富裕層に学ぶ外貨投資術の検討2

「富裕層に学ぶ外貨投資術」(日本経済新聞社:尾河眞樹)の「参考になること、実践できること」を検討します。

◎今日のテーマ:富裕層に学ぶ外貨投資術の検討2

<ポイント1>市場日記をつける

投資日記

市場日記をつけている富裕層の方は、ご主人がアメリカ人の70歳代の女性です。ご主人は造船事業で成功されました。投資が趣味で、毎日投資日記をつけています。日記と言っても文章を書く必要はなく、NY市場の終値を翌朝インターネットで確認し、米国株(NYダウとS&P500)、米国10年債利回り、日経平均株価、原油価格(WTI)、米ドル円、ユーロ米ドル、ユーロ円を並べて表に書いているそうです。

相場の動きには理由がある

相場の動きにはすべて理由があるし、動かないなら動かないなりの理由があります。終値を見て、前日からの変化を確認することで、その動きは気にするべきものか、気にしなくてよいものかと言った嗅覚が養われていくそうです。

週1回エクセル入力

私は、毎月1回自分の資産の評価額を野村證券の自分の口座にログインして確認します。一回にかかる時間は5分ほどです。毎週、100万円、200万円の変動がありますが特に気にすることはありません。

リーマンショックの、円高、チャイナショックでも売らない

2011年にはドル円が75円、76円になりましたが、その時には評価額もかなり低くなりました。また、2015年のチャイナショックの時には短期間で3000万円以上評価額が下落したこともありました。しかし、私は相場が下落したからと言って、売ることはありませんので、そのまま放置します。今までの経験上、評価額が直近の半分まで下落したことがありますが、そのまま放置しておけば、やがて持ち直し、過去の最高値を上回ると思っています。

ジェレミー・シーゲル教授のグラフ

この図は、過去200年のアメリカの株式相場のグラフです。縦軸は対数目盛ですから、同じ間隔でも1倍、100倍、10000倍、1000000倍で表示されています。200年前の1ドルが100万ドルに増えたことを示しています。ただし、1929年の金融恐慌の時には、以前の水準に回復するまで25年の期間が必要でした。現在は、そのようなひどい恐慌にはならないと思いますが、株式投資は必ず数年で持ち直すわけではないので、10年以上の長期で投資する心構えが必要だと思います。

SPY(アメリカSPDRのS&P500のETF)

1993年以降、最近のS&P500(SPY)の価格を見ても、2008年のリーマンショックを数年で克服し、成長しています。自分の短い経験で判断するより、アメリカ株式のETFに投資してBuy and Holdを貫いた方が賢明だと思います。

毎日毎時ニュースは見て、聞く

買うだけで売ることは無いとは言いながら、日々の市場は気になるものです。私は、毎日毎時ニュースで、昼間は日経平均を見て、夜と朝はダウ、ナスダック、S&P500の相場をNHK、テレビ東京で確認します。そして、変動の理由を聞くようにしています。しかし、日記につけたりはしません。株を売り買いするためではなく、日米の株価、円の為替を気にすることによって、世界の政治経済の動きと結び付けて考えることが、面白いのです。

最大の関心事はハイパーインフレ

そして、私の最大の関心事項である日本の膨大な政府債務が引き起こすハイパーインフレについて、影響を察知し、考察を重ねているのです。日本の政府債務残高の問題については、「富裕層に学ぶ外貨投資術」の富裕層6名のほとんどが心配しています。この本のカバーに、こう書いてあります。

深刻な財政問題を受け、もはや日本国債や日本円の暴落も絵空事だと楽観することはできません。円安で実質的に大きく目減りする可能性のある日本円ではなく、外貨投資(外貨建て投資)への関心が高まっています。