米国株式配当貴族

◎今日のテーマ:米国株式配当貴族

今日のテーマとは関係ありませんが、ニューヨーク証券取引所のトレーダーで有名なPeter Tcuhmanさんです。この人の写真が出ると、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の“ドク”ことエメット・ブラウン博士演じたクリストファー・ロイドを思い出します。

魅力的な商品はある?

今から数年前に、1306(TOPIX連動型上場投資信託のETF)やSPY(アメリカSPDRのS&P500のETF)などの代表的ETF以外に、魅力的な商品があるかどうかを野村證券の窓口に電話で尋ねたことがありました。

配当貴族

その時に提示されたのが「配当貴族」でした。正確な名前は憶えていませんが、今Webで検索すると、「野村インデックスファンド・米国株式配当貴族」が出てきます。

価格上昇で利回り低下

しかし、このファンドの配当利回りは、2.7%ですから、あまり高いとは言えません。なぜなら、連続増配するような企業の株価は当然高くなりますから、相対的に配当は小さくなります。つまり、分子である配当が大きくなっても、分母である株価が大きくなるので、配当利回りが高くならないのです。

米国銘柄の連続増配年数トップ10です。

順位 銘柄名 連続増配年数 セクター
1 ドーバー 62年 資本財
2 プロクター・アンド・ギャンブル 61年 生活必需品
2 エマソン・エレクトリック 61年 資本財
2 ジェニュイン・パーツ 61年 一般消費財
5 スリーエム(3M) 59年 資本財
6 ジョンソン・エンド・ジョンソン 55年 ヘルスケア
6 コカ・コーラ 55年 生活必需品
6 コルゲート・パルモリブ 55年 生活必需品
9 ホーメル・フーズ 52年 生活必需品
10 スタンレー・ブラック&デッカー 50年 資本財

(参考)日本の連続増配年数トップ10です。

順位 銘柄名[銘柄コード] 連続増配年数
1 花王[4452] 29年
2 ユー・エス・エス[4732] 21年
2 SPK[7466] 21年
4 明光ネットワークジャパン[4668] 20年
4 小林製薬[4967] 20年
6 リコーリース[8566] 19年
6 三菱UFJリース[8593] 19年
8 しまむら[8227] 18年
8 トランコム[9058] 18年

野村インデックスファンド・米国株式配当貴族について、もう少し見ましょう。

純資産総額

純資産総額は、69.2億円ですからあまりおおきなふぁんどではありません。

投資方針

米国の株式を実質的な主要投資対象とし、S&P 500配当貴族指数(配当込み・円換算ベース)の動きに連動する投資成果を目指して運用を行ないます。

信託報酬

運用管理費用(信託報酬)は、 ファンドの純資産総額に年0.54%(税抜年0.50%)ですから、アクティブファンドに比べると低いですが、このファンドがインデックスファンドなので高いと言わざるを得ません。

割高

結論としては、もうすでに株価が高くなり過ぎたので、割高だと思います。

高配当株式

配当貴族という考え方以外に、高配当株式というファンドもありますが、同様に株価が高く割高だということが言えるのだと思います。また、高い配当金を受け取ると、その度ごとに税金を取られますので、長期で複利運用する場合には不利になるということになります。