投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2020の銘柄の検討 1

「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2020」の上位20銘柄は以下の通りです。

⇒ は、私のコメントです。

1位 「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」/三菱UFJ国際投信:純資産総額1,065億円:信託報酬 (税込)/年0.1144%以内

⇒ 昨年に続いて第1位(Fund of the Year)に輝きました。3位のVTというETFも全世界なので、日本人の個人投資家は全世界を対象にしたインデックスファンドが好きなことが分かります。純資産総額は1,065億円まで成長してきました。また、19位の「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」も全世界対象です。

2位 「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」/ニッセイアセットマネジメント:純資産総額2,448億円:信託報酬 (税込)/年0.1023%以内

以前は1位を独走していたのですが、昨年は4位に落ち、今年は2位に復活してきました。私の子供には、この銘柄を買わせています。数年後には1兆円まで成長するのではないかと思っています。

3位 「バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)」/ザ・バンガード・グループ・インク:純資産総額2兆5872億円:経費率(年率;税抜き)0.080 %

⇒ 日本の個人投資家に最も人気のあるETFです。

VTは上場投信

ETFもインデックスファンドですが、上場している点が、他のインデックスファンドと異なる点です。数年前まで1兆円未満でしたが、最近はどんどん成長して2兆円を超えました。個人投資は分散投資をした方が良いと言われますが、この銘柄一つで全世界に投資していますので、分散という観点からは申し分ありません。株式以外に、債券、リート、金、商品などに分散投資するという考え方もありますが、債券は超低金利の現在魅力がありませんし、それ以外はリスクが大き良いので敬遠しています。

これを持てば、アドバイザーは不要

このように、非常に優れた商品なのに、なぜ純資産総額がSPY、VII、VOOに対して一桁少ないのでしょうか?それは、アメリカのファイナンシャル・アドバイザーが、この銘柄を買わせると、自分の仕事がなくなってしまうために、個人投資家に推奨しないからだそうです。したがって、ETFに投資する場合には、是非検討対象に入れたい銘柄です。

VTの比率で世界に分散投資

私はこの銘柄を持っていませんが、私が投資を始めたころには、この銘柄は純資産総額が1兆円に達していなかったので、不採用にしました。しかし、世界に分散する比率は参考にしましたので、その比率でアメリカのS&P500、ヨーロッパのVGK、新興国のVWOを購入しました。私の子供が将来ETFを購入する際には、有力候補になるでしょう。

4位 「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」/セゾン投信:純資産総額2,448億円:運用管理費用 年0.506%(税抜0.46%

⇒ この銘柄はトップ10の常連ですが、私は全く評価していません。その理由は運用管理費用(信託報酬)が0.506%と高いからです。

信託報酬は0.2%以下でなければ対象外

このファンドは、米国バンガード社が設定したインデックス型の外国投資証券への投資を通じて、世界各国の株式および債券に実質的に分散投資し、信託財産の長期的な成長を図ることを目的として運用を行いますが、信託報酬がせめて0.2%以下であれば、検討対象になるかもしれませんが0.506%では、あまりにも高すぎると言わざるを得ません。

5位 「ひふみ投信」/レオス・キャピタルワークス:純資産総額1,403億円:運用管理費用(信託報酬)年率1.0780%(税抜年率0.9800%)

信託報酬が1%では話にならない

4位の銘柄が0.5%程度の信託報酬で高いと言ったのですが、5位のこの銘柄はその2倍ですから話になりません。なお、「ひふみ投信」を長く持つと(5年以上)信託報酬を実質的に割り引く仕組み(「資産形成応援団」(信託報酬一部還元方式))を取り入れたとのことですが、0.2%、0.4%下げただけですから0.6%以下にはなりません。この銘柄はアクティブファンドで、その中では低コストと言えますが、最近数年、低コストのインデックスファンドや低コストのETFが容易に買える時代にあっては、まったく魅力のない銘柄です。

6位以下の銘柄については、明日コメントします。

6位 「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」/三菱UFJ国際投信
7位 「eMAXIS Slim 先進国株式インデックス」/三菱UFJ国際投信
8位 「eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)」/三菱UFJ国際投信
9位 「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」/三菱UFJ国際投信
10位 「農林中金<パートナーズ>長期厳選投資 おおぶね」/農林中金全共連アセットマネジメント

11位 「楽天・全米株式インデックスファンド」/楽天投信投資顧問

12位 「iFree レバレッジ NASDAW100」/大和アセットマネジメント

13位 「MAXIS全世界株式(オール・カントリー)上場投信」/三菱UFJ国際投信

14位 「たわらノーロード 先進国株式」/アセットマネジメントOne

15位 「グローバル5.5倍バランスファンド(1年決算型)」/日興アセットマネジメント

16位 「結い2101」/鎌倉投信

17位 「グローバル3倍3分法ファンド(1年決算型)」/日興アセットマネジメント」

18位 「eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)」/三菱UFJ国際投信

19位 「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」/楽天投信投資顧問

20位 「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)」/ザ・バンガード・グループ・インク

<明日に続く>