初心者のための長期投資のコツ3

<昨日の続き>

コツ第7条:痛みの限界を見つける

痛みの最大限度、つまり、相場の悪い時にマーケットから資金を引き揚げることなく、どれほど大きな損失にたえっれるかを決定することです。

「初心者が侵す最大の誤りは、長期投資をしていることを忘れることだ。」とブロードウェイは言います。「投資初心者は口座の評価額下落にすぐ目が行き、投資したものを売却してしまう。我慢が肝要。」

リスク許容度を測るには、次のようにするのが良いとペディスは言います。「株式に100,000ドル投資し、相場が下落し、自分の口座残高が30,000ドル下がったことを想像する。どんな気持ちですか?眠れませんか?本当に心配ではありませんか?もしこの規模の潜在損失のストレスで参ってしまうなら、自分のポートフォリオのリスクを小さくする必要があるかもしれません。

コツ第8条:少なくとも収入の10%を貯蓄しようとすること

「大まかなやり方としては、給料の10%から15%を退職プランに貯蓄することだ」とデュクエスネイは言います。(貯蓄率の計算にあたっては、会社のマッチング拠出を含む。)

最初、それほどたくさん貯蓄できないなら、毎年貯蓄額を徐々に増やすことだと彼女は言います。

「『自動増額』として知られる特徴を持った401(k)プランもあり、明日、貯蓄額を増やすことを今日同意すると、勤めている会社のプランが自動的に給料天引き額を毎年増やす。」とデュクエスネイは言います。

コツ第9条:評論家のいうことに耳を貸さない

金融のニュースは消す。市場が暴落するという弱気警告があると怖くなって、まずいタイミングで市場から逃げ出したくなるかもしれません。市場が2倍になるとの強気予想があると過度に楽観的になり、疲れ果ててしまうと大きな額を売却してしまうことにもなりかねません。

「投資初心者が犯しやすい大きな誤りは他の人が言ったことを絶対的真実のように受け取ることだ」とペドビスは言います。

コツ第10条:もし必要なら助けを求める

もし自分一人で始めるのが不安なら、助けを求めなさいとペドビスは付け加えます。

「多額の資金を投資する場合でも、自分だけですることは可能だが、人生ですべてのことを自分でできるわけではない。」とペドビスは言います。

ファイナンシャル・プランナー、アドバイザー、会計士、法律家、あるいはお金の管理で成功した家族に助けを得ることもできる、と彼は言います。

以上が貯蓄のコツ10か条でした。ここに、その10か条を再掲します。

コツ第1条:早く始める

コツ第2条:成長するものを選ぶ

コツ第3条:401(k)に集中する

コツ第4条:単純にする

コツ第5条:自分の貯蓄を自動操縦させる

コツ第6条:一つのバスケットにすべての卵を入れるな

コツ第7条:痛みの限界を見つける

コツ第8条:少なくとも収入の10%を貯蓄しようとすること

コツ第9条:評論家のいうことに耳を貸さない

コツ第10条:もし必要なら助けを求める

昭和の時代は財形貯蓄

私は、20代前半で就職すると、すぐに財形貯蓄を始めました。その時に運が良かったのは、銀行や労金の財形でなく、生命保険の財形に入ったことでした。生命保険とそれ以外の金融機関では、金利が全然違うのです。しかも、その生命保険の中でも特に利率の高い富国生命だったこともラッキーでした。加えて、当時生命保険会社は、利回りの高い一時払い養老保険という商品を扱っていましたが、日本生命は5年ごとの商品だったのに対し、富国生命は1年ごとの商品に投資できたのです。財形と一時払い養老保険を存分に活用することによって、リターンは1000万円くらい増加したのではないかと思います。

現在の方が圧倒的に有利な金融商品

しかし、当時に比べて現在は、もっと利回りが良く、透明な商品がありますので、それを活用すれば、40年前よりはるかに有利な貯蓄・運用をできます。

4千万円が1億4千万に増加

2日前にご紹介した通り、40年間毎年100万円ずつ積み立てると、利回りを5%として、14,306万円になります。つまり積立合計は4000万円ですが、受け取りは、それよりも1億円以上多い14,306万円になるのです。今は平成の時代に比べて、良い金融商品がたくさん有りますから、これを利用しない手はありません。

我が家の資産運用

そこで、私の知識経験をもとに、家族に伝えているところですが、これは本当に難しい。

連れ合いと私は野村證券で1306とSPY

連れ合いに、1306(TOPIX連動型上場投資信託(ETF))とSPY(アメリカSPDRのS&P500のETF)を勧めて購入した直後に、リーマンショックに襲われて評価額は半分以下になってしまいました。評価額がプラスになるには、7年の歳月を必要としました。現在は高級車2.5台分の利益が出ていますので、やっと私の指導が正しいと信じてくれるようになりましたが、長い道のりでした。

子供はSBI証券で<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド

連れ合いは私と同じ、野村證券を利用していますが、子供二人には手数料の安いSBI証券を勧めました。ネット証券はインターネットによるパソコン入力ですから、結構手間がかかりますが、何とかスタートし1年近くたちました。先日子供が残高をみると、知らない間に積立額が増えているので喜んでいました。私や連れ合いのような高年齢者はETFが買いやすいのですが、貯蓄の無い若いものは <購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド のような低コストのファンドを利用して積み立てるのが良いようです。そして、最も良いのは私のような知識経験のある家族が、親身になって手取り足取り教えてあげることでしょう。