国債の利回りが上昇しています。個人としては、ポートフォリオに国債を組み込むべきかを考えている人がいるかもしれません。
一般に、株式と債券の比率は60対40だとか、100(あるいは120)から年齢を引いた割合を株式、残りを国債などの債券で保有することが良いと言われています。
しかし、結論から言うと、人それぞれ状況が違いますから、一概に何が良いかを断じることはできません。
また、60対40の比率は、アメリカ人の場合であって、日本人には該当しない場合が多いのです。なぜなら、日本の場合には厚生年金を受け取る人が多いからです。厚生年金は、国債や債券よりも元本としての価値が高いので、厚生年金以外に債券を保有する意味は少ないのです。
私のポートフォリオには国債や社債がありませんし、これからも買うつもりはありません。私と連れ合いの合計年金額は月30万円ほどで、このお金だけである程度の生活が可能です。また、それ以外に確定拠出年金、1306(TOPIXの株式ETF)の配当が350万円入ってきて、これらはほぼ確定金額と言えますから、債券と同じ価値があります。
したがって、私の場合、年齢は70代ですが、国債や債券を持つ理由はありません。
また、私の子供たちは30歳代で、長期分散積立投資を低コスト商品で行っていますから、国債を買う理由はありません。
しかし、最近は利回りが上昇しているので、現状を確認します。
2025年5月19日のYAHOO!JAPANファイナンスの記事を読んで見ましょう。
個人向け国債・固定5年を金利0.83%で100万円購入すると、半年後にもらえる利息はいくら?
2025年5月12日から募集開始した個人向け国債・固定5年(第170回債)の金利は「0.83%」です。今回は、個人向け国債・固定5年を100万円購入した場合、半年後に受け取る利息はいくらになるのか解説します。
2025年5月12日から募集開始した個人向け国債・固定5年(第170回債)の金利は「0.83%」です。今回は、個人向け国債・固定5年を100万円購入した場合、半年後に受け取る利息はいくらになるのか解説します。
◆個人向け国債・固定5年を「金利0.83%」で100万円購入すると、半年後にもらえる利息はいくら?
個人向け国債・固定5年(金利0.83%/年)を100万円購入した場合の6カ月後の利息を計算してみましょう。
【半年後にもらえる利息】
・100万円×0.83%×1/2(半年間であるため)=4150円
実際は、受け取った利息から、税率20.315%分の「843円」が差し引かれます。税率の内訳は、「所得税および復興特別所得税15.315%と住民税5%」です。
そのため、個人向け国債・固定5年を金利0.83%で100万円購入すると、半年後にもらえる税引き後の利息は「4150円-843円=3307円」となります。
◆個人向け国債、「固定」と「変動」どっちを選べばいい?
個人向け国債には、「固定3年」「固定5年」「変動10年」の3つのタイプがあり、主に金利の付き方や運用期間の違いがあります。それぞれについてさらに詳しく確認しましょう。
▼変動タイプの特徴とは?
2025年に入ってからの「変動10年」の金利は、5月発売分で少し下がりましたが、以下のように順調に上昇しています。
・1月発売分:年0.75%
・2月発売分:年0.83%
・3月発売分:年0.92%
・4月発売分:年0.93%
・5月発売分:年0.84%
「変動10年」は、半年ごとに金利が見直されるタイプの国債です。金利が上がれば、それに合わせて利息も増えます。しかし、金利が下がれば、もらえる利息も少なくなってしまいます。このように、金利の予測は誰もが難しいものです。なるべく金利の影響を少なくしたい方は、一度にまとめて買うのではなく、何回かに分けて購入するとよいでしょう。
▼固定タイプの特徴とは?
「固定3年」や「固定5年」は、その名の通り、購入した時点で金利が決まり、満期まで変わらないタイプの国債です。以下で、2025年の「固定5年」の金利の変化を見てみましょう。
・1月発売分:年0.77%
・2月発売分:年0.89%
・3月発売分:年1.03%
・4月発売分:年0.95%
・5月発売分:年0.83%
最初に決まった金利が5年間適用され続けるため、景気や金利の変化に左右されず、安定して利息が受け取れます。「決まった金額を確実に受け取りたい」という方には安心できるでしょう。ただし、途中で世の中の金利が上がったとしても、購入時に決まった金利はそのまま変わりません。つまり、「もう少し待ってから買えば、もっと利息がもらえたかも……」と思うことがあるかもしれません。
◆個人向け国債がおすすめの理由
個人向け国債には、「変動タイプ」と「固定タイプ」の2種類がありますが、どちらも元本保証があるため安心して始められます。また、どのタイプも金利は最低「年0.05%」が保証されているのもうれしいポイントです。
2025年5月12日時点では、全国に884カ所の金融機関で購入可能。どこで買えるか詳しく知りたい方は、財務省のホームページで確認できます。
さらに、「急にお金が必要になった……」というときでも安心。購入から1年たてば、1万円単位で中途換金ができます。
ただし、解約時には中途換金調整額として、「直前2回分の利子×0.79685」分が差し引かれますので注意しましょう。それでも、元本はきちんと戻ってくるので、リスクの少ない運用方法として、資産づくりの第一歩におすすめです。