借金を減らし緊急時のためのお金を備えるコツ 1

2020年2月最高値、3月に3割急落

ちょうど1年前の2月中旬に、高校の同窓会がホテルで開催されました。その時、自分の飲んでいるグラスに、自分の名前を書いたポストイットを貼るように言われ、「ああ、新型コロナウイルス対策なんだな。そこまで用心深くやる必要があるのかな?」と思いました。その1週間後に、S&P500が最高値を付けたので、その時点ではアメリカも新型コロナを侮っていたのでしょう。しかし、3月に入ると、緊急事態宣言が発せられ、S&P500も3割以上下落しました。

この間、業種、企業によって、悪い影響を受けている分野、特需のある分野があります。

マイナスの影響がある業種の割合

  1. 旅館・ホテル         97.0(%)
  2. 繊維・繊維製品・服飾品小売  93.5
  3. 出版・印刷          91.4
  4. 広告関連                91.3
  5. 飲食店            90.7

「マイナスの影響がある」を業種別にみると、「旅館・ホテル」が97.0%で最も高くなっています。以下、「繊維・繊維製品・服飾品小売」(93.5%)、「出版・印刷」(91.4%)、「広告関連」(91.3%)、「飲食店」(90.7%)が続いています。「旅館・ホテル」「飲食店」などの対人接触型のサービス業、アパレル関連の業種を中心に、悪影響を受けています。

プラスの影響がある業種の割合

  1. 各種商品小売       32.6
  2. 飲食料品小売       20.6
  3. 飲食料品・飼料製造    12.2
  4. 家電・情報機器小売    11.8
  5. 医薬品・日用雑貨品小売  10.5
  6. 放送           10.5

「プラスの影響がある」は、スーパーマーケットなどの「各種商品小売」が32.6%でトップでした。次いで、「飲食料品小売」(20.6%)、「飲食料品・飼料製造」(12.2%)、「家電・情報機器小売」(11.8%)、「医薬品・日用雑貨品小売」、「放送」(ともに10.5%)が上位に並んでいます。

身の回りにいる厳しい業種

私の親戚にも、3回連続でボーナスゼロの人もいます。また、今朝駅前を歩いていたら、キャバクラのスタッフ募集の張り紙を女の子がが二人で見ていました。厳しい生活が、まだまだ続きそうです。

生活防衛

現在、ワクチンの接種が始まるところですが、生活防衛は自分でやって行かなければなりません。そして、このような非常時の時のために、蓄えも必要です。USA TODAYno 2020年12月17日の記事を読んで勉強しましょう。以下は拙訳です。

新年のためのお金に関するコツ:2021年に借金を減らして緊急時のための資金を貯める21の方法

今こそ個人の資金を再び軌道に戻すための計画を立てるときです。お金の心配を解消するために新たなスタートとして、2021年を考えましょう。

以下の21のコツ―あるいは新年に必須の「お金」に関する決意―は、借金を減らし、2021年の重要な緊急貯蓄基金を作るのに役立ちます。

ほとんどの人は予期せぬお金の苦境を乗り切るのに役立たせるため、かなりの金額を蓄える必要がありますから、ファイナンシャル・プランナーやアドバイザーが勧める、以下の貯蓄アドバイスリストを始めましょう。

貯蓄のコツ

▶支出を削減する

ウエスト・サイズを細くした方が健康に良いのとちょうど同じ様に、毎月の予算のぜい肉を削ぐことは緊急時基金の健康状態を維持するために良い方法です。(ゴールは?生活費6か月分を貯めることです。)

しかし、ダイエット同様、これには自制心が必要です。

「自分の支出を見直し、『この支出をやめられか、あるいは、いくらか減らせるだろうか』と問うことだ。」とパランボ・ウェルス・マネジメントの創立者CEOのフィリップ・パランボは言います。彼がいつも言う支出に対する問題は、外食と出前です。『すぐに増える。」と彼は言います。

▶給与天引き

給料日が来るとすぐにお金は消えていくものです。したがって、貯蓄は自動操縦にすることです。お金を給料から貯蓄口座へと直接動かすように口座を自動的にセットするのだとピーパック・プライベイト・ウェルス・マネジメントのラサス・フェアリー社長のダイアハン・ラサスは言います。

▶繰り返し発生する料金を取り除く

クレジットカードの通知書を精査し、雑誌、ビデオ・ストリーミングのサブスクリプションやウェイト・ロス計画のような、もう使っていないサービスに対する「繰り返しの料金」を全て確認し、キャンセルすることだと、カーティス・ファイナンシャル・プランニングの創立者CEOのキャシー・カーティスは言います。

もし保険金請求の際、より高い自腹の支出をできる余裕があるなら、家屋と自動車の保険の控除免責金額(保険事故(保険会社が保険金の支払いをする事故)が起きた際に、客が自己負担しなければならない金額)を増やすことを考えるのです。「自動車保険の控除免責金額を500ドルから1000ドルに引き上げると、自動車保険料を13%節約できる」とUS銀行プライベイト・ウェルス・マネジメントの上級副社長・シニア・ウェルス・ストラテジストのジョン・キャンベルは言います。保険を集約したり、様々なタイプの火災保険や自動車保険などをたくさん保有している場合、同一の保険会社にまとめると節約になります。更新時の頃に良い取引を求めて商品を見ることも、悪いことではありません。