家計簿の効果

家計簿は効果があるのでしょうか?どのくらいの割合の人が点けているのでしょうか?

東証マネ部!の記事を読んで見ましょう。


20〜40代会社員の家計管理! 2023/01/29 日

家計簿をつけている人は節約効果があるのか?

原材料価格の高騰、長期化しているロシアのウクライナ侵攻、急激な円安によって、あらゆる物・サービスの値段が上がり続けている。徹底した家計管理で立ち向かわなければならない。ダイエットに体重や食事の記録が必要なように、家計管理には家計簿が必須だというのは過去の認識なのだろうか?家計簿を実際につけている人はどれくらいいて、節約に効果があるのか全国の20〜40代の会社員1111人を対象に調査した。

Q1. 家計簿はつけていますか?

つけている 48.9%
つけていない 51.1%

家計簿をつけている人は48.9%、つけていない人は51.1%とほぼ半々となったが、つけていない人のほうが若干多い結果となった。このアンケートはある程度お金に関心のある1111人の会社員に答えてもらっているが、家計簿をつけずにできる家計管理を工夫しているのかもしれない。

Q2. どのような方法で家計簿をつけていますか?複数の方法でつけている方は主なものをお答えください。

家計簿帳(手書き) 30.8%
スマホアプリ 58.6%
エクセル 9.8%
その他 0.8%

「スマホアプリ」が最多で58.6%、2位は「家計簿帳(手書き)」で30.8%だった。「エクセル」で家計簿をつけている人は9.8%とかなりの少数派だ。「スマホアプリ」なら登録すれば自動で銀行やクレジットカード連携ができるものもある。銀行からの引き落としやクレジットカードでの買い物時に何もしなくても自動で記帳されるので利便性がいいのだろう。一方で手間はかかるが、「家計簿帳(手書き)」の人気は不動だ。

Q3. 家計簿で収支が改善しましたか?

支出が減った 34.1%
支出が増えた 26.9%
何も変わらない 33.3%
まだわからない 5.7%

「支出が減った」が34.1%と最多だった。支出が減ったと答えた人が3分の1いたということは少なからず家計簿をつけることで良い影響があったと予想される。2位は「何も変わらない」で33.3%だった。家計簿をつけても変化がなかったということだ。もともと無駄遣いをしていないという可能性もある。「支出が増えた」人が26.9%もいたとは驚きだ。理由が気になるが、家計簿をつけたことが増えた理由ではないかもしれない。

Q3の質問で「支出が減った」人にひと月いくらくらい減ったのか聞いてみた。

Q4. 家計簿をつけて減った支出金額はひと月いくらくらいですか?

5,000円未満 22.7%
5,000円~1万円未満 48.6%
1万~3万円未満 17.8%
3万~5万円未満 5.0%
5万円以上 5.9%

「5,000円〜1万円未満」減った人が48.6%いて最多だった。半数近くの人数である。2位は「5,000円未満」で22.7%だった。少額といえば少額だが、ひと月に数千円~1万円までの節約ができたとなれば家計簿はかなり効果があると言えそうだ。「3万〜5万円未満」と「5万円以上」を合わせると11%近い人がかなりの高額な節約に成功している。
今回の調査は、全国の20〜40代の会社員1111人を対象にしたものである。家計簿をつけている人とつけていない人は半々に近い。家計簿をつけている人の中で約30%の人は支出が減ったことを実感している。中には毎月5万円以上節約できている人もいるのだ。家計簿をつけることで全員が支出を減らせるわけではないだろうが、まだつけていない人は試す価値はあるだろう。スマホアプリを使えば手書きやエクセルよりも簡単に家計簿をつけることができる。


もう少し楽だったら…2021/10/17 日

家計簿はつけている? 役に立っている?

会社員は「稼ぐ人」だが、稼いだお金をどう使っているかどの程度把握できているだろうか? 会社員は家計簿による家計の管理をどのぐらい、どのように行っているのか。家計簿に関する実態と意識を全国の20〜50代の会社員462人を対象に調査した。

Q. あなたの世帯では家計簿はつけていますか?

自分でつけている 36.8%
配偶者がつけている 13.0%
その他の家族がつけている 6.5%
家計簿はつけていない 43.0%
わからない 7.1%
(複数回答)

会社員のうちほぼ半数は世帯内の誰かが家計簿をつけていた。この割合は、未婚・既婚の別や子どもの有無によってもほぼ変化がなかった。中には自分も配偶者もつけているケースもあった。

