「eMAXIS Slim」シリーズの一部が経費引き下げ

現在、日本のインデックスファンドは低コストの商品がしのぎを削っています。代表的な商品をあげると次の通りです。

  • ニッセイの<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド
  • 三菱UFJ国際投信の「eMAXIS Slim」シリーズ
  • SBI・バンガード・S&P500
  • 楽天・全米株式インデックス・ファンド

このうちSBIの商品以外は、「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 」の第1位に輝いたことが過去にあります。

そして、三菱UFJ国際投信は来月、「eMAXIS Slim」シリーズの一部ファンドの実質信託報酬を引き下げます。いずれも税抜きベースでは業界最低水準に並びます。

同シリーズは業界最低水準の運用コストを目指しており、今回引き下げるファンドは10月15日時点で運用している11本のうちの4本です。11月12日から変更する予定です。

■米国株式(S&P500)
0.1650%(税抜き0.1500%)⇒0.0968%(税抜き0.0880%)

■全世界株式(除く日本)
■全世界株式(3地域均等型)
■全世界株式(オール・カントリー)
0.1320%(税抜き0.1200%)⇒0.1144%(税抜き0.1040%)

税込みベースで他社のファンドと比べてみると、米S&P500種株価指数に連動するタイプの中で業界最低は「SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド<愛称:SBI・バンガード・S&P500>」の0.0938%です。

グローバル株式型では「SBI・全世界株式インデックス・ファンド<愛称:雪だるま(全世界株式)>」(8931217C)の0.1102%が最も安い。

「SBI・バンガード・S&P500」は税抜きでは0.0880%、「雪だるま(全世界株式)」は0.1040%で、どちらも同タイプの「eMAXIS Slim」の引き下げ後と同じ水準になります。ただ、この2本は外国籍のETF(上場投資信託)に投資しており、この部分の信託報酬に消費税がかからないため、税込みベースの実質信託報酬は「eMAXIS Slim」を下回ります。

また、三菱UFJ国際投信が10月31日に「eMAXIS Slim」シリーズに追加する不動産投資信託(REIT)を投資対象とする2本のファンドも、実質信託報酬(年率・税込み)が業界最低水準になります。「国内リートインデックス」は0.1870%、「先進国リートインデックス」は0.2200%で、りそなアセットマネジメントが運用する「Smart-i」シリーズの同じタイプとそれぞれ同水準に並びます。