が増えています。イデコ(個人型確定拠出年金)が改正されたのが2017年、つみたてNISAが始まったのが2018年、その後、信託報酬の大幅な引き下げなど、制度、銘柄ともに急速に改善されたことが背景にありそうです。また、新型コロナ騒動で、テレワークが始まって自宅て投資を勉強する時間が増え、お金に対する関心が急速に高まったことも影響しているかもしれません。

低コストインデックス商品は女性に人気

また、女性の割合が2016年に比べて増加しています。男性はギャンブル性が高い商品、助成は堅実な商品を選好する傾向があるようですが、低コストのインデックスファンドが充実してきたことも要因に挙げられるかもしれません。

対面証券も後追いで品揃え中

現在は、政府が確定拠出年金、つみたてNISAなどの制度を導入し、ネット証券が低コストで優良な商品を品揃えし、対面証券もそれに追随しつつある状況です。個人投資家にとっては、とても恵まれた時代と言えるでしょう。

NISAの積み立てランキングを楽天証券で公表しているので、それを確認しましょう。

選択基準は純資産額と管理費用(信託報酬)

このような銘柄を見るときに、私は2つの基準で判断します。それは純資産額と管理費用(信託報酬)です。私の保有資産は基本的にETFが多いのですが、ETFを選ぶ基準も純資産額と、管理費用です。純資産額の基準は1兆円以上ですが、インデックスファンドにこの基準を当てはめると、一つもクリアーできないので、できるだけ純資産額の大きな銘柄を選んでいます。この表の上位5銘柄なら純資産規模としては問題ないと思われます。一方、管理費用については0.2%以下が望ましいと思いますが、この基準についても上位5銘柄は、十分に低コストだと言えると思います。

「長期、分散、積み立て」でなく「長期、分散、低コスト」

投資の減速をが正しいと思います。この違いは『積み立て』と『低コスト』の違いです。『積み立て』を唄っている人の信託報酬は概して高いようです。一方、必ずしも『積み立てである必要はなく、短期間で投資しても構わないのです。

信託報酬の高い銘柄が二つあります。それは、iFreeNEXTNASDAQ100インデックスと、ひふみプラスレオス・キャピタルワークスです。この2銘柄についてもう少し見てみましょう。

iFreeNEXTNASDAQ100インデックス

追加型投信/海外/株式/インデックス型

運用方針

主として、「NASDAQ100インデックス・マザーファンド」を通じて、米国の株式(DR(預託証券)を含む)に投資し、NASDAQ100指数(円ベース)の動きに連動した投資成果をめざして運用を行う。同指数を構成する銘柄に投資する。米国株式の指数との連動をめざすETFに投資する場合がある。為替変動リスクを回避するための為替ヘッジは原則として行わない。

順位 順位ファンド名 純資産(億円) 管理費用(税込%)
1 eMAXISSlim米国株式(S&P500) 920 0.0968
2 楽天・全米株式インデックス・ファンド 930 0.1620
3 eMAXISSlim全世界株式(オール・カントリー) 257 0.1144
4 eMAXISSlim先進国株式インデックス 896 0.1023
5 <購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド 1,535 0.1023
6 iFreeNEXTNASDAQ100インデックス 34 0.4950
7 楽天・全世界株式インデックス・ファンド 356 0.2120
8 eMAXISSlimバランス(8資産均等型) 475 0.1540
9 ひふみプラスレオス・キャピタルワークス 5,103 1.0780
10 eMAXISSlim全世界株式(除く日本) 169 0.1144

組入上位10銘柄は以下の通りです。

銘柄名 比率 %
INVESCO QQQ TRUST SERIES 1 37.9
NASDAQ 100 E-MINI 202006 8.3
MICROSOFT CORP 5.9
APPLE INC 5.4
AMAZON.COM INC 4.7
FACEBOOK INC-CLASS A 1.9
ALPHABET INC-CL C 1.9
ALPHABET INC-CL A 1.9
INTEL CORP 1.5
PEPSICO INC 1.1

もう一つの銘柄が、ひふみプラスです。

追加型投信/内外/株式/アクティブ型

ファンドの特色

「ひふみプラス」は、マザーファンドを通じて信託財産の長期的な成長を図るため、次の仕組みで運用します。国内外の上場株式を主要な投資対象とし、市場価値が割安と考えられる銘柄を選別して長期的に投資します。

独立系投資信託

ひふみは、独立系投資信託であるため、アクティブファンドの中では信託報酬が安く、ノーロード(販売手数料がかからない)が特徴で成績を伸ばしてきました。しかし、このローコストという特徴は、対面証券などで販売されているアクティブ投資信託に比べれば、低コストですが、現在は、それよりもはるかに安いコストのインデックスファンドが登場しているので、あまり魅力がなくなって来ました。

独立系が苦しい時代

さわかみファンド、セゾン バンガード・グローバルバランスファンド、セゾン 資産形成の達人ファンド、ひふみ投信、ひふみプラスは、今後、どのように低コスト化を図り、特色を出していくのかが難しい局面になります。

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