新入社員のお金の心得

アメリカの新社会人

日本では、多くの人が3月卒業4月入社しますが、それ以外のパターンも増えてきました。アメリカでは夏に大学を卒業して、就職する季節がやってきました。このため、アメリカのメディアでは、この時期に、社会人としてのお金の心得を説く記事が見受けられます。2021年7月30日のUSA TODAYの記事をもとに勉強しましょう。以下は拙訳です。

新卒者のしてはいけない4つのへま:予算を組まない、借金をする・・・

大学を卒業することは偉業であり、誇るべきことです。しかし今は実社会に船出するときで、自分のお金を管理するトップに就くことが始まります。そのことを頭において、犠牲者にならないためのお金に関する4つの失敗を挙げます。

1.予算に従わない

自分のお金を始めて管理するときには、何にお金を使うかが分からなくなりやすいものです。そこで予算が役立ちます。予算に従えば、お金の使いすぎを避け、旅行や住居購入などのために貯蓄するなど大事なことに割り当てることがしやすくなります。表計算ソフトを使ったり、昔ながらのペンと紙を使って、予算を立てることができます。あるいはもっと手助けやアドバイスが欲しければ、予算アプリも使えます。

2.すぐに借金をする

もし初めて家を借りたり、請求書の束を清算すれば、経費は簡単に増えます。ですから、エンターテインメントなど必要でないものに思慮深くお金を使うようにならなければ、すぐにクレジットカード負債の山を築くことになってしまうでしょう。それは青年期を始めるための素晴らしい方法にはなりません。クレジットカード負債によって利子のお金がたくさんかかるだけでなく、まさに信用を築き始めるときに、その信用を傷つける可能性があります。予算を作っていれば、借金を最小限にしたり、まったく借金しないするのに役立ちますが、慎重に支出する頭の訓練が必要になります。

3.貯蓄を最優先にしない

今や自活をしているのであり自分の請求書には責任があるので、計画していない支出から自分を守ることが大事です。このため緊急資金を作っておくことは最優先事項です。貯蓄をしておかなければ、全く予期していなかった請求書が自分の下に届いたときに、借金せざるを得なくなるかもしれません。理想的には、緊急資金は生活費の3か月から6か月をカバーできるのに十分な資金にすべきですが、もし卒業したばかりなら、それは最終目標かも知れません。その代わり、徐々に出世する目標を持って、できるだけ貯蓄するようにベストを尽くすのです。

4.夢の仕事でないオファーは断る

米国経済はパンデミック前に比べて数百万の仕事が減少しているので、今はえり好みをするのにふさわしい時期ではありません。特に、仕事社会に初めて入り、あまり経験がないのであればなおさらです。本当にやりたい仕事を追い求めることは悪くはないが、一方で、理想ではないかもしれないが、将来もっと良い仕事を見つけるために使える経験を得られる仕事で我慢すべきかもしれません。加えて、どんな仕事であれ、銀行口座にお金を振り込んでくれるのですから、あまりえり好みをすべきではないという理由になります。

仕事の世界で最初の数か月は、仕事をするうえでも金銭面でもいっぱいいっぱいの可能性があります。このような失敗を避ければ、新たな生活局面に入った時に、ストレスを受けないで済むでしょう。

以上が拙訳でした。

これらのうち、「1.予算に従わない」の項目について、少しコメントします。

予算管理はしない

アメリカのアドバイスには常に予算管理が登場します。私は、予算管理をしたことがなく、家計簿もつけていませんので、予算管理についてコメントできません。もともと、節約家であり、あまり大きな買い物もしません。住宅を買うまでに使った最大の支出は20万円の冷蔵庫だったような気がします。

買い物をする前に、調査を楽しむ

買い物をしようとするときは、事前に調べるのが好きで、パンフレットを取り寄せたり、価格ドットコムで最安値を調べたりします。そのうち、調べるのに疲れて、買うことをやめてしまうこともあります。カメラは、数年前にキャノンEOS kiss X7 を買いましたが、確かレンズ付きで4万5千円を秋葉原で買いました。メーカー品は、どこで買っても中身は同じです。10年前に、38cmスリーウェー・スピーカーを欲しくなった時は、市販品だと数十万円するので、長岡鉄男の設計図をもとに自作しました。なかなかいい音が出ますが、今は家具のように置いてあるだけで、実際に使っているのはダイヤトーンの610です。

無駄な買い物をしないための方策があります。

① 欲しいものは買わないが、必要なものは買う。

これは、永六輔が父親に言われた言葉でした。

② 必要なものは1か月待って、それでも必要だと思ったら、さらに半年待つ。

必要だと思っても、本当に必要な訳ではなく、それは時間がたってみないと分からない場合があります。

昨年、エアコンのクーラーが利かなくなったので、買い換えようか悩みましたが、室外機を真夏の直射日光から避けるために、100円ショップで反射シートを買い、室外機を覆ったら、涼しい風が来るようになりました。今年も古いクーラーは動いています。

③ 精神科医師の保坂隆は、1年に数回100円ショップで大量を買い物をすることを勧めています。

人間はあまり長い間節約ばかりしていると、高いものを衝動買いしてしまうことがあるそうです。そこでたまに、100円ショップで数千円のものを買って、ストレスを発散すると良いそうです。