S&P500のETFのトータルリターン:ウォーレンバフェットの遺言の検討2

◎今日のグラフ:S&P500のETFのトータルリターン

 ティッカーコード  銘柄名 3か月(%) 1年 3年 5年
SPY SPDR S&P 500 ETF -2.98 17.38 11.34 13.99
IVV iShares Core S&P 500 ETF -2.96 17.47 11.40 14.07
VOO Vanguard S&P 500 ETF -2.96 17.46 11.41 14.07

3年、5年の中期では利回りが10%超

2018年の2月、3月は相場が下落したので、3か月のトータルリターンはマイナスですが、過去1年間のトータルリターンは17%を超えています。3年、5年という中期で見ても10%を優に超えています。

3銘柄とも同様の動き

SPY、IVV、VOOの3銘柄ともほぼ同じような動きを示しています。したがって、トータルリターンという観点からは、3銘柄の間では大差がないことになります。これだけの好成績を長年にわたって納め、しかも、この3銘柄が、アメリカのETFの上位1位、2位、4位を占めているわけですから、アメリカ人がETFに投資することが理解できます。

日本人はS&P500のETFの好成績を知らず

残念ながら、この事実を日本人のほとんどが知らないのです。この事実を知れば、アメリカのS&P500のETFにもっと投資するのが自然な動きと言えるでしょう。ちなみに、過去5年間の平均トータルリターンは14%ですから、複利計算すると5年と数か月で2倍になると計算できます。

◎今日のテーマ:ウォーレンバフェットの遺言の検討2

遺言は以下の通りです。

遺言:「10%を短期国債に、90%を非常に低コストのS&P500(バンガード社を勧めます。)のインデックスファンドに投資することです。」

③他の商品に目をくれるな

S&P500のETFだけで十分

株式について知識が少し増えてくると、ETFだけでなく、アクティブファンド、個別株式、REIT、金などの商品に関心を持ち始めるかもしれません。しかし、ウォーレンバフェットは、それらの商品に手を出すなと、言っていると思います。現に、ウォーレンバフェットは、インデックスファンドとヘッジファンドのリターンの賭けを2008年から始めました。その結果は、ウォーレンバフェットが圧勝しましたが、この賭けにはVOO以外の商品を加えていません。

私はさらに資産分散化

私自身は1306(TOPIX連動型上場投資信託)を3分の1、SPYを3分の1、残りをヨーロッパのETFであるVGK、新興国のETFであるVWO、オーストラリアのETFであるASX 200(オーストラリア証券取引所における株価指数)に投資しています。これ以外のETFに手を出すつもりは今のところありません。私はウォーレンバフェットの考えを参考に資産運用していますが、一方で資産の分散ということにも重点を置いています。