連れ合いのポートフォリオ2021年9月

今月もつみたてNISAの33,000円の購入以外は特に変化がありません。

外国資産約6割

1306など円の資産が合計で44%、VOO等ドル建て資産が58%を占めています(四捨五入の関係で合計が100になりません)。USMMF、MRF、USドル預り金でVOOを購入したいのですが、なかなか思い切って行動に移さないまま時間が過ぎています。そろそろ、やろうと思います。

ETFやインデックスファンドは面白みがない

株式ETFや低コストインデックスファンドの投資というのは、あまり変化がなく、面白みのないものです。私も連れ合いも株に面白みを元々持っていないので、現在の状況は望ましいと考えています。

個別株式の方が面白い人もいる

人によっては、株の取引自体に面白みを求める人がいますが、そういう人は、個別株式を売買して楽しむのでしょう。私の父親は、4~5種類の個別株式を保有していて、1年に1回売るか買うか程度の取引をしていました。少し儲かった時には、私に小遣いをくれたこともありました。90代になるとあまり遠くへは出歩けませんから、テレビや散歩をする以外は株式が楽しみで、ストックボイスなどを見ていました。新聞は100歳近くになっても、日経新聞を読んで、気になる記事には赤鉛筆で線を引いていました。

個別株式より経済・金融に関心

私はどの銘柄の株価が上昇するかということよりも、株式市場全体にわたって、疑問となる問題に気付き、その背景や原因を考えるのが楽しいのです。それらの問題については、このブログで繰り返し取り上げていますが、そのいくつかについてここで簡単に取り上げてみましょう

日本人はS&P500の成長になぜ気が付かないのか?

最近はS&P500について注目が集まりつつありますが、まだまだほんの序の口です。

資産運用はS&P500という講習

私の知り合いの会社が、社員研修の一環として投資の講義を行い、その講師として大手損保会社の社員でもあるファイナンシャルプランナーを呼びました。この講師は自社の商品を売るのが目的ではなかったので、非常にまともな話をしたようです。その話で一番重要だったのは、これからの投資、資産運用はS&P500で行うべきだというものでした。

日本人のほとんどが知らない

SBI証券の投信販売金額人気ランキングを見ると、常にSBI・V・S&P500インデックス・ファンドが1位にいます。世界最大の株式ETFのSPYもウォーレンバフェットが推奨するETFのVOOもS&P500です。しかし、普通の日本人はS&P500のことをほとんど知りません。

28年間で15倍

SPY(アメリカSPDRのS&P500のETF)は1993年の発売から28年経ち、株価は約10倍になりました。この10倍という数字には4半期ごとに支払われる分配金が入っていませんから、もし分配金を1.5%とすると28年間で約1.5倍に増え、先ほどの10倍は15倍になる計算です。これほどすごい銘柄、指標であるからウォーレンバフェットも推奨するのでしょう。

日本人が知らないことが不思議

ところがこれほどすごいSPYやS&P500に関する知識は、あまり日本人の間に広がらないのです。それもまた不思議です。どの家にもパソコンがあり、インターネットが普及し、情報が氾濫している現代日本において、知っている人はきわめてわずかです。その理由は、

  • 株式や株式投資信託に対する不信感
  • 1990年の資産バブル崩壊の後遺症
  • 親など周りの人間がSPYなどに関する知識がない
  • 野村証券など大手証券会社はアクティブファンドに力を入れているのでETFやインデックスファンドの情報が行きわたらない
  • 日経新聞などは、広告を載せてくれるアクティブファンドの記事は積極的に掲載するが、儲からないETFやアクティブファンドの記事は書かない

等です。しかし低コストインデックスファンドが流通し始めてから、まだ数年しかたっていないので、今後5年、10年経つとアクティブファンドを凌駕していくことが期待できるでしょう。私のブログも、微力ながらそのお役に立ちたいと願っています。

銀行・郵便局の悪質な商品

銀行では、問題のある保険、高コストのアクティブファンド、高コストのファンドラップ、リスクとコストを全部顧客にしわ寄せする外貨預金をせっせと売り続けています。郵便局はさらにひどい詐欺行為をは足りていました。買ってしまった顧客も迷惑していますが、売る側の行員もつらいでしょう。

銀行の就職ランキング凋落

最近まで、大学生の就職先として銀行は人気があり、就職企業人気ランキングの上位を占めていましたが、マイナビの2022年卒の調査によると、三菱UFJ銀行が25位、三井住友銀行が31位、みずほフィナンシャルグループが57位です。大学生には、就職後の評判が伝わりますが、顧客にはなかなか情報が伝わりません。私は、三菱UFJ、三井住友、みずほの各銀行に訪問して商品の説明を聞き、このブログで紹介していますが、ろくでもない商品ばかりです。銀行に関してできるアドバイスは、給与・年金等の振込口座や、クレジットカードや税金などの自動引き落とし、送金などで銀行口座を使うだけにして、銀行の商品には決して近づかないことが良いようです。なお、私の住んでいる町には、上記訪問時にその3行の支店がありましたが、現在はそのうちの2行の対面カウンターのほとんどを閉鎖し、ATMを中心としたお店になりました。社会・経済における銀行の役目は大幅に縮小しています。