頭が良い人は資産運用で良い成績を残せるか

頭がいい人、情報のたくさんある人は、お金を増やせるのでしょうか。

お金を増やす方法

最近、30歳くらいの人に、お金を増やす方法を聞かれ、

  1. 稼ぐ

  2. 節約する

  3. 資産運用する

と答えました。

外食するとお金はたまらない

いくら稼いでも、金遣いの荒い人は結構多いものです。東京の高級なステーキ屋、料理屋に行けば、一人で1万円も払うことがあります。ただし、お金をかけなくても、生活を楽しむことはできます。先日、愛知県で回転寿司をお腹いっぱい食べて、3人で4,000払いました。

手作りの旬素材が最も贅沢

一方、我が家には、梅、アンズ、ラズベリー、ブルーベリーを育てているので、自家製の果実酒、フルーツを賞味できます。6月からは、家庭菜園でキュウリ、トマト、ナス、インゲンの収穫が始まりました。これらの野菜を育てるには、一つだけ除いてあまり費用は掛かりません。お金がかかったのは土地代です。私の家は、東京にあるので、土地代が高いのです。しかし、金融資産で持っていることと、野菜を育てるために土地を保有することは、単に運用効率だけでなく、自然の恵みを受け取れるか、人生を楽しめるか、など、いろいろな面から考えた方がよさそうです。

さて、ここからは、資産運用について話をしたいと思います。

銀行預金からETFへ変更

連れ合いは、もともとは、元本確保型の人間だったので、従業員持株会株式を除いて銀行預金で運用していました。しかし、現在は、8割ほどをETF等で運用していて、運用益が2割ほど出ているようです。今後も今のポートフォリオを続けるようです。

ここから、知り合いの二人の話をします。

頭は良いが借金漬け

一人は、東大法学部、司法試験を現役で合格し、すぐに弁護士として稼ぎ始めました。収入の一部で、不動産を購入し資産を増やしていきました。その頃、1980年代の資産バブルが始まり、銀行から融資を受けて不動産を増やしていきました。普通のサラリーマンのところには、このような融資話は銀行から持ち込まれないのですが、医師、弁護士のところには結構持ち込まれたようです。その後、資産バブルが破裂して、数億円の借金が残りました。

成績が悪いが金に投資

もう一人は、学校の成績が悪く、動作も緩慢なため、中学校の組体操では、メンバーから外されるような人間でした。その人は、数年前に金(ゴールド)を買ったのです。金は、株式とは異なり、配当が付きませんから、投資対象としては良くないという意見が多く、私も買っていません。その話を聞いた当時、「金融資産のことを知らないから、買ってしまったのだろう。ばかだなあ。」と思いましたが、何も言いませんでした。しかし、最近の金の値上がりをどう考えるべきでしょうか。

500ドルから1700ドルにまで高騰

世界各国の中央銀行が、お金をジャブジャブにして、貨幣の価値を危うくしている中で、最後に頼れるのは金だと思い始めた人が多くなってきました。2002年に1オンス500ドル、現在は1700ドルまで高騰しました。その知り合いは、どのくらい、いくらで買ったのでしょうか。そして、今でも持ち続けているのでしょうか。

金の価格は、治療薬とワクチン次第

金の価格チャートを見ると2012年頃にピークをつけ、2014年頃から下落して、2019年から再び高騰し始めました。数年後に新型コロナの治療薬とワクチンができると、金価格も下落するでしょうから、その頃お金の余裕があったら、少しずつ金のETFでも買うことを検討したいと思います。

稼ぐ力と資産運用力は別

稼ぐ力には、ある程度、頭の良さと相関関係があるかもしれませんが、資産運用の結果はどうでしょうか。

個人と企業

個人だけでなく、企業についても、どんどんやるタイミングによって、良い結果が出るかどうか、わからないという話があります。

ANAとJAL

この2社は、ANAとJALです。ANAはJALのことを「仕事をしない」と言い、JALはANAのことを「こすっからい」とののしっています。JALは2010年に倒産しました。その後、政府の支援も有って、立ち直り財務成績も好転してきました。

ANAは羽田発着枠を増加

それに対して、ANAは、「政府はJALばかり優遇するのはおかしい」と不満を抱いてきました。そこで、政府は、羽田空港の発着枠をANAに優先的に割り当てたのです。折しも、インバウンドが増加し、2020年には東京オリンピックがあるということで、ANAは飛行機を大量に発注したのでした。

積極投資が裏目に

負債1兆円のうち、4000億円が新規に発注した飛行機代です。その大量の大型機が、空を飛ばずに、メンテナンス代だけ嵩んでいるのです。ANAはナショナルフラッグのJALに追い付け、追い越せと、頑張って来ましたが、タイミングが悪かったり、やり過ぎると、悪い結果になることがあるのです。

忘れる人が1番得

フィデリティ証券が調査したところ、株式投資で最も良い結果を納めたのは、自分のポートフォリオを忘れてしまった人だそうです。

素人の知恵が一番良い

また、ハーバード大学の研究によると、運用結果の最も良かったグループは、素人が集まって情報交換したグループだそうです。

あくせくするとうまくいかない?

私自身も、ネット証券に口座を持っていませんし、最近3年間はポートフォリオを変更せずに、ただ、生活費補填のために、少しETFを売却しただけです。対面証券よりもネット証券の方が良いという情報がネットにはたくさんありますが、頻繁に売り買いしなければ、どちらも大して変わりません。あまり、焦って、儲けようと思わない方が良いような気がします。

資産運用は、うまくいく場合も有れば、うまくいかない場合も有ります。

「稼ぐに追いつく貧乏なし」:

常に精を出して働けば、貧乏に苦しむことはない