既婚者に限定すると、「配偶者がつけている」とした人は男性で30.7%、女性で6.8%となった。共働きであっても家計簿は女性がつけるケースが多いようだ。

Q. どのような方法で家計簿をつけていますか?

紙の家計簿 37.0%
表計算ソフトなどで作成 39.6%
専用の家計簿ソフト・アプリ 40.9%
わからない 2.2%
(複数回答)

家計簿をつける手段としては、紙、表計算ソフト、専用ソフト・アプリがいずれも4割前後で人気を3分した。

世代別に見ると、一番多く使われている方法は20代が「表計算ソフトなど」の46.2%、30代が「専用の家計簿ソフト・アプリ」の48.7%、40代が「専用の家計簿ソフト・アプリ」の47.9%、50代が「表計算ソフトなど」の47.9%であった。全世代で、電子的な方法による家計簿が主流となっていると言えそうだ。

Q. 家計簿アプリと銀行口座は連携させていますか?

連携させている 39.4%
連携させていない 58.5%
わからない 2.1%

家計簿ソフト・アプリを利用している会社員のうち、銀行口座と連携させている人は4割弱だった。特に50代では連携させている人は21.4%のみであった。世帯内の誰かが家計簿をつけている会社員のうち、銀行口座と連携させた家計簿ソフト・アプリを利用している人は16.1%にとどまる。

最近の家計簿ソフト・アプリは口座連携により複数口座のお金の流れを自動で取り込んでくれるものが増えているが、まだ幅広く普及するには至っていないようだ。

Q. 家計簿をつけていて良かったと思うことを教えてください。
「毎月の支出額や前年比がわかること」(男性、50代)
「家計が見直せる」(男性、30代)
「お金の管理がわかりやすくなる」(女性、20代)
「自分の経済状況がわかる」(女性、50代)
「計画性が身につく」(女性、50代)
「目に見えて支出額が分かるので、調整ができる」(女性、30代)
「無駄な出費を減らして、節約できる」(女性、20代)
「自分の使えるお金がわかった」(女性、40代)
「毎月の収支が把握できて、予算の範囲内でやりくりできる」(女性、30代)
「キャッシュフローが見える」(男性、40代)
「ざっといくらお金が必要かわかる」(女性、30代)
「基本的に現金をもたないタイプなので、通院時など、絶対に現金でないと対応してもらえない際に、事前に必要額だけ前回分を見返して用意することができる」(女性、30代)
「収支が可視化されて意識が変わり行動が変わる」(女性、30代)
「自分のお金の使い方がわかり、注意できる」(女性、20代)
「支出不明がなくなる」(女性、50代)
「家計の節約になるし、確定申告時に楽」(男性、40代)
「見える化されるので使いすぎ防止になり貯まっていく面白さ」(女性、20代)
「支出の傾向がわかる。日記代わりになる」(男性、30代)
「過去を振り返ることできる」(女性、30代)
「収支が明確化され目標設定が出来る」(女性、40代)
「収支のバランスを考えることが出来るので、無駄な買い物が少なくなりました」(男性、50代)

家計簿をつけている人の多くは、節約ができたり、先の見通しが立てやすくなったりするなど、お金の流れが見えるようになることの効果を実感しているようだ。

Q. 家計簿をつけていて悪かったと思うことを教えてください。

「時間がもったいない」(男性、40代)
「いちいち計算がめんどくさい」(男性、20代)
「正確性がない」(男性、30代)
「書くのが面倒」(女性、30代)
「時々あいまいになってしまいだらけてしまう」(女性、40代)
「毎日つける時間を習慣化にするまでが面倒」(女性、40代)
「忙しいときは、忘れる」(女性、50代)
「時間がなく溜まってしまい、めんどくさいことがある」(女性、30代)
「一度サボると手がつかなくなる」(男性、30代)
「入力が面倒くさいのと、コンビニでもレシートを貰わないといけないこと」(男性、50代)
「金額が合わないとストレス」(女性、20代)
「金額を見て落ち込むようになった」(女性、30代)
「ヒヤヒヤするときがある」(男性、40代)
「節約のきっかけにはなっていない」(女性、40代)
「使いすぎの月は反省させられること」(男性、40代)
「節約する習慣がついたので、いろいろな物を買う時に迷うようになった」(女性、40代)

悪かったと思うことは「面倒」「手間・時間がかかる」というものが圧倒的に多かった。ただし、家計簿ソフト・アプリで銀行口座と連携させている人では「面倒」という回答は1つだけと目立って少なかった。

家計簿は手間がかかるが、やれば相応に得られるものがあるようだ。普段の決済をキャッシュレスで行い、家計簿アプリなどの口座連携機能を利用すれば手間はぐっと省けるので、新しいやり方に挑戦してみてはいかがだろうか。

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