三井住友銀行訪問記3:外貨預金

(三井住友銀行訪問記の3回目です)

2.外貨預金

外貨の扉<トビラ>

外貨の扉<トビラ>という商品のチラシが、カウンターに2か所に分けて置いてあるので、力を入れているのでしょう。

金利は年間平均0.8%

米ドルの場合、初回の特別金利が、2ヵ月もので年4.0%です。その後は、0.2%が適用されます。最初の2か月が過ぎて自動継続すると店頭金利で継続されますので、0.2%になります。最初の2か月が4.0%で、残りの10か月が0.2%だとすると、年間平均で0.8%になります。

0か月~ 2か月~ 4か月~ 6か月~ 8か月~ 10か月~ 1年平均
4.0% 0.2% 0.2% 0.2% 0.2% 0.2% 0.8%

為替手数料は、円→ドル0.5%、ドル→円1.0%

この外貨預金を始めるには、円をドルに変換する必要があります。通常の為替手数料は1米ドル当たり1.0円ですが、この商品に預け入れる場合の為替手数料は0.5円です。計算を簡単にするために、1ドル=100円とすると0.5%になります。もし、1年後にドルを円に戻すとすると、その時には1.0%の為替手数料になりますから、往復で1.5%になります。

1年の金利は0.8%

1年間の金利が0.8%なのに、為替手数料が1.5%もかかるのでは、0.7%の損になります。1年で引き出さずに、5年、10年と預けたままにすれば、為替手数料は下がります。しかし、0.2%の金利を稼ぐために、為替リスクを掛けて外貨預金をしようという気にはなりません。SPY(アメリカSPDRのS&P500のETF)やVOO(アメリカバンガード社のS&P500のETF)などの外貨ETFの利回りは8%ですので、外貨預金は金利面で魅力がありません。

為替手数料
円→ドル 0.5%
ドル→円 1.0%
往復 1.5%

野村のUSMMFの利回りは1.526%

私が現在野村證券に預けているです。なぜ証券会社の外貨MMFと銀行の外貨預金の金利にはこれほど大きな差があるのか、不思議です。

銀行は敷居が低いが、利回りも低くコストは高い

おそらく、銀行に入るのは敷居が低く、証券会社に入る敷居が高いからだと思います。そして、さらに言えば、ネット証券はさらに敷居が高いと思っている人たちが多いのでしょう。かくいう私も、証券会社の口座は野村證券だけで、ネット証券の口座は持っていません。

コストと品揃えではネット証券

個別株式を売り買いする場合には、手数料の安いネット証券が圧倒的に有利ですが、私は個別株式を売買しません。ETFについては、一度買えば、Buy and Holdで5年、10年売りませんから、手数料の安いネット証券のメリットがありません。また、野村證券の場合には、低コストのiDeCo、つみたてNISA用の商品がありますので、特に不自由は感じていません。しかし、20歳代から50歳代の年代で、毎月コツコツとiDeCo、つみたてNISA以外の投信積立をする場合には、品揃えとコストの観点からネット証券が有利だと思います。

(4回目に続きます。)