私の資産運用評価額の12年間の推移2022年

私(江戸庄蔵)の資産運用評価額の12年間の推移

年平均利回りは9%

私が資産運用を始めたのは2010年で、それから12年が経過しました。前年比の評価額は18.5%増、12年間の年平均利回りは7.9%でした。このパーセントは、現在残っている資産で計算していますが、実際には2000万円近く生活費として使ってしまいましたので、それを使わずに投資続けていれば、年平均利回りは9%程度だったと思います。

退職金、貯蓄、持株会株式、確定拠出年金、確定給付年金

2010年に勤めていた会社を退職し、退職金と退職までの貯蓄、従業員持ち株会の株式、確定拠出年金、確定給付年金が全金融資産で、総額は115百万円程度でした。なお、この従業員持ち株会株式2,000万円には、1千万円の含み益が入っていますので、元金としては105百万円です。

当初は外貨MMF中心

2010年当時は、現在のような株式ETF中心のポートフォリオを考えておらず、金融資産の一部をUSMMFやユーロMMFなど外貨MMFにすればよいという考えでした。今の外貨MMFの利回りはほぼゼロですが、当時の利回りは3%程度あったので、それで十分と考えていました。2011年3月の外貨MMF保有高は2,000万円、2012年3月は3,000万円でした。2010年3月というと、2008年のリーマンショックから1年半、そしてその後の底値を付けた2009年3月からはまだ1年しかたっていませんでしたので、素人の個人投資家としては、まだ外国株式に投資する勇気はありませんでした。

企業の年金担当者は素人

私は2000年頃に勤めている会社の確定給付年金責任者や、2010年からは厚生年金基金の役員を務めたこともあって、かなりの知識や経験を持っていなければならない立場にいたのですが、はっきり言って、ど素人だったのでした。しかし、それは私だけでなく、ほとんどの企業の確定給付年金責任者、厚生年金基金の役員も同じようなものです。そして多額の経費を生命保険、信託銀行などの金融機関にかすめ取られていたのです。そしていまでも実態は同じでしょう。

証券会社のコスト削減

しかし個人資産運用の運用に関しては、最近数年間で状況が一変しました。それは、

  • インターネットの普及 ⇒ 証券会社のコスト削減
  • ネット証券の参入   ⇒ 証券会社のコスト削減
  • 低コストインデックスファンドの登場 ⇒ 証券会社のコスト削減
  • 猛烈なコスト引き下げ競争 ⇒ 証券会社のコスト削減
  • 投信ブロガーの誕生と成長 ⇒ 情報の伝達

です。そして、私も、これらの波に乗って、資産を大きく伸ばすことができました。

個別株式を株式ETFに変換

話は2012年に戻ります。2011年末から従業員持ち株会株式の株価が上昇してきました。連れ合いの従業員持ち株会株式は、会社の倒産によって価値がゼロになったのを見ていましたし、私の持株会株式もリーマンショックなどの大きく上下動した経験をしていたので、より安全な1306(TOPIX連動型上場投資信託(ETF))に全額を変換することにしました。株の取引に慣れたベテラン投資家なら2~3回に分けて個別株式を売却し、その資金で1306を買うのでしょうが、私は不慣れな素人投資家ですから、数十回に分けて100~200万円ずつ売買しました。その分手数料たくさん払いましたが、大勢に影響はありませんでした。その1306は現在まで株価上昇し、生活費のために一部取り崩しましたが現在でも5,500万円残っていますから、正しい判断だったろうと思っています。

初年度は赤字

2011年は、東日本大地震が発生したために、為替が円高に振れたりしましたので、資産運用評価額はマイナスからのスタートです。

異次元金融緩和策

2012~2015年の間は、前年比10%程度の利益が出たので、比較的好調と言えます。2013年以降は日本銀行の異次元金融緩和策が実施され、1306が上昇しました。TOPIXの株式ETFに投資しておいてよい結果が生まれました。しかし、いつどの銘柄の株価が上昇するかは分かりませんから、幅広く投資しておく必要があります。

外貨MMFの利回り低下 ⇒ S&P500のETFに変換

2013年までに外貨MMFを買い増して6000万円になりましたが、外貨MMFの利回りが下がったり、ユーロMMFが繰上償還になったので、別のポートフォリオに変更する必要が出てきました。その頃までには、S&P500を中心とする外国株式ETFが投資対象として最も優れているという確信を得ましたので、2015年1月に野村證券の窓口まで行って、4,000万円でSPY(アメリカSPDRのS&P500のETF)とVGK(ヨーロッパの株式ETF)を購入しました。それを1回で行ったのですから、前回の1306購入時とは異なり、かなり大胆な購入方法です。

チャイナショック

2015年夏~2016年にかけてチャイナショックが起き、私の金融資産も数か月で2割減少しました。このグラフを見ると、4~5年に1回は〇〇ショックが起きて、マイナスになるのだなあと実感します。2006年までの6年間の平均利回りは5%ちょうどですから、なかなか立派な成績です。

現在評価額は26,000万円超

残る外貨MMFも2017年までに外国株式ETFに変換し、その後は金融資産全体として5%の平均利回りを維持しています。2020年の対前年利回りが赤字になっていますが、私は毎年3月にデータを取るので、2020年3月はたまたま新型コロナウイルスショックの影響で赤字になっただけです。数か月後にV字回復し、2021年は対前年36%、2022年は対前年18%のプラスとなりました。現在評価額は26,000万円超ですが、最近2年間はでき過ぎのような気がします。