◎今日のテーマ1:バランスファンド
みずほ銀行から、次に紹介されたのが「リスクコントロール 世界資産分散ファンド:マイスタート」です。
この商品の特徴のポイント1
基準価額の変動を抑えることを目指すのですが、投資対象資産は以下の通りです。
国内 | 先進国 | 新興国 | |
債券 | 国内債券 | 為替ヘッジ先進国債券 | 新興国債券 |
株式 | 国内株式 | 先進国株式 | 新興国株式 |
リート | 国内リート | 先進国リート | ― |
このうち、国内債券と為替ヘッジ先進国債券を安定資産としています。国内債券の利回りが非常に低いので、為替ヘッジ先進国債券のウエイトを半分以上にして運用しています。
この商品の特徴のポイント2
相場下落時でも損失を一定までに抑えることを目指すのだそうです。基準価額が下落基調になった場合には、現金の比率を増やして、基準価額の下落を一定水準までに抑える方針です。下値の目安値は、過去1年間の基準価額の最高値から-10%の水準となるようにするそうです。
ノーロード
購入時手数料、換金時手数料、信託財産留保額はすべてゼロです。つまり売買手数料はゼロ、ノーロードということです。運用管理手数料は、税込みで1.0692%です。ノーロードという点については、頑張っている、という感じです。
運用管理費用
また運用管理費用(信託報酬)が1.0692%については、一昔前よりは低い水準です。しかし、現在の積立用の投資信託が、つみたてNISAを中心に、ノーロードで運用管理費用0.2%程度になっていることを考えると、一桁違うという感じです。
コストが高いので選べない
1000万円を投資すると、10万円と2万円で、8万円の違いが生じます。10年の長期投資なら80万円の差が出ますから、この商品を選択することは難しいと言わざるを得ません。この商品の特徴は、「リスク相場下落時でも損失を一定までに抑えることを目指す」としていますが、その方針を実行すると、逆に株式相場等が上昇したときに、十分に上昇できない恐れがあります。
◎今日のテーマ2:日経225ノーロードオープン
日本人は日経225になじみがある
次に紹介してくれたのが、日経225ノーロードオープンという国内株式のインデックスファンドです。日経225とTOPIXでは、TOPIXの方が市場の実態を表しています。ETFの方はTOPIXの方が純資産額が大きく、個人の利用が多いインデックスファンドにおいては日経225の方が人気があるようです。日本人は、毎日NHKなどで日経225の相場を見聞きしているので、なじみがあるようです。アメリカにおいても、S&P500の方がダウようも市場の実態を表していますが、NHKは昔から放送しているダウとナスダックだけで、S&P500は放送しません。
コストが高すぎる
インデックスファンドなので、リターンは他社の日経225と同じ動きをしています。問題はコストです。購入時手数料、換金時手数料、信託財産留保額ともにゼロ、つまりノーロードです。運用管理費用(信託報酬)は0.864%です。ネット証券で扱っている商品は、0.2%前後が主流ですから、0.864%はあまりに高いと言わざるを得ません。なお、その支払先の内訳は、委託会社0.2916%、販売会社0.486%、受託会社0.0864%です。