◎今日のテーマ:金融庁のライフプランシミュレーション
このシミュレーションは、日本FP協会の了解を得て同協会の「ライフプラン診断」を参考に作成したものです。
12の質問に答えるだけで、将来の家計を診断できるツールです。それでは、早速始めましょう。
- あなたの年齢:60歳以上男性
- あなたの職業:会社員
- 退職金の有無:退職金あり
- 配偶者:あり
- 配偶者の職業:会社員
- 配偶者の退職金の有無:退職金あり
- 子ども:いる
- 子供の人数:2人
- 世帯年収:800万円
- 1ヶ月あたりの生活費:50万円
- 住まいにかかる費用:10万円
- 貯蓄額:3000万円(注)これが最高額で、これ以上はありません。
12項目に答えましたので、結果を見ます。
- 茶色の棒グラフ:収入
- 緑色の棒グラフ:支出
- 折れ線グラフ:貯蓄残高
このシミュレーション結果によると、収入は700万円、支出は60歳代で1000万円前後、70歳以上では750万円です。貯蓄額は66歳で2600万円で、その後毎年減り続けて、91歳では350万円になります。ちょっと見ただけでも、変だなあと思う点が多いので列挙します。
疑問点
- 開始年齢が66歳ですが、既に69歳の人はどうなるのでしょうか。
- 貯蓄はスタート時点で3000万円あるのですが、このグラフでは2600万円から始まっています。
- 収入がずーと700万円になっていますが、そんなには無いと思います。
- 支出は70歳以上で750万円になっていますが、夫婦二人でこれだけ使うことは無いと思います。
私の使い方が悪いのかも知れませんが、あまりにも実態のそぐわないような気がします。
シミュレーションの後に、アドバイスもあります。
アドバイス
「現役世代の生活から年金生活に変わると、それまでの生活を見直すことが必要です。収入だけでなく、支出についても、医療費が増えたり、長らく住んでいる住宅の維持費用が必要になったりすることも考えられます。こうした観点から、生活全般を見直してみることが必要です。また既に保有している金融商品についても見直しが必要です。現役時代なら相応しい商品でも、今となってみると、似合わないものもあるかもしれません。
(資産運用と管理の考え方)⇒低リスク商品&分かりやすい商品で運用継続も今後も資産運用が可能であれば、リスクが抑制された運用商品や、いつでも換金できる流動性の高い商品について検討してみてはいかがでしょうか。これまで積極的な投資の経験がある方でも、ここで一度見直してみることが大切です。また将来の相続を意識するのであれば、分かりやすい商品も良いでしょう。資産を受け取った側でも、運用内容が分かれば、引き続き保有するのではないでしょうか。」
このアドバイス自体は、特に大きな問題は無いと思います。