インフレ率は2%でなく、5%、10%を想定
私の資産運用における基本スタンスは、将来のインフレに備えることです。
インフレとはどのくらいかという問題があります。それは日銀が目標としている2%ではなく5%とか10%だと想定しています。
国債の増発による財政破綻
その理由は国債の増発継続です。今すぐは財政破綻や国債の引き受け手がいなくなることにはなりませんが、その状態に毎年確実に近づいていると考えます。遠くまで地平線が広がっているように見えますから、日本人の多くが心配していないようです。しかし、どこまでも続くように見える地平線は、あるところで突然すさまじい崖になっているようです。
日本の財政は崖に向かって着実に進んでいると思います。
日本はその崖から離れる方向に歩いているのではなく、毎年着実に、崖に向かって進んでいるようです。ハイパーインフレで苦しんだドイツは、崖から離れる方向に歩いているのでしょう。アメリカも共和党が小さな政府を目指すことによって、崖から離れる努力をしているように見えます。
先進国の中で日本だけが崖に向かって進んでいます。:財政赤字、人口ボーナス終了、首都直下型地震
日本の場合は、
①財政赤字を続けています:つまり、崖に向かって歩いていることになります。
②高齢化によって生産力が減っていきます。:崖がこちらに近づいています。昭和の時代には財政赤字になっても人口ボーナスによって、財政赤字が相対的に小さくなったのですが、現在は労働力人口が減っているので、財政赤字が相対的に大きくなっています。
③日本の特殊事情として首都直下型地震の恐れがあります。その場合には大規模な財政出動が実施され、民間企業、国民はインフレ対策として外貨獲得に走る可能性があります。その場合、円安になるためにインフレが加速します。崖周辺の地面が崩れることによってさらに崖が近付くことになるわけです。その可能性が近づいていると思います。
インフレ対策:SPYと1306
そしてインフレ対策として、私達個人がとるべき手段として
ア.SPY(アメリカSPDRのS&P 500の ETF)などの外貨ETF資産を持つことによってインフレと円安の影響の相殺を期待する
イ.1306(TOPIX連動型上場投資信託)のETFを持つことによってインフレにある程度対応できると考えています。
7年間で金融資産が60%増加
そしてSPYも1306もリスクはあるものの、リターンを期待できますから、10年、20年の長期では運用実績がプラスになることを期待できると思っています。現に、私は最近7年間の資産運用によって、元の資産を60%以上増やすことができました。
ETFは、金融資産の評価損が出てもじっと待てば回復する。
この7年の間に金融資産の10%減少と20%減少をそれぞれ1回ずつ経験しましたが、損切りなどということは1度も考えたことは有りませんでした。ETFに投資しているので個別株のように価格がゼロになることは有りません。もし相場が下がっても、1~2年、じっと我慢していれば回復するはず、という信念のもとにETFを持ち続けました。そして、結果はその通り回復しています。今後は、実際にインフレが起きた時にどのように対応するのがいいのかを考えていきたいと思います。