企業型、個人型(イデコ)とも100%外国株式インデックスファンド
確定拠出年金が元金の4倍を超えました。私の確定拠出年金は、イデコ(個人型確定拠出年金)ではなく、企業型拠出年金を約20年間運用してきたものです。外国株式インデックスファンドは、10年で2倍、20年で4倍が目安ですから、標準的な増え方です。私は、子供たちにも100%外国株式インデックスファンドで、確定拠出年金(イデコ、企業年金とも)を運用するように勧めています。
銀行預金にした人、外国株式インデックスファンドにした人
2001年に、それまでの税制適格年金から企業型確定拠出年金に移換し、当初は外国株式パッシブ(インデックス)ファンドで全額を運用しました。しかし、当時は金融不安が強かった時期だったので、私のような人は珍しかったようです。1997年11月の北海道拓殖銀行、日本で第4位の規模の証券会社(山一証券)が破綻し、1998年秋には、とうとう大手である日本長期信用銀行や日本債券信用銀行が破綻した後でしたので、社員の9割が銀行預金で運用することを選びました。しかし、厚生年金、確定給付年金が元本確保型なので、私は、確定拠出年金を100%外国株式パッシブファンドで運用することにしました。2008年にリーマンショックが発生した時、TBSのアナウンサーが「確定拠出年金を株式で運用している人は悲惨」と言う話をしていましたが、現在でも元本確保型の商品で運用している人は、インフレで目減りしているでしょう。
野村証券に移換したが、今ならSBI証券
その後、勤めていた会社を辞めて、しばらくは、元々の確定拠出年金運営管理機関をそのままにしておいたのですが、現在は、低コストの商品がある野村証券に移換しました。ただし、現在であればSBI証券の方がさらに低コストの商品があります。面倒くさいのでそのままにしてありますが、これから移換する人、新たにイデコを始める人は、会社の規模やコストを比較して選ぶほうが良いでしょう。
確定拠出年金の評価額のチャートは、野村証券に移換した2018年以降分ですが、2020年までは頭打ちで、その後の1年半は上昇し、さらに1年半は停滞していました。最近数か月は急上昇していますが、ある程度の調整はあるでしょう。それにしても指数が403ですから、元金の4倍以上になったということです。金額としては、600万円が2400万円に増えたということです。
確定拠出年金は税制優遇されていますから、できるだけ大きな額を、できるだけ長期間運用することが有利です。したがって、私は75歳まで運用して、20年間をかけて受け取るつもりです。
公的年金等控除
年金を受給する場合、年金は所得税法上雑所得として課税対象となりますが、公的年金及び一定の企業年金(厚生年金基金、確定給付企業年金、企業型確定拠出年金)等については年齢及び年金額に応じた額が所得から控除されることとなっています。これを公的年金等控除といいます。
受給者の年齢 | 受け取る年金額(A) | 年金以外の所得が年間1,000万円以下の場合 | 年金以外の所得が年間1,000万円超2,000万円以下の場合 | 年金以外の所得が年間2,000万円超の場合 | |
65歳未満 | 130万円以下 | 60万円 | 50万円 | 40万円 | |
130万円超 | 410万円以下 | (A)×25%+27.5万円 | (A)×25%+17.5万円 | (A)×25%+7.5万円 | |
410万円超 | 770万円以下 | (A)×15%+68.5万円 | (A)×15%+58.5万円 | (A)×15%+48.5万円 | |
770万円超 | 1,000万円以下 | (A)×5%+145.5万円 | (A)×5%+135.5万円 | (A)×5%+125.5万円 | |
1,000万円超 | 195.5万円 | 185.5万円 | 175.5万円 | ||
65歳以上 | 330万円以下 | 110万円 | 100万円 | 90万円 | |
330万円超 | 410万円以下 | (A)×25%+27.5万円 | (A)×25%+17.5万円 | (A)×25%+7.5万円 | |
410万円超 | 770万円以下 | (A)×15%+68.5万円 | (A)×15%+58.5万円 | (A)×15%+48.5万円 | |
770万円超 | 1,000万円以下 | (A)×5%+145.5万円 | (A)×5%+135.5万円 | (A)×5%+125.5万円 | |
1,000万 | 円超 | 195.5万円 | 185.5万円 | 175.5万円 |
76歳から20年間かけて受け取り、利回りが8%とすると受け取り開始後も運用で膨らんでいきますから、受取総額は 9,152万円になります。元金600万円が15倍以上になったことになります。
年齢(歳) | 残金(利回り:8%、万円) | 受取額(万円) |
75 | 4,000 | 0 |
76 | 4,104 | 200 |
77 | 4,199 | 216 |
78 | 4,283 | 233 |
79 | 4,354 | 252 |
80 | 4,408 | 272 |
81 | 4,443 | 294 |
82 | 4,456 | 317 |
83 | 4,442 | 343 |
84 | 4,398 | 370 |
85 | 4,318 | 400 |
86 | 4,197 | 432 |
87 | 4,029 | 466 |
88 | 3,807 | 504 |
89 | 3,525 | 544 |
90 | 3,172 | 587 |
91 | 2,741 | 634 |
92 | 2,220 | 685 |
93 | 1,598 | 740 |
94 | 863 | 799 |
95 | 0 | 863 |
受取合計額 | 9,152 |
つみたてNISA
つみたてNISAも伸びました。130万円増えて約1.6倍になりました。制度開始の2018年1月に始めましたから、期間は5年半です。
年率リターン8.8%
年率リターンは、最初の頃、変動幅が大きかったのですが、最近は1ケタ台後半で落ち着いてきました。このレベルが、外国株式インデックスファンドの標準的なレベルです。このレベルだと、10年で2倍、20年で4倍になるので、20年後には1400万円になる予定です。元金が240万円ですから5.8倍と計算されます。しかも、つみたてNISAは、受取時に税金がかかりません。