投資家の行動を考える6

◎高校の同級生・職場の同僚・知人

職場の同僚に触発されて、積み立て少額投資非課税制度(NISA)を始めた人がいるそうです。良いことだと思います。

知人との情報交換が良い結果を招く

ハーバード大学の研究論文によると、知人と情報交換して投資を行っている人たちの運用実績が最も良いのだそうです。投資にはいろいろな方法や楽しみ方がありそうですから、これでなければいけないということは無いと思います。しかし、これはやめて法が良いというものはありそうです。

銀行、証券、保険の窓口・営業の言うことは聞いてはいけない

例えば、銀行や、対面証券の窓口・営業の薦めるがままに、ラップ口座を開き、アクティブファンドを頻繁に売り買いし、貯蓄型保険に契約することです。これらについては、三井住友・みずほ・三菱UFJ銀行・郵便局訪問記に詳しく書いてありますので、ご参照ください。

投資に関する一般的な方法を説明します。

方法1:世界のETF、インデックスファンドを購入し、そのまま長期保有する。

私は、低リスク、安心指向ですので、この方法が最も良いと思います。この方法の欠点といえば、少し退屈なところです。しかし、それを裏返せば、手間がかかりませんから、自分の時間と注意力を投資以外の分野に注げるということです。

方法2:10銘柄ぐらいの株式を購入し、長期間保有する。

個別株式はファンドに比べてリスクは大きいものの、ある程度の数があればそのリスクを減少させることができます。メリットは、それぞれの会社の業績が反映されますから、趣味として面白いし、ファンドの信託報酬のような経費が掛かりません。気を付けなければいけないのは、倒産・上場廃止のリスクを回避することと、短期・中期で売り買いせずに長期保有を心がけることです。私の連れ合いは、従業員持株会で保有していた個別株式が倒産によって価値ゼロになってしまったことです。一方私は、2.5倍になりました。リターンとリスクは表裏一体です。私の父親は5銘柄ぐらいの個別株式を長期保有し、98歳まで日経新聞を読んで株式投資を楽しんでいました。脳に刺激を与える良い方法かもしれません。

◎家計アプリ

家計アプリは、「資産が把握できて便利」なので毎日のように確認する人もいるようです。また、NISAを始めると証券口座データもアプリに連動させることもできるのだそうです。

まずは安いお店を利用すること

私は、家計アプリを使っていませんし、地元の最安値のスーパー、八百屋、魚屋等を利用していますので、家計アプリの利用価値を認識できません。

自動車は1年100万円かかる

先日、NHKのクローズアップ現代+で、「老後のお金」の特集をしていました。その中で77歳・男性のケースが紹介されました。男性はタクシー運転手として60歳まで働いてきました。退職金などを合わせると一時は900万円ほどの預金がありました。すでに老後を迎え、預金が65~66万円になり、底をつきかけています。しかし、今でも自動車を手放さず、車検代、車庫代を払っているそうです。家計アプリ以前の問題です。

◎男女差

女性は長期の目線

英ウォーリック・ビジネス・スクールの18年の研究では、男性より女性の方が投資成績が高かった。男性が投機的な銘柄を選びやすいのに対し、女性は目線が長期で成功しやすいと分析したそうです。

一獲千金狙いではなく長期の資産形成が大事な時代。女性のインベスターの広がりは欠かせないのでしょう。

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