連れ合いのポートフォリオ2019年6月

◎今日のテーマ:連れ合いのポートフォリオ2019年6月

サブプライム問題発生直前に投資開始

連れ合いが資産運用を始めたのは2007年で、サブプライム問題が発生する直前でした。

サブプライムローン

サブプライムローンとは、米国において、信用力の低い借り手に対してお金を貸し付ける住宅ローンなどの総称のことです。

クレジットスコア

米国の消費者の大半は、過去の借り入れ・返済の履歴と現在の借り入れ状況について、記録が取られており、これを点数化したクレジットスコアと呼ばれる点数がつけられています。クレジットスコアは、借金の返済が遅延すると低下し、クレジットスコアが低い借り手は信用力が低いと判断されます。

不良債権化

2007年、サブプライムローンへ投資した証券化商品の価格が下落し、不良債権化しました。これが、いわゆるサブプライムローン問題です。サブプライムローン問題は、2008年9月のリーマン・ショックを発端とした世界の金融危機の引き金になったとされています。

リーマン・ショック

リーマン・ショックとは、2008年に米国の投資銀行大手リーマン・ブラザーズが負債総額6000億ドル超となる史上最大級の規模で倒産したことを契機として発生した世界的な金融・経済危機のことです。

融資基準の緩和

2001年以降、サブプライムローンの融資基準を緩和し、サブプライムローンを組み入れた証券化商品が多数発行され、投資家の購入も加熱化する証券バブルが発生していましたが、地価の下落とともに2007年以降、借り手側のサブプライムローンの返済率が滞り始めると金融機関などが次々に損失を計上するサブプライムローン問題が表面化しました。

破産

米国の金融機関のなかでもサブプライムローン関連のCDS(CreditDefaultSwapクレジット・デフォルト・スワップ)の多額の損失を計上したリーマン・ブラザーズが米連邦破産法第11条の適用を申請し、2008年9月15日に倒産しました。さらに多くのCDSを扱い同じく経営危機にあった米保険会社大手AIGに対する連鎖倒産への懸念や、金融機関救済を巡る政府対応の混乱も市場の不信感をあおり、世界的な信用収縮と株価暴落へと広がっていきました。

1306とSPY購入後、半額に下落

連れ合いは、2006年まで、金融資産はすべて銀行預金でしたが、2007年に私の強い推薦によって、1000万円を1306(TOPIX連動型上場投資信託のETF)とSPY(アメリカSPDRのS&P500のETF)に投資したのでした。ところがその直後にリーマンショックの影響を受けて評価額が500万円を下回ってしまったのです。連れ合いの精神的ショックと、私への非難はすさまじかったのですが、その後両銘柄とも売ることはありませんでした。それどころか、両銘柄を買い増すとともに、新たにVOO(バンガード社のS&P500のETF)を購入しました。そして現在のポートフォリオは、日本のTOPIXとアメリカのS&P500のETFが半分ずつと言ったところです。

2019年上半期は過去最高

SPYとVOOが目標としているS&P500は、2019年6月29日に取引中の最高値を更新し、2019年上半期に17%以上上昇し、上半期ベースで1997年ぶりの大幅な値上がりとなりました。日本の株価だけ見ていると、6月の梅雨空のようにぐずついていますが、トランプ大統領が自分の通信簿だとしているアメリカの株価は、順調に上昇しているようです。