ロボアドの運用成績

単純な疑問として、ロボアドはS&P500やオルカンに勝っているのでしょうか。

結論から言うと、S&P500やオルカンはロボアドを上回っているようです。

私のポートフォリオのうち、S&P500は、SPYが46%、VOOが10%で合計56%ですが、それ以外に、DC(確定拠出年金が8%のうち6%)、NISA銘柄3%のうち2%があるので、64%がS&P500銘柄です。このポートフォリオは、オルカン(株式ETFのVT)に近いものです。

このポートフォリオのリターン実績は、2024年11月時点で2.2倍ですが、ロボアドで最も高実績の2倍を上回っています。

なお、この期間の全世界株式(いわゆるオルカン)のリターンは、S&P500とほぼ同じでした。

また、ここでは、2024年11月時点で比べましたが、2025年8月時点で比べても、S&P500やオルカンのリターン実績はロボアドに勝っています。

ウォーレンバフェットのS&P500推奨に関する、2020/07/12の東洋経済オンラインの記事を読んで見ましょう。


多くの人々は「S&P500」を買っておけば十分

今年はコロナ禍で7週間も髪を切れなかったという

そしてバフェットは、こう続ける。「ビジネスに投資するという考え方が大事だ。クロスセクションで(業種をまたいで)。私の考えでは、多くの人にとって、最も良い方法は、S&P500インデックスファンドを買うことだ。私は、妻に遺産の90%をこのインデックスファンドにするという遺言を変えていない。違うアドバイスをして、たくさんの報酬をもらっている人から聞くよりもずっといいアドバイスだと思う。このインデックスファンドを勧めても、たくさん報酬はもらえないからね」。

こうして、インデックスを上回れずに高い手数料を課すアクティブファンドや、高い報酬をもらうがためにインデックスファンドを勧めないアドバイザーをこき下ろす。

バフェットは、今年の無人の株主総会でも、実に4時間半、いつもと同じように、株主からの質問に誠実に答えていた。

いつも思うのだが、あの体力は一体どこから来るのだろうか。筆者が推察するに、まずは、好きな仕事をやっているということが、根底にある。次にあるのが、社会や株主のために自分ができることを果たそうという心構え、誠実さ。これを強く感じる。こういった取り組み方、考え方が、今のバフェットの体力、知力を保っている源泉ではないだろうか。


ロボアドの成績について、2024年11月26日 の日経の記事を読んで見ましょう。


ロボアドの運用成績比較、5年で資産2倍も

個人向けに最適な資産配分を提案してくれるロボアドバイザー(ロボアド)は、働く現役世代を中心に利用者が増えている。主要なロボアドについて、過去5年間の運用成績を調べてみた。

高リスクコースでは5年で資産倍増

比較したのはウェルスナビが運営する「WealthNavi」、お金のデザインの「THEO」、楽天証券の「楽ラップ」、マネックス・アセットマネジメントの「ON COMPASS」、FOLIOの「おまかせ投資」の5つ。2024年9月末まで5年間の運用成績を図表1にまとめた。

各社でサービス内容が異なるため一律の比較は難しいが、それぞれの開示データ(円建てベース・コスト控除後)から便宜上5段階のリスク水準に分けて比べてみると、5社のロボアドすべてのコースで過去5年間の運用成績はプラスとなった。

各社ともリスクが高いほどリターンが高い傾向があり、高リスクのコースでは5年で資産が2倍になったロボアドもあった。一方、海外資産の為替リスクを部分的にヘッジしている「楽ラップ」は、円安進行を受けて相対的にリターンが低めだった。

積み立て投資も全社でプラスに

ロボアドで5年間積み立て投資した場合の運用成果も確認してみる。毎月末に定期購入したと仮定し、5段階のリスク水準別に24年9月末時点のリターン・リスクの関係を散布図にしたのが図表2だ。5社とも全コースで積み立てリターンがプラスとなった。

積み立て投資の運用成果の推移は図表3にまとめた。各ロボアドのリスク水準11%前後のコースを対象に、19年9月から毎月末に3万円ずつ5年間(60回)積み立てた場合をシミュレーションした結果、5社とも含み益を確保できた。

5年間の拠出額合計180万円に対し、24年9月末時点の含み益が最も多かったのは、「WealthNavi」の75万円。最も少ない「楽ラップ」でも44万円の含み益となった。積み立てを始めた1年目はコロナショックの影響で含み損を抱える場面があったが、2年目以降は5社ともほぼすべての期間で元本割れを回避した。

8月急落後も大半が運用継続

景気の先行き不安などから世界同時株安となった24年8月上旬、投資初心者が多いロボアド利用者はどう行動したか。ウェルスナビの牛山史朗執行役員によると、日経平均株価が過去最大の下落幅を記録した8月5日も「99.5%のお客様が1円も出金せずに資産運用を継続した」という。牛山氏は「今後も相場急落は起こりうるが、多くの方が長期投資できるようサポートを続けていきたい」としている。

FOLIOでは株価急落の翌日に緊急セミナーを開催し、利用者の不安解消に取り組んだ。同社のグロース部長である山口和晃氏によると、8月5日に全売却した人はごく少数。8月の月間解約率は約1%にとどまり、運用を続けた人の大半はその後に含み益を得られている。

今回は期間を5年に区切ってシミュレーションしたが、働く世代の資産づくりは10年、20年、それ以上に長く続く場合がある。ロボアドでも長期投資が着実な資産形成につながりやすいことを肝に銘じておきたい。

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