娘のポートフォリオ2022年5月

若者は低コストインデックスファンド

娘は、現在SBI証券で、次の3銘柄による資産運用をしています。いずれも信託報酬が0.1%以下、購入・換金手数料がゼロの、低コストインデックスファンドです。会社も分けていて分散化を徹底しています。また、三菱UFJ国際の銘柄は純資産総額1兆円を超えるなど、どの銘柄も成長しています。

  • 三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
  • ニッセイ-<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド
  • SBI-SBI・V・S&P500インデックス・ファンド

課税される投資信託

課税投信と書いてあるのは、NISAやイデコのような税制上の優遇措置がない特定口座に投資しています。NISAは、その名の通りNISAの口座で、つみたてNISAではありません。娘は元々銀行預金などにまとまったお金を貯蓄してありましたから、それをまとめてNISA口座で投資し方が有利だろうと考えました。NISAやイデコは金額の上限があるので、課税投信をしないと十分な貯蓄ができません。

地域を分散化

SBIの銘柄はアメリカ株、ニッセイの銘柄はアメリカ株を含む先進国の外国株、三菱UFJの銘柄は先進国を含むオールカントリーで、少しずつ分散度合いを大きくしてあります。

イデコと自動積立が課題

娘は、イデコや自動積立はまだ実行しておらず、今年中にしなければと考えていますが、こういうことは、なかなか重い腰が上がらないようです。

<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド

ニッセイの銘柄は、日本初の低コストインデックスファンドで、8年半の歴史があります。その間、「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year」では何度もグランプリに輝いています。ちなみに私も、他の銘柄ではありますが、この表彰式でプレゼンターを務めたことがあります。

この銘柄の現状確認をします。

投資先:日本を除く主要先進国の株式に投資します。

運用の概要:MSCIコクサイ・インデックス(配当込み、円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。原則として、対円での為替ヘッジは行いません。

  • 基準価額:26,000円 ⇒8年半で2.6倍になったことになります。奇しくも、私の資産運用と同じ増え方です。
  • 純資産総額:4,000億円
  • 設定日:2013/12/10
  • 信託報酬 (税込)/年 0.1023%以内
  • 買付手数料(税込):金額指定、NISA預り、口数指定ともになし
  • 信託財産留保額:なし
  • 解約手数料(税込):なし

折れ線グラフが基準価額、下の方のオレンジが純資産総額です。

基準価額の騰落率(税引前分配金再投資) 年率平均ではなく累計です。

⇒ これまでのところ、中期的に見ると好調です。なお、騰落率は年平均でなく、累計です。

1ヵ月 3ヵ月 6ヵ月 1年 3年 設定来
本ファンド -4.3% 5.1% 1.3% 14.7% 60.0% 160.0%
ベンチマーク -4.3% 5.1% 1.3% 14.7% 59.5% 161.1%

国・地域別組入比率

国・地域 比率
アメリカ 73.4%
イギリス 4.6%
カナダ 3.8%
フランス 3.3%
スイス 3.1%
オーストラリア 2.4%
ドイツ 2.4%
オランダ 1.2%
スウェーデン 1.0%
その他 4.8%

業種別組入比率

比率
情報技術 22.1%
金融 13.8%
ヘルスケア 13.7%
一般消費財・サービス 10.8%
資本材・サービス 9.1%
生活必需品 7.8%
コミュニケーション・サービス 7.3%
エネルギー 4.8%
素材 4.5%
公益事業 3.2%
不動産 2.9%

組入上位10銘柄 (銘柄数:1274)

銘柄 業種 比率
1 アップル 情報技術 5.0%
2 マイクロソフト 情報技術 4.0%
3 アマゾン・ドット・コム 一般消費財・サービス 2.5%
4 テスラ 一般消費財・サービス 1.5%
5 アルファベット(A) コミュニケーション・サービス 1.4%
6 アルファベット(C) コミュニケーション・サービス 1.3%
7 ユナイテッドヘルス・グループ ヘルスケア 1.0%
8 ジョンソン・アンドジョンソン ヘルスケア 0.9%
9 エヌビディア 情報技術 0.9%
10 バークシャー・ハサウェイ 金融 0.8%

当月の市況動向  2022 年 4 月 末 現 在

当月の世界株式市場は、米連邦準備制度理事会(FRB)の積極的な金融引き締め姿勢や、ロシア・ウクライナ情勢と中国でのロックダウン(都市封鎖)の長期化などがもたらすグローバル景気に対する懸念から、下落しました。
月前半は、金融緩和に前向きな姿勢とみられていたブレイナードFRB理事が資産圧縮を急ピッチで始めると発言したことや、3月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で積極的な金融引き締めに乗り出す姿勢が明らかになったことで米金融政策への警戒が高まり、グロース(成長)株や景気敏感セクターを中心に下落しました。
月後半も、FRBの積極的な金融引き締め姿勢への警戒による米金利上昇は続きました。また、ロシア・ウクライナ情勢が長期化する様相を呈していることや、中国での「ゼロコロナ政策」により上海を始め主要都市でのロックダウンが相次ぎ、グローバル景気の大幅な減速が懸念されました。さらに足元の業績は堅調だったもののグローバル景気情勢への不透明さから低調な業績見通しが相次いだため、米大型テクノロジー株で大幅に株価が下落するものが目立ち、グロース株や情報技術セクターの比率が高い米ナスダック市場は月間でリーマンショック以来の下落率を記録するなど、大幅に下落して月末を迎えました。
為替は、米金融引き締めの積極姿勢から米ドル高が進行、日米中央銀行の政策スタンスの明確な相違も円安に拍車をかけ、主要通貨に対して円安となりました。