リタイヤへの準備

「ヒロシのぼっちキャンプ」「ポツンと一軒家」

私が最近毎週見ているテレビ番組が2つあります。BS-TBS「ヒロシのぼっちキャンプ」と朝日放送テレビ「ポツンと一軒家」です。自然の中で、ある程度の不自由も味わいつつ、生活することです。それにはまって、最近はキャンプを始めました。元々、登山は日本アルプスを毎年縦走していて、かなりの自然派でしたが、山小屋泊まりのために、夜に危険を感じることはありませんでした。しかし、キャンプをするとなると、自然の中に身を置くわけですから、リスクは高まります。一方で、自由な生活も味わうことができます。

自由とリスクは裏腹

リタイヤをするとなると、自由を手に入れることもできますが、生きがい、お金の面でリスクも伴います。私は数年前にセミ・リタイヤし、その後、本物のリタイヤをしました。生きがいとまでは言えませんが、毎日忙しく自分の好きなことや家事、野良仕事などをして過ごしています。

お金、プライド、感謝、生きがい

生きがいで気を付けなければいけないことは、高学歴の人ほどリタイヤ後に生きがいを失う人が多いことです。プライドも高く、高収入の仕事で無ければ満足しない人が多いようです。先日テレビで、子供が巣立った後に生きがいをなくしたけれど、新幹線の清掃員として就職した女性の話を放送していました。慣れない仕事なので手際よく仕事ができず、自信喪失になっていましたが、ある乗客が「いつもありがとう」と一声かけてくれてくれたことに感激したそうです。自分のした仕事に感謝してくれる人がいることがとてもうれしく思えました。そして、そのうちに仕事の手際も良くなってきて、素晴らしい仕事に巡り合えたことを幸せに感じているそうです。この清掃員の仕事は時給1000円ですが、お金ももらえて幸福感を味わえるのは素晴らしいことです。

リタイヤ後は、健康、生きがい、お金が重要だと言われますが、そのうちのお金について、USA TODAYの2022年4月22日の記事を参考にしましょう。以下は拙訳です。

リタイヤに向けて究極のガイド:成功するのに役立つ貯蓄、投資、税金のヒント

直面する人生最大の決断かも知れません:いつリタイヤするか?

余りに多くの要素があるので、個人にとって答えることがほとんど不可能かもしれません。しかし、最も差し迫ったリタイヤの問題に対する一般的な回答もあります。

それぞれの人はさらに良く調べ理解し、個々人の目標や状況に適合させるように微調整する必要があるかも知れません。しかし、リタイヤに近づくにつれ、自分の目標に合う正しい情報や、その情報が自分の資金にとってどんな意味を成すのかをはっきり理解することによって、成功に向けて対応することができます。

リタイヤする前に答える必要のある最大の問題を以下にいくつか挙げます。

何歳でリタイヤできるか?

理論上は、働かずに生活できる資産があれば、誰でもいつでもリタイヤ可能です。

そうでない人にとって、通常退職年齢――FRA――は、AARPによれば、社会保障給付を100%受け取る資格のできる時です。1960年以降に生まれた人のFRAは67歳です。1955年、56年生まれなら、それぞれ66歳2か月、4か月です。

リタイヤするためには、いくら貯蓄することが必要か?

モトリーフールのいくつかの一般的貯蓄投資ガイドラインによれば、平均的な人の場合、リタイヤ時と同じライフスタイルを維持するたには、リタイヤ前の収入の約80%が必要でしょう。

もちろん、様々な要素が影響を及ぼしますし、いつリタイヤするか、リタイヤ中にどれほどの期間、どれほどの金額を使う計画か、などにもよります。

様々な考え方もあると同時に、リタイヤの計算方法もたくさんあります。25歳から10-15%の貯蓄を始めなさいと言う人もいます。30歳までの年収と同額の貯蓄が必要だと言う人もいます。

リタイヤ時に必要な収入はいくらか?

これもまた、人によってそれぞれです。

上述のモートリーフールの80%ガイドラインを使うと、もし夫婦合計で10万ドルの収入があれば、リタイヤ後に年間8万ドル、つまり一月7千ドルが必要になります。

もし、社会保障費で千ドル、年金や副業で千ドルを稼いでいる人なら、既に7千ドルのうち3千ドルを手当て済みです。

更に留意しておくことは、職場に行かないことによって支出を削減できるし、老後のための貯蓄はもう必要ないということです。しかし、同様に、旅行をするかどうか、住宅ローンがあるかどうかも、目標に影響を与えます。

通常退職年齢の前と後での社会保障給付はどうか?

通常退職年齢は生まれた年によって、まります。このため1960年以降に生まれるとFRAは67歳です。1959年生まれなら66歳10か月、1958年生まれなら66歳8か月などです。

社会保障給付申請は62歳から始めることができますが、FRAより前に申請すると生涯にわたって減額支給を受けることになります。逆に受給を遅らせば増額を受給することができます。

2022年に62歳になるのであれば、FRAは67歳に変わります。もし、今年62歳になり、給付を選択するのであれば、FRAの満額給付月額の30%を減額されてしまうことを覚えておいてください。

どのような形でリタイヤするのがベストか?

50人に聞けば50通りの答えが返ってくるでしょうが、少なくとも、リタイヤのお金を増やすことに関し、ファイナンシャルの専門家に一致する意見があります。ジョージア州はバンクレートが、リタイヤするのに最も良いとしました。このサイトによれば、ジョージア州は比較的値ごろ感があり――税金が軽く、生活費が安い――気候、健康・犯罪の面で良いのです。

トップ・ファイブには、フロリダ州、テネシー州、ミズーリ州、マサチューセッツ州が入ります。

最下位は、メリーランド州、ミネソタ州、カンサス州、モンタナ州、アラスカ州です。