<昨日の続き>
金融資産を増やすのに大切なこと
- 証券会社に口座を開設する
- お金を用意する
- 資産を持つ時間が必要
- 商品を選ぶ
- 商品を買う
- 買った商品を持ち続ける
3.お金を用意する
当たり前のことですが投資をするにはお金が必要です。しかし、「今」、お金がなくても構いません。場合分けして考えましょう。ここに挙げた方法は、私、連れ合い、子供達、知り合いの実践している方法です。
① SBI証券に口座を作り、つみたてNISAで毎月3.3万円積み立てる
学校を卒業して社会人になるときは、手元にお金がないかも知れませんが、毎月つみたてNISAで積み立てれば、貯蓄・投資ができます。積み立てる商品は、低コストインデックスファンドが良いので、SBIや楽天のネット証券を選ぶことになります。毎月給料日の後に、給与が振り込まれる銀行から自動的に引き落としてSBI証券で積み立てることになります。私の子供のうちの一人は、この方法で投資を始めました。
② SBI証券に口座を作り、一般NISAを利用して毎年120万円購入する
現在、数百万円の蓄えがあれば、1年間の利用額が40万円のつみたてNISAより、120万円の一般NISAを利用した方が効果的です。120万円を超える金額については、特定口座で運用すれば、節税はできなくても大きなリターンは期待できます。私の子供のうちの別の一人は、この方法を使っています。
③ 企業型確定拠出年金は海外株式インデックス(パッシブ)ファンド100%にする
企業型確定拠出年金は、定額の場合と、最高5.5万円の選択制の場合があります。新しい企業ほど、最高5.5万円の選択制の場合が多いようです。もし、自宅から通っているなど、生活に余裕があれば、最高限度額を海外インデックス(パッシブ)ファンド100%で運用することが有利です。多くの人は1万円だけ銀行預金に貯蓄していますが、全くナンセンスです。確定拠出年金は税額控除があるので、最高額を確定拠出年金に投資すべきで、年間の節税効果は、税率20%とすると13.2万円です。13.2万円あれば、カメラやパソコンが買えます。
5.5万円 ✖ 12月 ✖ 20% =13.2万円
この最高額5.5万円を運用するのは、海外株式インデックス(パッシブ)ファンド100%が良いのです。最悪は、金利ほぼ0%の銀行預金で、0%に近い債券もしばらく避けるべきです。私の知り合いは、このアドバイスに従って、毎月1万円の銀行預金から、毎月5.5万円の海外株式インデックスファンドに変更しました。
④ イデコ(個人型確定拠出年金)も海外株式インデックス(パッシブ)ファンド100%にする
生活に余裕があり、イデコを利用可能なら、やはり、最高額を海外株式インデックス(パッシブ)ファンド100%で運用するのが最も効果的です。ただし、勤めている会社でiDeCoの利用を認めていない場合もあるので、会社に確認が必要です。
企業型確定拠出年金とiDeCoの同時加入要件の緩和【2022年10月~】
現在のiDeCoは原則60歳未満の国民年金被保険者が加入可能となっていますが、企業型確定拠出年金(以下「企業型DC」という)に加入している約750万人の人は、ほぼiDeCoに加入できませんでした。それは、企業型DCの会社掛金の上限をiDeCoの拠出限度額分引き下げる労使合意、規約の変更がされていないと、iDeCoとの同時加入が認められていなかったからです。今回、このような要件なしに、本人の意思だけでiDeCoの利用が選択できるようになります。具体的には、制度が始まる2022年10月の直前に、勤めている会社に確認するのが間違いないと思います。
私の子供のうちの一人には、来年、このイデコを利用させようと考えています。
⑤ 一般NISA、つみたてNISA、イデコの枠を超えた分は特定口座
一般NISAの年間限度額は120万円、つみたてNISAは40万円、イデコは最大66万円ですから、それを超えた分は特定口座で運用します。
・投信積立
低コストインデックスファンドか株式ETFを毎月積み立てる方法で、強制的に積み立てるので、無駄遣いを抑制することができます
・随意買付
随意で金額買付、または口数買付をします。もともと、夏・冬のボーナスは金額が事前に確定していませんし、新型コロナウイルスではボーナスの出ない会社もあります。したがって、すべてを自動的に投信積立するのではなく、実際に支払われたボーナスに応じて随意買付する方法によって、精神的に余裕をもつ事ができます。
投信積立と随意買付は、両方とも利用すべきだと思います。近々、私の子供達にも使うことを推奨しようと思っています。
以上は、SBI証券、楽天証券などのネット証券を利用した方法でしたが、野村證券を利用する場合のお金の増やし方は、かなり限定的です。
⑥ 野村證券で株式ETFを買う
一言で言うと、内外の低コスト株式ETFを買って、そのまま持ち続けるのです。野村証券の営業の言葉には一切耳を貸してはいけません。そうすれば、私のように、金融資産が11年間で2.4倍になるかもしれません。
野村證券には低コストインデックスファンドがない
一方で、野村證券には低コストインデックスファンドがありませんから、アクティブファンドや中・高コストインデックスファンドに手を出してはいけません。また、買い替えを行ってもいけません。最低10年、できれば20年か30年持ち続けるのです。そうすれば極めて高い確率で、金融資産が増えます。
余裕資金はほぼ全額を株式ETFに投資
そして、投資する金額は、給与や年金で生活できるのであれば、余裕資金をできるだけ多くした方が効率的です。銀行に預けていても金利は付きませんが、低コストインデックスファンドや株式ETFに投資すれば、10年で2倍になることを期待できます。シニア層は株式への投資割合を下げるべきだという話が多いのですが、その考えには懐疑的です。私は既に60代半ばですが、ほぼ年金だけで生活できますので、手持ちの金融資産はほとんど株式ETFで運用しています。
<明日に続く>