警戒すべき投資信託3

◎今日のテーマ:警戒すべき投資信託3

週刊東洋経済が初心者が、買ってはいけない「5つの投資信託」の記事を掲載しました。その5つの投資信託を検討してみようと思います。今日は、その3です。

① テーマ型

「テーマ型とは、ロボットやAIなど、今後成長が期待できる分野に関連した銘柄を投資対象とする投信です。ほかにも、ESG(環境、社会、企業統治)といった、世間で話題になっているテーマ」のアクティブファンドです。

これから価格が上がるか下がるかは分からない

テーマ型である以前に、アクティブファンドであること自体が、高コストなので私の購買対象にはなりません。その上で、最近新聞を賑わしているロボットやAIなどを対象にした場合には、既にピークを越えているかも知れません。ただし、まだ、世間や個人投資家、機関投資家が気がつかない、早いタイミングで購入できることもあるかもしれませんし、成長の期間が長いので、成長に間に合う場合も有るかもしれません。

アクティブファンドはコスト高

アクティブファンド特有の高コストという問題は、必ずあります。それぞれの個別株式が将来上がるか下がるかは、誰にも分かりませんが、コストが一定のパーセントでかかることだけははっきりしています。テーマ型であるかどうかということでなく、アクティブファンドであるということが、私の買わない理由です。

② ロボアド

ロボアドはステレオタイプ

「ロボアドには、「アドバイス型」と「運用一任型」の2種類があります。アドバイス型は簡単な質問に答えるだけで、その人に合ったポートフォリオの作成や商品の提案を行うというもの。手数料無料で利用できるものがほとんどです。」このブログでも、何回かロボアドの検討を行ってきましたが、結論はかなりステレオタイプなもののようです。また、厚生年金の金額を入力条件に入れない等、問題点も多々あるようです。

運用商品はアクティブファンド忠臣

運用商品は、インデックスファンドでなくアクティブファンド中心なので、コストも高くなりがちです。ロボアドバイザーの投資方針は国際分散投資をあげているものも多いようです。ロボアドには、「アドバイス型」と「運用一任型」の2種類があります。

全世界インデックスファンド

「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」など、1本の投信で国際分散投資できるものがたくさんあります。信託報酬は0.2296%と、主要なロボアドサービスの手数料1%程度であることを考えると、断然コストは安いわけです。

VT

VT(全世界の株式に分散投資するETF)は0.09%まで下がりました。このVTというETFは、これ1本で優れたポートフォリオになるので、アメリカの独立系ファイナンシャルアドバイザー(Independent Financial Advisor/「IFA」)が個人投資家に勧めたくない商品だそうです。つまり、このETFを持っていれば、IFAが不要になるのです。従って、ロボアドバイザーも不要になります。

③ 通貨選択型

「通貨選択型とは、アメリカドルやブラジルレアルなど円以外の通貨も選択できる投信です。」リターンが高くて一見魅力的ですが、その裏には高インフレ、為替変動リスクも高いので、個人投資家が手を出す商品ではないと思います。私の友人も、銀行でトルコリラ預金をして大損したそうです。外貨はドルを中心にして、先進国の通貨を少し加える程度が無難だと思います。