誰でもできる超富裕層になるための積立・運用方法

株式会社野村総合研究所によると、世帯で5億円の純金融資産があれば、超富裕層と定義しています。

我が家では最近夫婦二人合計の純金融資産が5億円を突破しました。

5億円の純金融資産形成は、非常に現実的で難しいと思われる人も多いでしょうが、以前は難しかったものの、現在では手に届く人も多いと思います。

その理由は、

  1. インターネット証券が普及したこと
  2. 低コストインデックスファンドや株式ETFを利用できること
  3. 蓄財、投資に関するブログやノウハウ本が普及していること

です。

1.インターネット証券が普及したこと

以前は、野村證券、大和証券などの対面証券会社が、手数料の高い投資信託や個別株式を推奨するために、個人の投資家には利益があまり届きませんでした。

しかし、インターネットが普及したことで、ネット証券が急成長し、個人投資家は、証券会社に中間マージンを搾取されることなく資産を増やせるようになりました。

2.低コストインデックスファンドや株式ETFを利用できること

アメリカのETFのトップスリーは、すべてS&P500です。私のポートフォリオの6割もSPYとVOOで55%を占めています。S&P500は過去60年以上、年平均リターン率は10%程度です。この結果、7年で資産は2倍に増やすことができます。

もっと少額から、コツコツ積み立てたい人は、低コストインデックスファンドを利用するのが有効でしょう。

3.蓄財、投資に関するブログやノウハウ本が普及していること

個人投資家の成功体験は、ブログやノウハウ本で公表されていますが、これを利用するには注意が必要です。低コストインデックスファンドや株式ETFだけで資産を増やした人は良いのですが、多くは、個別株式、ナスダックス、テーマ投資信託などギャンブル的に個別株式で資産を増やした人の話が多いのです。

ギャンブル的投資方法は、成功した人と同じくらい失敗した人もいるのです。

一方で、私のように低コストインデックスファンドや株式ETFだけで5億円を突破した人は、あまりいないようなので、参考にしていただければ幸いです。

23歳から60歳まで毎月5万円ずつVOO(S&P500ETF、年率リターン10%)に投資し、61歳からは新規の積立を止め、そのまま運用を続けるとします。

60歳で2億円を超え、69歳で5億円、80歳で14億円になります。

年齢 60歳まで毎月5万円をVOO(S&P500ETF、年率リターン10%)に投資
23 600,000
24 1,260,000
25 1,986,000
26 2,784,600
27 3,663,060
28 4,629,366
29 5,692,303
30 6,861,533
31 8,147,686
32 9,562,455
33 11,118,700
34 12,830,570
35 14,713,627
36 16,784,990
37 19,063,489
38 21,569,838
39 24,326,822
40 27,359,504
41 30,695,454
42 34,365,000
43 38,401,500
44 42,841,650
45 47,725,815
46 53,098,396
47 59,008,236
48 65,509,059
49 72,659,965
50 80,525,962
51 89,178,558
52 98,696,414
53 109,166,055
54 120,682,660
55 133,350,927
56 147,286,019
57 162,614,621
58 179,476,083
59 198,023,692
60 218,426,061
61 240,268,667
62 264,295,533
63 290,725,087
64 319,797,595
65 351,777,355
66 386,955,090
67 425,650,600
68 468,215,659
69 515,037,225
70 566,540,948
71 623,195,043
72 685,514,547
73 754,066,002
74 829,472,602
75 912,419,862
76 1,003,661,848
77 1,104,028,033
78 1,214,430,836
79 1,335,873,920
80 1,469,461,312

老後資金のための蓄財について、2024年7月25日のCNBC Make itの記事を読みましょう。

you save over $1 million for retirement—but you have to start early


老後資金を100万ドル以上貯めるには、早い時期から始めるべし

定年までに100万ドル(約1億円)以上の貯蓄をするのは無理があるように思えるかもしれないが、実現可能である。

総額に注目するのではなく、貯蓄率(税引前年収のうち、退職後の投資口座に拠出する割合)に注目してみよう。

退職金の貯蓄を始める際に目標を持つことは有益ですが、退職金口座の残高は、市場の変動など、自分ではコントロールできない要因によって影響を受ける可能性があることも忘れてはなりません。しかし、貯蓄率は自分でコントロールできる。

フィデリティは、雇用主とのマッチングを含め、少なくとも15%の貯蓄率を推奨している。しかし、収入のうちこれだけの額を配分するのが最初は無理でも構わない。

「少額から始めるのが常に勝者であり、後でもっと投資することもできるからだ」と、Bankrateの主要投資・資産運用ライターであるジェームズ・ロイヤルはCNBC Make Itに語っている。

つまり、1日10ドル、1週間で70ドルを積み立てるだけで、退職金貯蓄の旅を始めることができる。

21歳から始めるとしよう。CNBCの計算によれば、年利7%のリタイヤメント投資口座に週70ドルずつ積み立てれば、65歳になるまでに100万ドル強を手にすることができる。

CNBCは、同じ週70ドルの拠出を21歳、25歳、30歳で始めた場合の成長も計算している。これらの計算では、昇給、失業期間、市場の変動といった予測不可能な要因は考慮されていない。

21歳から始めた場合
年間収益率5%の場合:585,651ドル
年間収益率7%の場合:1,079,289ドル
年間収益率9%の場合:2,072,512ドル

25歳から始める場合
年間収益率5%の場合:466,418ドル
年間収益率7%の場合:803,588ドル
年間収益率9%の場合:$1,435,563

30歳から始める場合
年間収益率5%の場合:347,239ドル
年間収益率7%の場合:551,394ドル
年間収益率9%の場合:902,121ドル

退職貯蓄の旅を始める

401(k)は退職貯蓄を始めるのに最適な場所だが、雇用主が401(k)を提供していない場合は、ロートIRAを検討することもできる。

ロートIRAでは、適格な投資家は税引き後のドルで拠出を行う。つまり、口座が少なくとも5年間開設されている限り、収益は非課税で成長し、退職後に引き出す際に税金やペナルティーがかからない。

2024年、Roth IRAの拠出限度額は50歳未満で7,000ドル、50歳以上で8,000ドルとなる。

さらに、独身および世帯主の2024年の所得制限は$146,000から$161,000の間である。夫婦合算申告者の所得は230,000ドルから240,000ドルである。

「これは、将来もっと稼いで高い税率を支払うことになる若い労働者にとっては、完璧な設定です」とロイヤルは言う。「ロートIRAへの拠出で低税率を支払うことは最も理にかなっており、その後は永久に非課税で利益を享受できる。