50歳代、60歳代のための具体的投資(70歳代以上の方もどうぞ) 5

<昨日に続く>

昨日に続いて、対面証券とネット証券の比較から説明します。

証券口座数

各社の証券口座数は2020年初めの時点で以下の通りです。1年前のデータですから、現在はSBI証券が野村証券を追い越しているかもしれません。また、楽天証券は、SMBC日興証券、大和証券を上回っているようです。

〇対面証券

野村證券    :532万口座
SMBC日興証券 :346万口座
大和証券    :301万口座
みずほ証券   :180万口座

〇ネット証券

SBI証券      :500万口座
楽天証券    :376万口座
マネックス証券 :185万口座
松井証券    :122万口座
auカブコム証券 :114万口座

若い人にとってネット証券は必須

私と連れ合いは野村證券口座しかもっていませんが、子供たちにはSBI証券に口座を作らせました。20代、30代の若い人たちにとって、ネット証券は必須の金融機関になったようです。

対面証券社とネット証券社の違い

それでは、対面証券会社とネット証券会社の違いは何でしょうか。その違いをまとめたのが次の表です。

対面証券 ネット証券
1.低コストのETFの品揃え ある ある
2.低コストのインデックスファンドの品揃え ない ある
3.売買手数料 高い 安い
4.手続き 高齢でもハードルが低い 人によってはハードルが高い
5.営業攻勢 ある あまりない

1.低コストのETFの品揃え

中高年には株式ETFが必要

低コストの株式ETFは、中高年齢層(50歳代、60歳代、70歳代以上(40歳代もどうぞ))の資産運用にとっては、是非とも必要な商品です。証券会社で品揃えしてほしい銘柄は以下の通りです。

〇 国内株式ETF(頭の数字は証券取引所で使われるコードです。この数字だけでもインターネットで検索できます。)

  • 1306: NEXT FUNDS TOPIX連動型上場投資信託
  • 1308: 上場インデックスファンドTOPIX
  • 1348: MAXIS トピックス上場投信
  • 1321: (NEXT FUNDS)日経225連動型上場投信

銀行では株式ETFを買えない

国内株式ETFは、証券会社であればどこでも取り扱っています。逆に銀行では取り扱いができません。したがって、株式ETFに投資するのであれば、証券会社に口座を持つことが必要になるのです。これらの国内株式ETFの中で1321の信託報酬が0.18%で少し高めですが、他の銘柄は0.1%未満なので、十分に低いと言えるでしょう。

〇国外株式ETF(頭のアルファベットはニューヨーク証券取引所で使われるコードです。このアルファベットだけでもインターネットで検索できます。)

  • SPY: SPDR S&P 500
  • VOO: バンガード・S&P 500 ETF
  • VT: バンガード・トータル・ワールド・ストックETF

SPYは日本でも取引所に上場

SPYは、世界最大のETFで、アメリカでの歴史も最も古いので、野村、大和、SMBC日興、SBI証券、楽天証券などほとんどの証券会社で取り扱っています。また、この銘柄は東京証券取引所においても、1557のコードで上場していますが、取引量が少ないので、数千万円以上買おうとする場合には、ニューヨーク証券取引所のSPYの方が良いかも知れません。

VOO、VTの取り扱いは証券会社に事前確認が必要

VOOやVTは、ネット証券は扱っていますが、対面証券会社によっては扱っていないところもあるので事前確認が必要です。これら外国の株式ETFの信託報酬は全て0.1%以下なので、どれも十分に低い水準にあります。

2.低コストのインデックスファンドの品揃え

低コストとはどの程度と考えたら良いでしょうか。基準は、次の数字が参考になるでしょう。外国株式の方が国内株式よりも低いのが不思議ですが、価格競争のおかげでしょう。

運用管理費用 (信 託 報 酬)
<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド に年率0.1023%(税抜0.093%)
<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド に年率0.154%(税抜0.14%)

一方、低コストでないインデックスファンドは、どの水準でしょうか。野村のインデックスファンドを見てみましょう。

運用管理費用(信託報酬) 購入時手数料
野村インデックスファンド・外国株式 年0.605%(税抜年0.55%) 1.1%(税抜1.0%)
野村インデックスファンド・TOPIX 年0.44%(税抜年0.40%) 1.1%(税抜1.0%)

10年で50万円の差

野村の外国株式の場合0.605%ですから、ニッセイと比べると約0.5%の違いがあります。1000万円預けると、1年で5万円、10年で50万円の差が出ますので、結構な金額差になります。加えて、購入手数料が11万円かかります。

若い人はネット証券に口座を持つ必要あり

現在貯蓄のあまりない20代、30代の若い人は、こつこつ貯めていくのでインデックスファンドの利用が現実的です。インデックスファンドは、対面証券よりネット証券を利用する方が断然有利ですので、若い人がネット証券に口座を持つ必要があるわけです。

まとまったお金のあれば株式ETFが有効

一方で、退職金や長年の貯金によって、既にある程度まとまったお金を持っている中高年齢層は、ネット証券のインデックスファンドを使わないくても、対面証券の株式ETFを購入して持ち続ければ、低コストでリターンも高い資産運用をできます。

中高年は対面証券でもOK

したがって、口座開設、商品購入のハードルが高いネット証券を利用せずとも、今まで慣れ親しんだ野村證券、大和証券、SMBC日興証券を利用することで、ネット証券に引けを取らない資産運用が可能です。

<明日に続く>

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