◎今日のグラフ:
今年に入って、資産運用益は順調に伸びています。
少し前にアメリカのエコノミストが、米国株式相場の上げピッチが高いので、10%程度の調整が来そうだ、という話をしていましたが、いっこうにその気配がありません。アメリカの上げ相場というのは、このように力強く伸びていくものだと思います。アメリカ株は200年以上この調子で伸びて来たので、アメリカ人はアメリカの株を買うのだろうと納得しています。
ETF・インデックスファンドを買いたくなるグラフ を参考にしてください。
新宿区山吹町の60㎡新築マンションの価格または高級車13台に相当します。
◎今日のテーマ:資産運用益が急上昇している理由はETFの割合が多いこと
ETFの保有割合が高いことが功を奏す
私の金融資産は2010年4月の指数100から2017年9月の160に上昇しました。その間、東証株価指数TOPIXは2010年4月の1000から2017年9月に1720に上昇しました。従って、TOPIXほど勢いよく上昇したわけではありませんが、それに近い上昇率です。しかし、私の金融資産には、DB(確定給付年金)と財形年金を含んでいます。これらの利回りは2%前後なので、これらを除いて計算すると、ほぼ、東証株価指数並みだと考えられます。従ってかなり良好な成績を収めたといえます。その理由は、3年目に1306(TOPIX連動型上場投資信託)、5年目にSPY(アメリカSPDRのS&P 500の ETF)をまとまった金額購入したのでした。従って、いわゆるリスク資産の割合が多かったために、日米の株式相場の恩恵を受けることができたといえます。
働き方と年金受給の仕方を選ぶ
私は、現在アラカン(アラウンド還暦)で、既に厚生年金の比例報酬部分や、高齢者継続雇用を受け取り始めています。報酬比例部分とは、基礎年金(1階部分)に対する厚生年金(2階部分)のことです。現役時代の加入期間と報酬に比例した年金が支給されます。この年金は60歳を過ぎて働いている場合に、年収があまり高くなければ受け取ることができます。私の場合には、親の介護や趣味の時間を確保したいために労働日数を減らして、この報酬比例部分を受け取る選択をしました。一方、フルタイムで働いて、年収を確保し、報酬比例部分を受け取らずに厚生年金の掛け金を増やすという選択肢もあります。しかし、私のように自分の時間を確保して介護や趣味に当てたい人には、とても有利な方法であるということが分かっていたので、今の勤務形態と年金受け取りをあえて選びました。
それぞれの人が正解を選ぶ
60歳を過ぎてからどのような勤務形態にするかは、職務内容、年収、老後の蓄え、家庭内の介護など様々な要素によって変わりますので、人によって状況は様々なので、何が正解とも言えないわけですが、私はこの選択が自分に合っていたと感じています。
財形年金、DBを受け取っているので、ETFに投資
この厚生年金比例報酬部分以外に財形年金とDB(Defined Benefit Plan:確定給付年金)(Defined Benefit Plan:確定給付年金)も受け取っていて、その上、子供も金銭的に手がかからなくって来ました。このため、金融資産のうち、かなりの部分をリスク資産である内外のETFに投資することができますし、実際にETFに投資しています。
アラカンだからといって株式のウエイトを下げる必要は有りません。
アラカンの人間は、リスク資産の株式のウエイトを小さくして、金利変動国債や銀行預金などの日リスク資産のウエイト大きくすることが望ましいと言われることが多いようです。しかし、私はその考え方は、人によって全く当てはまらないと思っています。自宅購入、子供の教育費、親の介護などの出費の年齢を過ぎてしまった私は、普段の生活費と旅行のお金ぐらいしか必要としていません。従って、今後の出費の額をある程度想定することができますし、大きな金額にはならないと考えています。そこで、その生活費等には、各種年金と1306の配当金を当てることでかなり賄うことができますし、もし足りなければ、1306を一部売却すれば支払うことができます。
ロボアドバイザーの推奨は正しいの?
インターネットで投資のロボアドバイザーでシミュレーションを行うことができます。それにデータを入力しても、私のような還暦過ぎの人間には、株式のウエイトを低くするような資産運用しか推奨してくれません。しかし、年齢を偽って20歳代にすると株式のウエイトの高いポートフォリオを推奨してくれます。シミュレーションには、年金の額や生活費などを入れるシステムなら、私のポートフォリオはもっと変わってくると思います。一方で、私が40歳代の頃は、住宅購入を目前に控えていましたので、外貨ETFを今のようにたくさん持つには、かなり勇気が必要だったと思います。
ETFのメリットを生かしたい。
資産運用を始めて1年たった2011年の時点では、円高の影響もあって、前年比でマイナスだったのですが、その後は幸運にも運用益が増加しています。ただし、チャイナショックの2016年には、資産総額が数か月で3000万円くらい急落したこともありました。数か月から1年ぐらいの短期で資産総額を見ると、上下動が激しいですけれども、3年から5年くらいの中期で見ると、ETFを中心にした運用が幸いしたという結果が出ています。1990年ごろまではETFという素晴らしい商品がありませんでしたので、私の場合は財形貯蓄と一時払い養老保険を中心に運用していました。しかし今はETFや低コストのインデックスファンドがありますので、この商品を生かしていけば良いと思います。