◎今日のグラフ:1306、1321の組み入れ銘柄
NHKのテレビ、ラジオで放送する指数の銘柄は分かりやすい。
NHKのテレビ、ラジオでは、1時間ごとに日経平均とTOPIXの指数を放送しています。そして、それぞれの代表的ETFが1306と1321です。
1306の組み入れ銘柄は、ものづくり、銀行、通信業種
最初に1306の組み入れ銘柄上位を説明します。ほぼ、時価総額の順位になっています。アメリカでは、アップルなどIT企業がS&P500の上位を独占しているのと比べると、日本は数十年前と変わり映えしないような気がします。トヨタ、本田、ソニー、キーエンスがものづくりの企業、三菱、三井住友、みずほが銀行、ソフトバンク、日本電信電話が通信と区分けできます。
銀行の将来
このうち、銀行が今後かなりのリストラに直面する業種ですが、その後の日本の担い手は何でしょうか。私は30年以上前に、富士銀行、つまり、今のみずほ銀行に身を寄せていたことがありました。その頃、こう語ったことがあります。「銀行は価値を生み出していないのではないか。」第2次世界大戦後、焼け野原から出発したり、立ち直った企業が昭和の時代にはたくさんありました。そこでは、銀行がリスクを冒して新しい事業に必要な資金を貸し付けていました。しかし、そのような銀行の役割が徐々に薄らいできて、現在は手数料稼ぎ、あまり借りる必要のない個人にどんどんお金を貸し付け、高い手数料を取って金融商品を売りつけているのではないでしょうか。これでは価値を生み出さないどころが、個人から価値を搾り取っているのではないでしょうか。最近、銀行マンの転職希望が増えているというニュースが有りましたが、そのような背景があるのかもしれません。そのような企業が日本を代表する10社の中に3社もいるような状態は、長続きしないような気がします。
投資信託組入れ上位銘柄 | |
名称 | 割合(%) |
トヨタ自動車 | 3.33 |
三菱UFJフィナンシャル・グループ | 2.18 |
ソフトバンクグループ | 1.50 |
日本電信電話 | 1.42 |
三井住友フィナンシャルグループ | 1.38 |
本田技研工業 | 1.32 |
ソニー | 1.29 |
キーエンス | 1.17 |
みずほフィナンシャルグループ | 1.04 |
1321の組み入れ銘柄上位は次の棒グラフの通りです。ユニクロのファーストリテイリングは最小取引単位が500万円(2018年1月現在)です。ファナックが320万円、92万円と続きます。通信系が2社でモノづくり系が残りの会社です。このように見ると、日経平均の意図するところが、私のような人間には、TOPIXのように明確に伝わってこないような気がします。
投資信託組入れ上位銘柄 | |
名称 | 割合(%) |
ファーストリテイリング | 7.20 |
ファナック | 4.34 |
ソフトバンクグループ | 4.29 |
東京エレクトロン | 3.27 |
KDDI | 2.70 |
京セラ | 2.36 |
ダイキン工業 | 2.14 |
信越化学工業 | 1.84 |
テルモ | 1.71 |
◎今日のテーマ:資産運用のモデルパターン⑩
<昨日に引き続いて、資産運用のモデルパターンの説明をします。>
③ 米国の金利が高くなれば米国債を買う。
現在は世界的に超低金利の時代なので、債券を買う気にはなれないのですが、米国債の金利が4%、5%になれば購入を検討したいと思います。
④ 外貨の資産を20年以上かけて、7割、8割、9割まで高める。
日本は現在、経済、企業、株式市場とも好調ですが、将来的には少子高齢化によって、世界の中のウエイトが小さくなるでしょう。従って、それに合わせて私の保有するETFのウエイトも下げていきたいと思います。現在、私の日本株ウエイトは4割、連れ合いのは5割です。
⑤ 金、REITの購入について
金については、将来的にコツコツ投資を始めるかも知れませんが、もし始めても最終的に1割を超えることはないと思います。また、REITについては、世界株式の50分の1の市場しか有りませんから、購入を検討することはおそらくないと思います。
⑥ NISA
昨年までNISAの枠で1306(TOPIX連動型上場投資信託のETF)を買っていました。本来であれば外貨ETFを買いたかったのですが、NISA枠では外貨ETFを購入できないとのことなので、やむを得ず1306を買っていました。2018年1月からは、野村証券がつみたてNISA用の外国株式インデックスファンドを開始しましたので、今後NISAを使うことはないと思います。
⑦ 変動10年国債
変動金利の10年国債は、半年毎に適用する利率が変わる「変動金利」を採用した10年満期の個人向け国債です。この金利は現在の超低金利市場の影響でほぼゼロ%です。しかも、金利が上昇した場合にも66%しか金利が付きません。少し魅力に乏しい商品です。2018年1月現在で、米国、EUで、金融引き締めの動きがありますから、もう少し様子を見て、何に投資するべきかを考えたいと思います。例えば、米国債の金利が3%を超えて5%に近づくような状況なら、米国債の購入を優先して検討したいと思います。