米国株式・ETFの「成行注文」

米国の株式・ETFの「成行注文」についての話です。

成行注文とは?

買付または売却の価格を指定せず、市場で約定可能な値段で約定する注文方法です。約定価格は約定するまでは分かりません。私は、国内の株式・ETFは指値と成行の両方を使います。国内の売買は朝9時から3時まで行えますので、休みの日に指値で売買できますし、会社を休めないときは前日の夜に成り行きでインターネットに申し込んでおいて、何ら支障はありません。

アメリカの成り行き注文はリスキー

アメリカのETFを買う場合には、12時間前後の時差がありますから少し厄介です。指値で申し込むと、その価格の売り注文がなければ、いつまでも売買が成立しません。野村證券の場合、インターネットではなく、電話で昼間申し込まなくてはいけませんし、その申し込みも5営業日しか有効ではありません。従って5日間売買が成立しないと、再び申し込む必要があります。そこで、指値ではなく、成り行きで注文しようとしたところ、野村證券の担当者から「アメリカの成り行きは、本当に成り行きで、とんでもない価格がつくことがありますから、指値にした方が良いです。」と言われました。このため、私は外国株式を成り行きで売買したことはありません。

野村證券の外国ETF購入は手間がかかる

また、野村證券の電話注文は、指値で注文ができた後にも、外国為替の価格上人の手続きが必要なので、会社の仕事中に電話でやり取りする必要があり、結構面倒です。

SBI証券

SBI証券も成り行き注文について次のように注意しています。

「相場変動によるご注意事項
米国株式市場の急激な相場変動により、買付時の成行注文をご利用の際には、注文時に拘束した金額よりも、約定金額が大きくなる可能性が高いため、外貨決済、円貨決済共に、予め十分な現金をご用意くださいますようお願い申し上げます。
特に米国株式市場寄付前の成行による買付注文は、前営業日の終値を元に余力拘束いたしますので、寄付時の価格が大きく上昇することで拘束金額を超過して約定する恐れがございます。また株価が大幅に下落することも考えられますので、売却時の成行注文をご利用の際に、約定価格が予想以上に乖離する可能性もございます。今一度ご留意いただきますようお願い致します。」

アメリカは個人投資家保護より売買成立を優先

日本では成り行き注文の場合、ある程度投資家が保護されているようですが、アメリカでは、投資家保護よりも売買成立を優先させているので、それを十分に納得したうえで株式の取引をする必要があります。

成り行き注文は危険だし、指値注文は手間がかかるという問題があります。

SBIのリアルタイム取引

そこで、SBI証券などのリアルタイム取引を利用するのが便利だということになります。米国株式市場は日本時間23:30~6:00(サマータイム:同 22:30~5:00)が開場している時間帯です。アメリカは、日本とは異なり前場や後場の区分が存在しません。いずれ、ネット証券に口座を開き、野村證券から資産を移管して、リアルタイム取引を行いたいと思っています。