このブログでは、何回か厚切りジェイソンの記事を取り上げています。彼は基本的に全米株式の投資信託を勧めています。
2023年10月9日のYAHOO!JAPAN の記事を見てみましょう。
【厚切りジェイソン】初心者がやめておくべき投資とは?
若い世代にとっても、「資産形成」や「老後2000万円問題」が人ごとではなくなってきている今、将来に不安を感じている人も多いはず。著書『ジェイソン流お金の増やし方』が累計50万部を突破したお笑い芸人の厚切りジェイソンさんに、投資のコツや手を出さない方がいい投資、お金を増やすために今すぐとるべきアクションなどについてお話を伺いました。今回のテーマは、「リスクが高い投資」。
投資初心者に個別株をおすすめしない理由とは?
第3回でも話したように、今僕がやっている投資は、米国株の投資信託だけ。過去には個別株を買ったこともあったけれど、今は積極的に買うことはしていない。個別株の投資には「好きな会社を応援する」という側面もあるので一概には言えないけれど、特に投資初心者の人には個別株の購入はおすすめできない。 なぜなら、企業の業績や市場を自分で予測するのはすごく難しいことだから。様々な要因で業績が悪化することもあるだろうし、時代の変化についていけず倒産する企業だってある。アメリカの株価指数の一つである「NYダウ」を見てみると、それがよく分かる。 NYダウはアメリカの有名な30銘柄を厳選しているので、採用されるのは優良株の証でもあるんだけど、1896年にNYダウが作られた時の構成銘柄は、すでに全部消えているんだよ。 たとえ優良企業だといわれている会社でも、100年もたないということなんだ。 それに、個別株は手間もかかる。企業の株価や業績を毎日チェックするのは大変だし、売買を繰り返して稼ごうと思っても、そのたびに手数料や税金がかかるから利益を出すのは簡単じゃない。日々の値動きに一喜一憂するのも、精神的に疲れてしまうよね。
仮想通貨は「投資ではなくギャンブル」
同じく、仮想通貨にも手を出さないと決めている。 「知り合いがビットコインで大もうけした」なんて話を聞くと、「それなら私も」と心が動いてしまうかもしれない。でもね、投資に興奮を求めちゃダメだよ。興奮を求めれば、同時に大きなリスクも背負い込むことになると僕は思う。 僕が仮想通貨に魅力を感じないのは、なぜここまで急騰しているのか、理由が分からないから。最近でも、ビットコインをはじめとする暗号資産市場が急騰した時期があったけど、これは、ビットコインの価値そのものが上がったのではなく、「ビットコインはもっと上がっていくはずだ」と世間が思うことで、どんどん値上がりしていっただけのこと。つまり、人々の思惑によって価値が決まっているということだよね。 当然、急激に暴落する可能性だってある。それに、今取り引きされている仮想通貨が、50年後残っているかどうかを考えた時、僕には残っているとは思えない。なぜかというと、今後各国が発行しようとしているデジタル通貨に組み込まれて、なくなっていくんじゃないかなと考えているからだ。そうなったら、仮想通貨バブルも弾けてしまう可能性があるよね。 僕は、「投資とは、人や企業にお金を渡して、それをもとに社会に新しいモノやサービスを送り出してもらうこと」、つまり新しい価値を生み出すことだと思っている。 でも、仮想通貨に投資しても、新しい価値は何も生まれない。そういうものは、僕にとっては投資じゃなくて「ギャンブル」なんだ。 よくSNSで「FXで○億稼ぎました!」といっている人がいるけど、これも同じこと。FXは2国間の通貨を売買して利益を得る仕組みになっていて、何か新しい価値を生み出すものではないんだ。しかも、FXは「レバレッジ」といって、実際に持っている資金以上の大きな金額のやりとりができる分、損失が大きくなりやすい点でも注意が必要だよ。 はっきりいって、すぐに大もうけできる方法なんてない。仮に、大もうけしたとしても、同じ金額を一晩で損する可能性は同じくらいあるってことを忘れないでほしい。
投資で重視すべきポイントは「流動性」
ちなみに、僕は不動産投資もしていない。 個人が投資目的で不動産を買うと、リフォームしたり管理が大変だよね。それに、空き家になってしまったら損をすることだってある。なにより、流動性が低いのも大きなリスク。お金が必要になって「売りたい」と思っても、一部分だけ売ることはできないから、全部売るかキープするかしか選べないし、急いでいたら安い値段で売却する羽目になることだってある。 その点、投資信託は、売りたい時にすぐに手放すことができるし、一部を切り崩すなど、必要な分だけを売ることができる。売りたい時にすぐに売れるという「流動性」は、損するリスクを下げる上でとても大切なんだ。
投資で損をするリスクをできるだけ下げるコツは他にもあるよ。