人生の3大支出は住宅、教育、老後と言われています。
東京の住宅は大変?
その金額は人によりさまざまでしょうが、例えば、住宅は東京なら6,000万円、地方なら3,000万円かも知れません。住宅だけ見ると、東京は地方より3,000万円多くて大変だと思うかもしれませんが、東京の場合には自動車が必須ではないのに対し、地方では、大人の人数分の自動車が必要だと言われているところも多いのです。毎年50万円ずつ40年間支払うと2,000万円、2台なら4,000万円ですから、2台保有すると、住宅・自動車合計で東京を上回ってしまいます。東京でも、自動車を保有している人はたくさんいますが、それは必需品ではなく、贅沢、娯楽の意味合いが強い場合が多いようです。東京23区内なら、ほとんどの場合、歩いて20分以内にJR、地下鉄、私鉄の駅がありますから、自動車は必ずしも必要なものではありません。普通の家であれば、自動車は一月2~3回乗れば良いくらいでしょう。毎日往復20分くらいは、歩いた方が体に良いでしょう。私の家は、山手線の外側ですが、徒歩20分以内に、JR2路線、地下鉄2路線、私鉄1路線、合計5路線が走っていて、そのうち2路線は10分以内です。
教育費 1人1,000万円~2,000万円
教育費も、人によってさまざまです。幼稚園から大学まですべて国公立に通った場合には、1000万円と言われていますが、それだけでは終わりません。英語、水泳、音楽などのお稽古ごとに加えて、小学高学年になると学習塾が始まり、私立学校に行き、最後には大学院や留学する人もいるでしょう。平均2,000万円は覚悟した方が良さそうです。子供が二人いれば、4,000万円になります。
老後資金
老後資金は、2019年に老後2,000万円問題がメディアで取りざたされました。これも、厚生年金などの受給額によって事情は異なりますが、数千万は必要でしょう。
見栄を張らない
住宅、自動車、教育、老後だけで合計12,000万円になります。どれも重要な問題ですが、見栄を張らなければ節約できそうなのが、住宅、自動車かも知れません。我が家では、連れ合いがどうしても自動車が欲しいと言うので、自分のお金で(私は全く拠出しませんでした)中古のコンパクトカーを100万円以下で購入し、十年以上「持って」いました。「持って」いたというのは、本人はほとんど乗らずに、子供が時々乗っていたという意味です。
アメリカでも、住宅、自動車にお金をかけなければ節約でき、早く引退も可能だそうです。USA TODAYの2021年7月29日の記事をもとに勉強してみましょう。以下は拙訳です。
住宅と自動車は30代でゆとりを持って安いものを買えば早く引退できる
誰もが早く引退して同僚より早く職場を去りたいと思っています。もしそれがゴールなら、それに向けてより早くスタートするほど、到達できるでしょう。この賢い選択を30代ですれば、50代後半か60代前半に仕事を辞めることができるかもしれません。
1.買える住宅より安いものを買う
一般論として、住宅ローン、固定資産税、火災保険を含めた住宅費用は、手取り給与の30%以下であることが望ましい。このルールに従えば、他の支払いに耐えられるのに十分なお金を確保できるでしょう。
同じように重要なことは、住宅費を低く抑えることによって、退職計画に注ぐお金を自由にできます。住宅は多くの人々にとって、毎月かかる最大の支出になる傾向があるので、つつましい家を買うことによって、IRAや401(k)の掛け金を増やすことができ、それが早期退職を実現することの手助けになります。
2.バケーションは手頃なものにする
多くの人は、本当に意味のあるバケーションを過ごすために、最高級のリゾートに滞在し、世界でもっと異国情緒ある地域に旅行する必要があると考えます。実は、もし1年中働いているとすれば、つまらない仕事から離れて休みを取れれば、避難できる場所はどこも素晴らしいのです。
バケーションの費用を何年間も安くあげることで、早くリタイヤ―する方向に向かえることができます。その時点で、いつも夢に見た場所に訪問するだけでなく、仕事に関連した拘束を受け続けるということになるかもしれません。
3.普通の車を運転する
あちこち移動するには自動車が必要ですが、必要以上に支払うことは無意味です。自動車に、より多くの支出をすれば、手元に残る退職貯蓄の掛け金はその分減ります。
自動車について知っておかなければいけないことは、時間が経つにつれてほぼ確実に価値が減少するということだ(住居は年が経つにつれ、容易に価値を高めることが可能ですが)。したがって、たとえもし、早期引退を全く気にしていなくても、装飾品のない実用的な自動車は、お金の観点からすると例外なく賢明な決定です。
4.株式に投資する
株式市場は不安定なので怖いと思う人がたくさんいます。しかし退職貯蓄を株式に投資することは、長期にわたって貯蓄を大金に育てる優れた方法でもあります。そうすることによって、早期に仕事を辞める手段になります。
上記の選択をして、毎月800ドルを退職プランに掛けることにしましょう。それを30年間続けると仮定して、株式市場平均より数パーセント低いのですが毎年平均7%のリターンをその投資から得られるとしましょう。
合計で報酬から288,000ドルかけることになります。しかし、7%リターンのおかげで貯蓄残高は最終的に907,000ドルになります。こうすれば、早めに働かなくて良くなるための十分な現金になります。
早く引退するためにはとびぬけて高い給料は必要ないし、ばかばかしいほど倹約したライフスタイルをする必要もない。結局は、適時に賢明な一連の選択をすることだという場合が多く、もし上記のプランを実行すれば、比較的若い年代で仕事をしなくて良い自由を楽しめるでしょう。