連れ合いのポートフォリオ 2023年6月

特に変更なし

相変わらず、つみたてNISAで野村つみたて外国株投信を33000円買った以外は何も売買していません。

売買しなくても株式ETFで2倍に増加

連れ合いは2007年に投資を始めて以来、基本的に買うだけで売ったことはありません。つまり、売買ではなく、買買です。2008年にリーマンショックに遭遇したり、その後しばらく立ち直れずに6年間追加投資をしなくなったりしましたが、一度も売らずに投資を続けた結果、現在は投資原本の2倍を超え、1億円にもう少しのところまで伸びてきました。

新NISA対策

来年、新NISAが始まるので、このポートフォリオを少し変更する必要がありそうです。

つみたて投資枠120万円

  • 銘柄:野村 低コストインデックスファンド「はじめてのNISA」シリーズ はじめてのNISA・全世界株式インデックス(オール・カントリー)
  • 信託報酬率:税込 0.05775%
  • 原資:1306(TOPIXの株式ETF)の分配金と1306の売却代金

成長投資枠240万円:次のうちどちらか、あるいは、組み合わせ

  • 銘柄:野村 低コストインデックスファンド「はじめてのNISA」シリーズ はじめてのNISA・全世界株式インデックス(オール・カントリー)
  • 信託報酬率:税込 0.05775%
  • 原資:1306(TOPIXの株式ETF)の分配金

・・・

  • 銘柄:VOO (バンガード社のS&P500)
  • 信託報酬率:0.03%
  • 原資:USMMF又はSPY売却代金

少し前までは、日本株のウェートを下げるために、新NISAの原資をすべて1306(TOPIXの株式ETF)にしようと思っていたのですが、日本株はしばらく好調かも知れないと思い、そのまま持っていたいと思うようになりました。それに、低コストインデックスファンドは、いくら低コストだと言っても、アメリカの株式ETFにはかないませんし、日本株式ETFをUSドルに変換すると為替手数料がかかりますから、できるだけそのようなコストがかからない方法を考えたほうが良いと思います。

連れ合いの証券口座は野村證券だけで、他社に口座を作るつもりはありませんから、野村証券の商品の中で考える必要があります。つまり、三菱UFJeMAXIS  SlimシリーズやSBI証券の低コストインデックスファンドは、野村証券では買えないのです。

上記のポートフォリオには、野村アセットマネジメント株式会社の低コストインデックスファンド「はじめてのNISA」シリーズ(愛称:Funds-i Basic)の「はじめてのNISA・全世界株式インデックス(オール・カントリー)」を選んでいますが、このシリーズには5銘柄ありますので、検討します。

ファンド名 信託報酬率(税込み) 信託報酬率(税抜き)
はじめてのNISA・日本株式インデックス(日経225) 0.143% 0.130%
はじめてのNISA・日本株式インデックス(TOPIX) 0.143% 0.130%
はじめてのNISA・米国株式インデックス(S&P500) 0.094% 0.085%
はじめてのNISA・全世界株式インデックス(オール・カントリー) 0.058% 0.053%
はじめてのNISA・新興国株式インデックス 0.186% 0.169%

どの銘柄も業界最安値に設定しているようですから、野村証券もやっと本気になったという感じがします。しかし、既に他社の米国株式インデックス(S&P500)の純資産総額は2兆円、全世界株式インデックス(オール・カントリー)は1兆円を超えていますから、巻き返しは難しいような気がします。おそらく、三菱UFJ、SBI証券、楽天の次に入り込むのがせいぜいではないかと思います。それでも数年後には数千億円になる銘柄が出てくるかもしれません。

日本株式インデックス(日経225)、インデックス(TOPIX)

日本株式インデックスファンドは、NISAではあまり人気がありません。日経225はインデックス指数の著作権料が高いせいか、コスト高です。TOPIXは日経225と同じ信託報酬率にしていますが、1306(TOPIXの株式ETF)は0.06%程度まで安くしているので、なぜ0.143%という高いコストにしているのか理解に苦しみます。連れ合いの場合、1306はポートフォリオ全体の4割を保有しているので、今後さらに日本株のファンドに投資する理由はありません。

米国株式インデックス(S&P500)、全世界株式インデックス(オール・カントリー)

ウォーレンバフェットはS&P500を推奨していますが、日本人にはオール・カントリーの人気が高いようです。私は娘と息子に両方の銘柄を推奨していますが、どちらが良いかはわかりません。この両銘柄の違いは、オール・カントリーには、日本、ヨーロッパ、新興国が合計で4割ほど含まれているという点です。2000年代最初の10年は新興国が好調でしたが、その代表選手が中国であり、ロシアでした。しかし新興国は2010年代に入ると以前ほどの勢いがなくなり、2020年代はさらに経済成長が鈍化しそうです。中国の代わりに台頭してきたのがインドですが、それは2020年代が終わってみないとわかりません。また、インドネシアなどはまだまだ規模が小さいので、大きな期待はできません。

S&P500は、10年、20年の長期保有ならVOOなどのETFの方が、日本国籍のインデックスファンドよりも低コストで保有できます。オール・カントリーは信託報酬が安いので魅力的です。結局、どちらも合格点ですが、2030年、2040年にどちらのほうが良い成績を残すかはわかりません。本人の直観に頼るしかなさそうです。

新興国株式インデックス

オール・カントリーのところで述べたように、中国の経済成長鈍化傾向、インドの成長見通しなど、不確定要素が多いので、あまり魅力を感じません。オール・カントリーの中に新興国が含まれているので、それで満足するという考え方もあります。インドなどにかけてみたいという場合には5%くらいを上限に投資すれば、後悔しないかもしれません。